ハンマー(バルサ製) 13センチ
ルアーデータ
項 目 | 寸 評 | |
メーカー | ミラクルワークス | |
値段 | 3800円ほど | |
重量 | 32g? | 竿を考えないとちときつい |
BTZ | ★★ | デッドスロー専用です。早く引いたらダメ。 |
飛距離 | ★★★★ | 同ウェイトの中では一番飛ばないけど、重いなりに十分飛びます。 |
距離安定度 | ★★★★ | 飛行中にスライドしますが、広いとこで使うもんなので問題はないと思います。 |
購入しやすさ | ★★ | なかなか買えません。取扱店でマメに探しましょう。 |
耐久性 | ★★★ | バルサ製なので、ぶつけると塗装からやられていきます。 |
お薦め度 | ★★★★★ | 何も考えずゆっくりと巻いていても釣れます。 |
ハンマーです。
過去に釣った旧江戸川の96センチ、荒川の93センチなど思い出に残る魚を毎年のように産み出してきました。
まず初めに言っておかなくてはならないということは、ハンマーは決してよく釣れるプラグではないということです。
よっぽど、ハンマーが発売されてから次々と登場した類似したプラグの方が魚は釣れるかもしれません。
しかし、ランカーを狙っていくと、どうしたってハンマーにはかないません。
なぜか?
このプラグのポテンシャルはその浮力の高さにあります。バルサの固まりだからです。
流れの中でも決して潜らない浮力、その浮力と大きなリップから生まれる、のたうち回るような重厚な波動。
この波動がランカーを誘います。広大な干潟や流れの中で確実に近くのランカーに気配を知らしめる。
集魚力が圧倒的に違うと思っていいでしょう。食わせに行くプラグではありません。
これがハンマーのポテンシャルです。
もうひとつ、この浮力が小さいサイズのバイトを失敗させる効果があります。
ほとんど水面付近に位置するハンマーに60センチ以下がバイトしても、バフッといった音だけでプラグを吸い込めません。
これをミスバイトと取るか、次に来るランカーサイズを誘う、バイト音と取るか、この考え方でランカーキャッチの確率は大きく増します。
使い方は簡単です。
投げて巻くだけ。ジャーキングなどの手もありますが、かなり特殊な使い方なので知らない方がいいと思います。
リトリーブスピードはリールにもよりますが、シマノのステラ4000などで1回転3〜5秒ぐらい遅いぐらいです。
流れの中などでは、遙か下流に行ってしまってどこに行ったかわからないぐらいがちょうどいい。
やがてハンマーが目の前まで戻ってくるまで1〜2分かけてリトリーブします。
素人さんは、ルアーの所在をつかもうと早く巻いてしまいがちですが、その瞬間にシーバスに反転されていると思っていいでしょう。
ミラクルからのれん分けした、原工房のハンマースリムなどもかなりの実力を持ちます。
オリジナルに比べ、動きは秀逸ですが、波動がやや少ないのが特徴です。