村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area2 - Stage7 〜 流れの縁 〜

2002年2月9日 荒川下流部シーバス

 

 

10日ぶりに東京に帰ってきた。大阪から広島へと回っていたんだけど、釣りは全くしなかった。

いや、もちろん当然のごとく、釣りをしようと、パッキングロッドを持っていったし、ルアーを慎重に選んでケースに入れて、リーダーとハサミとペンチなどの小物と一緒にウェストベルトに入れて、出かけたんだ。

しかし、まさかリールを忘れるとは。

 

最近は取材ばかりで、かなーりうんざりしていた。

思う存分、自分の釣りがしたい。

明日も明後日も週末も取材だし、今日行かないといい加減自分の釣りが見えなくなる。

そんな危機感にも似た感じで今日の釣行を決めた。

 

ということは朝から勝負。

先週、まるまる一週間会社を空けた為、机の上にはかなりの書類がたまっていた。

それをハイペースで片づけていく。こういう仕事は部下と女の子にいかに任せるかでしょ。

金額とか大事なことを決めたら、書類作りとかはどんどんと任せていく。

昼休みも返上して夕方には何とか片づける。

今日は定時退社できそうかな、と思ったところで携帯が鳴る。

出ると、金さん。

何でも近くにいるってんで喫茶店でコーヒーを飲む。

二人であーだこーだと話をする。

 

途中で、クロスロードの話になった。

何でも今回は90人近い参加人数になったらしい。

99年秋に僕が呼びかけた時、ダベミに95人集まった。

この人数を超えた時、僕の役割ってのは終わるんだろうなって。

非営利、非協賛。団体が大きくなればなるほど利用しようとする人も増えてくる。

実行委員のメンバーはより気を引き締めて大切に運営していってもらえると僕としても嬉しいです。

 

 

夕方になって、会社でもう一片づけして速攻で家に帰る。

実は僕の方はというとテストが山積みだった。

 

大至急でやんないといけないのが、メガバスからもうすぐ発売されるルアーの最終セッティング。

こっちもX-80SWなみに恐ろしいルアーができそうなんだけど、どうしてもウェイトで納得がいかない。

BTZが狭すぎるんだ。X-80SWのような安定したクルージング能力が出せない。

(BTZについてはSTYLEのルアーSTYLEを参照してね)

魚に口を使わせる力は末恐ろしさすら感じる。凄まじい破壊力と言っていい。

ただ、そのアクションを維持することができない。途中で崩れてしまうのだ。

この辺が煮詰まれば、と思うのだけど・・・。

 

それから、屈強ウェーダー。


ロッドにラインにウェーダーにライフベスト。全部テスト品の固まり。 ウェーダーの色は僕の好み。

 

僕が出したむちゃくちゃなコンセプトを、世界の東レがやるとこうなる。

まだ完璧じゃない部分もあるのだけど、例の怖い魚に6発アタックを食らって今のところ無傷だ。

それでいて透湿素材で作ってくれって話は、むちゃくちゃかなとも思ったけど実現してしまった。

 

でももう少しなんだ。なかなかいいものに仕上がらないので半分イライラしてる。

技術も規模もすごい東レなんだけど、規模が大きいせいか逆に動きが遅い。

時々やる気あんのか?って時々疑いたくなるけど、それでも亀の様に少しずつ進んでいくのだ。

これも王道だと人は言うけどさ・・・。

 

新素材ラインのテスト。

おかげさまで、PEラインの中ではダントツのシェアを頂いたシーバスPEのバージョン2。

初心者向けに作ってるうちに、なぜか超上級者向けになってしまった。

しかし、ほとんどの面で現行を上回ったんだけど、どうしても納得いかない点があって、秋の発売を見送った。

冬の低温時の挙動も気になる。

そうそう、シーバスHOOKUPのakiraさんがGETBOOK100回達成した時、このテスト品を一つ使って感想をもらえないかと頼んだのだ。ホームページにアップまでしてくれたので、もし良かったら見て欲しい。

akiraさんの実力はまあページ見ればよく解るでしょ。こちらから行ってVIEWのコーナーにある。

 

