Area2 - Stage19 〜 基本は自分 〜
2006年9月20日 荒川中流部シーバス
前日の夕焼け。暗くなるまでベランダで燃える空が闇に飲まれるのを見ていた。
僕の女友達が最近めっちゃキレイになった。
まともに顔を見ていられないぐらい、輝いているのである。
普段から飾らない彼女を愛した男はもっと飾らない男である。
きっとあるがままの心をぶつけあってるのかな、と。
恋をすると女は美しくなる。まさにそれだ。
他人の人生に勝ち負けをつけたり、財産や仕事をいちいち気にする、比較社会になってしまったこの世の中に、こういうことがあると少しだけほっとする。
最も幸せなことは、自分というそのものが欠点も弱さもひっくるめて愛される、ということであろう。
美貌も財産もいつかは衰えていくものである。
そこにしがみつき、他人と比較して生きていたら幸せはきっと来ない。
どんな世界にも上には上がいる。
この世にたった一人しかいない、かけがえのない自分を他人が確信に変えてくれる。
自分そのものが基本であり、幸せの原点なのである。
そんな恋がしたいねぇ。
と、そんなのんきに嘆く間もなく、実際の自分は6時発ののぞみで東京を出る。
加古川、神戸、心斎橋、堺と回って最終の数本前ののぞみで帰るのである。
やや狂気的な行程に疲れ切って、帰りは京都の手前から泥のように眠る。
品川で起きれば、体力は70%は回復していた。
八重洲口の風を浴びて出撃を決意。
時間的には上げっぱな。
荒川下流域にある緩い馬の背ポイント。
捨て石周りに魚がじっと張り付いている。
岸際に音を出さないように忍び寄り、TKLMをそっとキャスト。
2投目、足下のブレイクでゴッという衝撃。
向こう合わせで10m一気に走られ、フックアウト。
コイ?
気を取り直して、エドニスに変える。
数投キャストしたが、バイトは出ない。
X-110SWに変えて2投目。
馬の背のてっぺんで引ったくるバイト。
ティップを送り気味に、アワセをたたき込む。
ぐぐっと走るサイズはまずまずだが、今回のネオンナイトはパワーが相当強い。
優々と寄せてきてハンドランディング。
70あるかなぁ、ちょっと足りないくらい??
銀ピカの1本。
この魚が馬の背に入ってくると、いよいよ開幕に近い。
今年もいい魚に出会えますようにと、川に拝んで撤収。
使用タックル |
ロッド |
アピア 風神ゼータ83L ネオンナイト |
リール |
ダイワ セルテート3000 |
ライン |
東レ シーバスPE 1号 |
プラグ |
メガバス X-110SW
アロウズレアフォース |
ゴミ |
空き缶 |
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