村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area2 - Stage20 〜 大雨の後に 〜

2006年10月7日 荒川河口〜中流シーバス

 

 

6日、東京が大荒れ、水門も全て閉まり、河川は久々の大増水に見舞われた。

土砂降りと暴風の中、僕は将来の幹部候補社員を連れて、房総の釣り場へと向かった

 

雨の中で準備をして、釣り場へ入る。

普段はゴミが散乱する堤防も久々の大波に洗われ、見事に綺麗になっている。

波が堤防にぶつかり、高さ7mほど垂直に吹き上げると同時に、風に飛ばされ、シャワーとなって降り注ぐ。

時折、叩き付けられた波がまともに堤防をはい上がり、全てのものを流し去っていく。

 

 

死線を教えたかった。

次の1歩で確実に死ぬという線。

自分の体力と自然界の力比べ。いわゆる物理学である。

大自然の中、死線は常に揺れ動く。

予想しないスピードで自分に近づいたかと思うと、一気に遠ざかったりする。

人それぞれに確実に存在する物理的な線。

それが自分の限界を知るという一つのやり方なのである。

結局、釣果としてはフッコが10本程度に終わった。

 

でも、彼らは非常に貴重な体験をした。

死線のすぐ手前まで行った。詳しくは書かないが。

 

 

 

 

 

明けて7日。

夕方からいそいそと準備をして、釣り場へと入る。

河川はどちゃ濁り。運河もヘドリーの中、沖の潮を意識した港湾を攻めるが、ノーヒット。

友人のしょうもない痴話ゲンカに巻き込まれたりして、潮止まりを迎えてしまった。

 

そこからの上げ潮。

上げなら港湾部かなと思ったが、河口の爆釣劇も捨てがたい。

どっちがいいだろうかと悩んで、荒川へ。

 

干潮から2時間が経っているというのに、まだ水面は下げている。

水位は上がっているが、流れが上げ潮になることはなさそうと判断する。

となると表層は濁った真水。

底に塩分が差せば、パターンとしては有望なのだが、今日は厳しそうだ。

少しは塩分が差すかもしれないけど、ほとんど期待できないと考えて、流れが複雑な地形の場所を攻めていく。

 

 

 

一ヶ所目は堤防が絡んで流れが複雑になるエリア。

あまり沖の海水がというわけではなかったが、荒食いモードに入ったスズキなら、このどちゃ濁りでも活性の高い状態でいると判断して、キャストする。

北風が強くて、キャストもままならないが、上手く流れのヨレを通したときにヒット。

強く絞り込むファイトをいなして、ランディング。


60ちょうどくらい。

 

その後、2時間ほどやったが、反応がない。

もう上げ7分近いと思うが、ルアーを舐めるとほとんど真水である。

真水では厳しいかも。ポイントを変えることにして、河口エリアに行く。

 

 

ウェーディングで少しでも塩分の差す流れを探して立ち込む。

結構満ち満ち(というかそうとう増水)

で普段道具を置いている場所が波打ち際になってしまっているような状態で、流れを探してレアフォースを撃っていく。

このポイントは、大きなワンド状の形状の中を大きな反転流がぶつかり合いながら流れる。

普段はプラグの引き抵抗を必死に感知しながら見つけていかなくてはならない要素なのに、今日はその様子がすぐにわかる。

どっっちゃりと溜まったゴミで、渦の中心がわかるのだ。

 

となれば、ゴミの少ないところ。

流れの走っているところにピンでレアフォースを撃ちまくっていると、ガツン!

70後半といったところ。

 

 

その後、60サイズをバラして、夜も明けてきたので終了。

9日は港湾部の取材だったので、河口ゲームができなかったが、相当良かったんではないだろうかと思うけどどうだったでしょう?

 

 

これを書いているのは、9日の夜なのだが、明日から本番と同時に最終章になりそう。

この秋はベイトが乏しく(とある一ヶ所で止まってる)、春ほど大盛況といった感じではない状態だったが、この濁りが取れて、ベイトがどこに行くか。

 

 

使用タックル
ロッド アピア 風神ゼータ83L ネオンナイト
リール ダイワ セルテート3000
ライン 東レ シーバスPE 1号
プラグ 邪道 ヨレヨレ
アロウズレアフォース
ゴミ 空き缶

 



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