村岡昌憲の大会参戦記。

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トップへ戻る >>> Battle -村岡昌憲の大会参戦記->>>2003年11月11日T.S.S.T.クラシック

2003年11月11日 -T.S.S.T.クラシック-

 

 

 

相変わらずの忙しさでプラクティスにも行けず、またもやぶっつけ本番となったTSSTのクラシック。

ルールは最大1本ということで、作戦を考えた。

翌日もフルタイムで予定がある。

どこかで体を休ませないとだめということで、開始直後の下げ潮から上げっぱなまでは荒川のシャローで大型一発狙いで行こうと。

そしてその後睡眠を3時間ほど取って、朝マヅメの潮位の高い時間に港湾部で一発狙っていく釣りをする。

さほど自分の中では勝利に対する気持ちがないこともあって、自分のスケジュールなどをふまえてこんな作戦を立てた。

そして開会式が終わってスタートフィッシング。

しばし談笑した後に、荒川の葛西シャローへと向かう。

向かう途中に、ずいぶん派手な格好をした女の子が歩いているので、何かあるのかなとは思ったが、

なんと海辺の占有許可まで取って団体がクラブイベントをやっているではないか。

 

重低音が辺り一面に鳴り響き、すごいことになってる。これは踊らなきゃソンソン(笑)

近づくとしっかりとIDチェックとかやっていて、一応入れないか頼んでみたが難しそうなので引き下がることに。

もちろん入ったら端っこで釣りをするつもりだったのだが、いきなりつまづいた。

 

なんで、旧江戸川までそのまま歩く。今思えば一度車に戻るべきだったが、なんか歩いてしまったのだ。

これが結構遠かった。

30分近く歩いてようやく旧江戸川へ。しかし、見渡す限りポイントには人が入ってる。

あまり良くなさそうな場所にしか入れないけど、仕方なく始める。

30分ほどやったがまるで反応がない。周りでも釣れてる様子がないので戻ることにした。

 

本部に戻って時計を確認すると、すでに干潮時間を過ぎている。

この干潮周りでは港湾部も期待薄だろう。

おでんをご馳走になって、同じように戻ってきた人達としばし談笑した後に車で少し寝ることに。

ポイントに着いてから寝ようということで青海へ向かう。

 

青海はいい感じ潮が澄み切っていていい感じ。

潮が引ききっているので魚の気配が薄い感じだけど、寝る前に1投だけしてみようとキャストする。

するとピックアップでフッコサイズの反転あり。

ん?なかなかやる気があるな。

一度、岸際から下がってラインシステムを組み直す。ルアーのフックを確認してキャスト。

5投目ほどまで反応無し。だけど妙な違和感。下から突き上げるバイトみたいな感じ。

潮が澄んでるからかなり下のレンジから高速で真上にバイトに来ている感じだ。

X-80SWのナイトイリュージョンをキャストして、ニーリングでやや潜らせ気味にリトリーブする。

5投ほどしたとこで最初のバイト。

グングンと強い引きに、これは60近いかなと思ったところでフックアウト。

思わず天を仰ぐ。新しい群れが入ったのか。すごい引きだった。

続いて3投ほどしてまたヒット。これまたすごい引きだ。

ゆっくりとファイトして抜き上げる。

 

が、全然小さい。

TSSTはキーパーが50センチということで、これはノンキーだろう。即リリース。

目が慣れてくると、X-80SWの下にかなりの魚が着いてきているがわかる。

数投後にもう一度同サイズを釣った時に魚がベイトを吐き出した。

5センチのセグロイワシ。これは絶好だ。

 

しかし、その後も何匹か追加したものの、フッコサイズばかり。

これではらちがあかない。

青海を移動することにした。

 

 

ついで城南島。

ズバリの場所があったんだけど、久々に来たら人だらけ。

しばらく堤防の根元のシャローを撃ってみたが、どうも芳しくない。

どこに行こうか思案する。

思い出したのは川崎。来たついでだ。少し足を伸ばして川崎の岩礁帯へ。

 

ポイントは潮が引ききっているものの、すでに上げ潮も差している頃だ。

上げっぱなの岸際という全国共通のランカーセオリーを意識しながら岸際にルアーをキャストする。

すると、コツッとバイト。

しかし、乗らない。ポイントは非常に暗い。

かなり岸際に寄っている様だ。

 

3分ほど攻めたところで、5センチほどのイワシが引っかかってきた。

ここもイワシが入ってる。

似たようなルアーということで、アスリート7cmに変える。

このルアーチェンジがはまった。

いきなり1投目からバイト。

 

50センチぐらいはありそうだったが、こんなサイズでクラシックは上位にもならないだろう。

リリースして次を狙う。

 

数分後に、セイゴサイズを立て続けにキャッチ。

いまいちサイズアップする可能性が薄いので、色々と手を講じてみることに。

 

アスリートのマリオトゥイッチですぐさま1本。

が、これはめちゃくちゃ小さかった。

 

 

