ビリケン 11センチ
ルアーデータ
項 目 | 寸 評 | |
メーカー | ミラクルワークス | |
値段 | 3800円ほど | |
重量 | 36g? | 竿を考えないとちときつい |
BTZ | ★★★★★ | 超デッドから超ファーストまで驚くほど広いです。 |
飛距離 | ★★★★ | 同ウェイトの中では一番飛ばないけど、重いなりに十分飛びます。 |
距離安定度 | ★★★★ | 多少スライドしますが問題はないと思います。 |
購入しやすさ | ★★ | なかなか買えません。取扱店でマメに探しましょう。 |
耐久性 | ★★★ | バルサ製なので、ぶつけると塗装からやられていきます。 |
お薦め度 | ★★★★★ | とっかかりが肝心の異質さ。ある程度釣ればきっと欠かせなくなる。 |
始めてビリケンを見た時は「なんじゃこりゃ」と思わずつぶやいたほどだった。
バイブレーションのようだけど、アイの位置が違うし、ミノーとは思えないフォルムに使い方がさっぱり見えなかった。
このルアーの素晴らしいところは、まず一つ。そのBTZの驚異的な広さだ。
超デッドスローでも釣れるし、超ファーストリトリーブでも釣れてしまう。それはズバリ泳がないからである。
元々、開発者の増田氏はダーターとして使ってもらいたいと思ってるんだろうけど、ビリケンはダートさせなくても非常に良く釣れる。そしてここ一番でダートさせることで食わせたいタイミングできちんと食わせるという概念を実現したプラグと言える。
僕は基本的には11センチを中心として使っている。もうワンサイズ大きいものもあるが、ロッドを代えないと投げられないからだ。逆に9センチのものもあるが、これはフッコにどうしても食われてしまうような気がしてしまう。
なぜ、水面で、ビリケンで、食わせなければならないかを考えた場合、やはりフッコに狙われてしまう大きさではちときついのだ。
ビリケンが最も強いのが流れの中。例えば流れの中でBTZの狭いルアーは動きが破綻してしまうことが多いのだが、ビリケンの場合、アップクロスでもダウンクロスでもいい動きをする。(というか暴れないって意味で)
ほとんどのプラグはアップクロスでキャストすると、U字効果を発揮するまで魚を掛けられないことが多いのだが、ビリケンの場合、流れと同じ方向にリトリーブしている状態でもジャークを入れてダートさせることでシーバスのバイトを誘うことができる。
例えば、橋脚などを攻める場合に、上流側の一番良いポジションに先行者がいて下流側にしか入れない場合、又はポイントの特性で下流側からしか攻められないストラクチャーなどを攻める際に必ず使うといって過言ではない。
キャストしてラインを張り、流れに合わせてリトリーブ。魚がいるだろうポイントの2m手前でジャーク。ラインスラッグを取ってジャーク。もう一度ラインスラッグを取って・・・ってあたりで水面が爆発する。
もちろんダウンクロスでも全然OKだと思う。このプラグを手に入れたらまずはアイマを使うようにフルキャストしてU字を大きく描きながらデッドスローで狙ってみることをお薦めする。そのBTZの広さを体験して欲しい。流れの速さに関わらず安定して魚を持ってくる。
水面が荒れてリップレスシャローランナーできつい時、かといってサーフスラッグなどではアピールが弱いような気がする時。そんな時にビリケンの出番だろう。
ジャークで狙う場合、あまり激しいジャークはしない方がいいのではないかと思っている。
入りと抜きをややソフトに、かつ小さくジャークするとあたかもボラのような波紋とヨレを水面に残してダートする。このメソッドで探るのが一番実績としては結果が出ている。
着水してずっとジャークし続けるのでなく、ややスローに巻きながら時折ジャークを入れる方が良い感じ。その直後に水面が割れたらそれは食わせた魚と言いきれるはず。
現在、あえて封印中。