村岡昌憲の大会参戦記。

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トップへ戻る >>> Battle -村岡昌憲の大会参戦記->>>2001年5月12日T.S.S.T.第1戦

2001年5月12日 -T.S.S.T.第1戦-

 

 

 

ここんとこ、ずっと憂鬱な日々を送ってきた。というか、とにかく忙しい。

5月になってまだ3回しか釣りに行っていない。

しかも、この忙しさの終わりが見えない。

それで憂鬱だったのかもしれない。

 

 

 

 さて、葛西での第1戦。とにかく渋いとの前情報もあったので、僕は前日の晩にワームでいくつかのリグを作った。

60を3本揃えるのが絶望的と判断し、まずはたくさんいる30センチ代を3匹釣ってそれから大型を狙おうという作戦。

 トーナメントってこだわりを持ったら勝てない。だって、釣ったもんがちの世界でしょ。

 普段の釣りでワームを使うことがない僕でもトーナメントなら使う。だって今回はプラグに出る魚はほとんどいないと予想したからだ。ワームでなんとか渋いなりに1〜2本取ったら上位は固いだろうと読んだ。

 昨年はなんか色々とこだわりを持ちすぎて負けが込んだので、今年からは格好悪くても勝利を追求することにした。

というか、単にステラだ。

3000円払って釣りしてあわよくばステラ。これがトーナメントの面白さだろう。ということで、優勝以外全く考えない作戦を採ることにした。途中、もし迷ったらよりステラな作戦を選ぶこと。(笑)

そう心に決めて挑んだ。

 

 

 セイゴを狙って釣るってずいぶんと久々で、イメージのできない釣りなんだけど、とりあえず開始直後は旧江戸筋へ。下げが効いている時間に昔からいい思いをしている場所だ。この時合で好きな場所はもう1ヶ所あるのだけど、そっちは人的プレッシャーで潰れていると読んだ。

まずは普通にソルティバディやX-80SW、エスフォーなどで広範囲に探るが反応はない。夜光虫も少し出ているのでやはりスローにやるしかないと判断して、まずはエコギア3インチをセット。リグはjo-kun方式。ちょっとえげつない(笑)

まあ言うなればちょっとだけ重いノーシンカーだ。

フルキャストして、ロッドを立てて表層をスローに引く。

しばらくすると本家jo-kun登場。すでにワームを投げてバイトらしきものがあったとのこと。

二人で並んでやるがバイトはない。

 

1時間ほどやったが反応がないので、次に目を付けていた水路に移動。

水路は人がたくさんいたので、人気の一番少ないところに入る。

1投目、着水して動き出した瞬間のエコギアにゴンとバイト!アワせるが乗らない。

むむむ。惜しい。魚は40センチぐらいはあったがしっぽしか食ってくれなかった。

ちなみに今日のタックルは2本用意した。1本は普段のもの。もう1本はワーム専用にサーフスター70SLにダイワ2500番、東レのブッシュランナー4ポンド+12ポンドリーダーだ。かなりライトタックルだが、これでノーシンカーのワームでも十分に飛距離が出る。

しかし、セイゴは確実に獲れるだろうけど、もし大型が食ってしまったら心配なのでウェーダーを履いた。

根ズレを少しでも防止するために大型が食ったら自分も水の中に入ろうという目論見。

 

次の1投。更に竿を立ててまたスローに。引き波を出して泳ぐエコギアが爆発!

ボシャーン!

くわっと目を開いてロッドの先に伝わる衝撃を待ったが、なんにも来ない。

あちゃ〜。

そして次の3投目。着水してまた動き出した瞬間にゴゴン!とバイト。電撃でアワせる、一瞬フックアップした感じだったが、そのテンションはすぐに無くなってしまった。

なに??ボラ?ニゴイ?

イヤな予感が頭をよぎる。おそらくシーバスなんだろうけど姿が見えないことにはわからない。

この渋い中、3投連続で食って来るもんだろうか。開始して1時間もしてまだ叩かれていないポイントだったのだろうか。しかし、そういや葛西もニゴイのシーズンだし。

 

その後は全く反応無し。潮も止まって上げ潮が効き出す頃なので移動。

荒川側の内側で南風の吹き寄せを狙ってみる。上げ潮と南が重なってうまくいけば魚が入ってくるかもしれない。最初に少し投げてからちょっと立ち込んで地形を確認。粘るべきポイントを決める。

しかし、無反応。

やがて潮が満ちだして、沖から一つ潮目が近づいてきた。

これは、と思って待つ。しかし、風が段々と弱まってきた。これでは上げのパワーもイマイチか。

ここで悩んだ。悩んだ末に結論を出す。

それまでの情報でリミットを揃えた人はいなくて、しかもみんなフッコ級ポツリポツリとのこと。

ここは一発逆転サイズを狙っていこう。そう思って普段の釣りに戻した。

ハンマーやワンテンを使ってリアクションバイトを誘っていく。テンポが速い釣りなので少しずつ移動しながらカケアガリや沈み根を端から撃っていく。

気付くと風が完全にやんで無風になった。期待していた潮目もなんと、右折しやがった。(笑)

そこで内側はあきらめてまた旧江戸筋へ。jo-kunが潮止まりから上げっぱなにかけていい思いをしているとのことだったので期待していったが、jo-kunは首を横に振るばかり。

ここであと2時間を迎えた。

また、どうしようか悩んだ。

正体は分からないけどバイトが出た水路で粘ってもフッコが1本か2本出るかでないか。ニゴイだったらどうしよう。

それだったら普段の読みとスタイルで60クラスを2〜3本狙っていく方が、よりステラかもしれない。

そこで内側と荒川で朝マヅメまで押し通すことにした。

そしてそのままノーバイト。

 

 

上位優勝者のコメントを聞いてみると、水路でワンダー60やCD5などをじっくりとやってバイトを出したというものだった。

今日の釣りを思い返せば、僕に勝利をつかむヒントとチャンスはあった。

最初から水路に行っていれば、最後まで水路で粘っていれば、ワームでじっくりやっていれば。

もしかしたらステラだったかもしれない。

 

結局、普段の釣りに戻ってしまうという、自信のなさに負けてしまった。

色々な釣りを経験しておけってこういうことなんだろう。

 

 



 


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