しかも、なんか向こうのやる気に火を付けてしまったらしい。

潮止まりだというのに凄まじいワンキャストワンバイトの世界に。

沖目で小さいサイズ、足下でまずまずでかいのが食ってくる。

 

岸際30センチをロッドを立ててリトリーブすると引ったくっていくようにバイトが出る。

これも50センチそこそこあるけど、計測しないでリリース。

 

 

沖目をデッドスローで流すとこんな外道も。

まともに計ったら30センチあるかないか。これもリリース。

 

 

沖目に着水すると30センチぐらいのが速攻で食ってしまう。

岸際ギリギリ。しかも自分の気配が届く15mぐらいはバイトが出ない。

岸際ギリギリの20m先を撃つ展開。

ま、そのためのネオンナイトである。しかも、一番得意な釣りのひとつ。

風も弱いので岸際にビシバシと撃ち込んでいく。

これは50後半あったんだけど、これまた上位とはほど遠いのでリリース。

アスリートではラチがあかないかと思って、ワンテンにチェンジ。

50センチ級を嫌っていけば、でかいのが一発出るかとの読み。

普段は、こういう群れの中から突然でかいのが出るのは運以外のナニモノでもない。

しかし、一つ大事な要素。潮当たりで風も横から当たっていい感じで水面が荒れていること、ベイトがいること、シャローであることの要素がでかいのがいることに確信を持たせてくれていた。

フッコサイズもうじゃうじゃういるが、その下に必ず超弩級がいるのである。

それを狙っていく。

岸際30cm以内、水深30センチ、そこを寝掛かり寸前でリトリーブする。

 

しかし、サイズが出ない。

 

ここは辛抱。焦ったら負けだ。

この時点でセイゴも入れたら20GET近い感じ。

だけど、今日に限ってこの数字はなんの意味も持たない。

 

 

途中、焦る気持ちがダメなのかということで、一つ計測。

53センチ。

これでホゲ報告は無い。

しかし、なかなかサイズが出ない。みんな50センチ前後。

 

ワンテンからハチマルに変えてみる。

狙うは岸から1m、水深50cmぐらいのレンジ。

少し根がかり気味になるので、ロッドを立ててなるべく浅いレンジを通す。

ところが、これもフッコの餌食に。

 

しかし、いいコンディションです。

引きも強烈なので足下の身切れバラシを数本に1本ペースで出してしまう。

 

ベイトの気配はない。

潮位がみるみると上がってきた。

魚は見えている。でかいのも見えてる気がする。

だけど、掛けられない。食わせられない。

その前にフッコが食ってしまうのか、何かパターンが違うのか。

禁断技、夜クルクルにまで手を出しながらもフッコの嵐。

 

 

んん、どうしようもない。

やはり川で粘るべきだった。

今日の負けを覚悟する。

この釣りは最後まで押しとおしてやる。

ルアーをワンテンに変えて、じっくりとシャローを撃ちながら誘う。

もっと大きなルアーを持って来れば良かった。

車の中に置いてきてしまったのである。車まではかなり歩く。

ワンテンで勝負。

 

必ず来るはずなのだ。

 

 

 

 

 

と信じて撃つも結局フッコの大量ゲットという情けない結果に。

まあ釣れないよりはいいんだけど、こういう展開でクラシックに勝つのは無理だ。

 

最後、場所を変える。

潮が満ちた青海へ。

半ば小走りに、最高に潮と照明が当たっている場所に入る。

3分遅れて大野ゆうきがやってきた。

「悪いね、ここはもらったよ。」

 

ハチマルをセレクトする。

明暗をジャークで散らして、ボトムの方に潜んでいるでかいのを誘う。

バイトはピックアップ。

リトリーブしてきて、ここぞというとこでテンションを抜く。

食わせのメソッド。

 

ところが・・・

 

 

もう好きにして。

明るくなって、ハチマルになかなかのサイズが激しいチェイスを見せ始めた。

タイムリミットまであと10分、ここは必殺出すしかない。

狂人ジャーク。

水面から出ても構わないので、それはメタルのライブのような激しすぎるジャーク。

髪を振り乱してジャークしてると、岸壁のシェードに絡んだラインでバイトが出た。

 

よっしゃー!

強烈な突っ込みをいなしながらランディングするも、変わらないサイズ。

 

 

 

でも、もうこれしかないのである。

川でやるべきだった。

最後にもう一本。

 

 

終わってみれば、すごい数を釣ってしまった。

単なる数釣りをしただけだった。

 

でも、いたはずなのである。

いたはずなのだ。でも、出せなかった。

原因は実ははっきりしてる。

久々の釣り、自分の中のDNAが魚の引きを求めた。

要するに自分に負けたのである。

 

そういうことでウェイイン。

11位ということだったけど、ノーフィッシュがすごい目立った結果だった。

しかも、計らずに逃がしたのでもっと大きいのいたかも、とまた貧乏根性が出て落ち込みながら、

次のイベントの集合場所へと向かったのだった。

 

 



 


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