あと、お待たせしまくっているライフベストはようやく完成した。

これで行こうと思ってるんだけど、きちんと1シーズン使って何も問題なければGOサイン出そうかと思ってる。

 

それからロッドのテストもやらないといけないのだ。これはそのうち紹介する予定。

 

 

安定したペースで釣りに行っていればこんな苦労はしないですむのだけど、最近の僕は本当に時間が足りない。

どうしたって釣りの時間が削られているのだ。今年は取材日入れたって高校生以来初めて100日に届かないかもしれない。

 

 

そんで、今日は川筋に行く。

エイはいないぐらいの上の方。

 

21時には干潮になってしまうので、早めに入る。

泥が堆積してできた瀬のあるポイントで開始。

この秋始めてきたけど地形は大まかには昨年と変わらないようだ。

 

ビリケン11をスロージャークしながら流していると、すぐ食った。

アワせを入れないで竿の調子やパワー、フッキング能力を確かめながらファイト開始。

ロッドの進化ぶりに思わず感嘆しつつ、寄せてきてランディング。


50センチあるかないか、だよね。目ジャーも最近はあてにならなくて(笑)

 

 

リリースしてまた始める。

どうもでかいのはいなさそうな気配。

僕はこの川で80やら90をそこそこはあげたけど、回遊待ちしてどーんと出した事って無いのだ。

理由は僕が待たないからであるのだが。

 

結構広い瀬の上を色々な角度やアクションを付けて流していく。

時々、水面に突き上げるバイトがあるのだけど乗らない。

かなり小さいサイズがたくさんいるようだ。

サイズダウンすればそこそこ釣れるんだろうけど、狙ってるのはスズキサイズなのでビリケンを押し通す。

途中、レアリップレスで流したりもしたが、いまいち反応が悪い。

サスケにでもしようかなと思ってると、ようやくヒット。

 


これまた同じようなサイズ?

 

 

リリースして、また5分ぐらいするとバイト。

今日はビリケンもジャーキングでなく、ただ巻きした方が反応がいい感じ。

だらーっと水面を流してると、かぽーんとバイトが出るのだ。

しかし、サイズが小さいので乗らない。

 

そのうちでかいのがガッツーンと来るのを期待しながら待ち続ける。

またしばらくしないうちにカポーンが出てヒット。

 


この40センチ級がうるさい。でかいのはまだ上の方か、それとも河口部なのか。

 

今日はテクニックも読みもなんもいらん感じ。

また20分ほど待ってみたが反応がないし、ポツポツと雨も降り出したので帰ることにした。

ロッドのインプレやラインの善し悪しを頭の中で採点しながら歩いていると、ルアーをすっかり忘れていたことに気が付いた。

 

 

釣り場に戻って、ルアーをセット。

既に干潮時刻寸前になっていて、下げ潮もかなりまったりとした感じ。

そんななので、このルアーのポテンシャルが出しやすい。

ダウンクロスでキャストして、ラインを張る。

そこから小気味いいメガバス独特の泳ぎが伝わってくるんだけど、途中から水を受け流せなくて泳ぎが死んでしまう気もした。

 

 

で、30分ほどやって2本キャッチ。やっぱりストップアクションなどを入れて一瞬姿勢を崩した直後などに必殺アクションが炸裂するようだ。

初心者も使えないことはない。

ただ巻きで釣るのに飽きた人は使ってみると面白いだろう。

魚の反応があなたの未必の故意にばっちりリンクしてるのだ。

 

 

 

 

東京を離れている間に、いつの間にか秋になった。

また始まるのだ。

 

 

使用タックル
ロッド アピア 風神ゼータ プロト
リール シマノ ステラ4000 DH
ライン 東レ シーバスPE 1号
プラグ それはとにかくたくさん
   

 




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