村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area2 - Stage22 〜 神の一投へ 〜

2006年10月27日 荒川河口部

 

 

平日は岐阜に神戸に飛び回り、週末は大きな大会が続くこの潮回り。

釣りに行きたいなぁと嘆くものの、行ける時間は無し。

身体も疲れ切ってへとへとである。

金曜日も仕事を終え、銀座で札幌から転勤してきた友人と飲む。

家に帰って、翌日は9時に起きての特別な用事があった。

 

 

午前1時頃帰ってきて、6時間くらいなら寝られるってるなら3時間は釣りしようかな、と布団に入って思った。

だけど、今さらだろ〜という心の声もあったので、

5分だけ目をつぶって、それでも起きていられたら釣りに行こうということにする。

目をつぶって即爆睡。

 

 

 

だけど、多分、夢の中で釣りをしていたのかもしれない。

 

眠りは深い方だが、何となく目が覚めた午前三時。

頭も身体も覚えている上げっぱなの荒川河口部にふと心が行った瞬間、身体が跳ね起きた。

 

 

 

よし!行くぞ!

 

 

 

天気予報見て天気が荒れないだけ確認したら、そそくさと準備して出撃。

 

 

荒川に入る。

夜明けまであと1時間ちょっと。

時合は過ぎているが、長い夜の間に着いたシャローの魚がいるはず。

 

 

 

岸から10m位のところに立ち込んで、立っていた。

イナっ子の気配が薄い。

5投ほど扇状に散らして、反応がない。

直感で、ここでは出ないと判断。すぐに移動。

10分ほど歩いて次の場所へ。

そこはほとんど立ちこめないが、膝下まで入ってキャストを始める。

 

 

 

 

1投目のリトリーブ中に、ボッ!という真空音。

 

 

 

首の後ろに鳥肌が立つ。

 

 

 

いる!

 

 

慌ててルアーを早めに回収。

つい、投げ急いでしまった。姿勢を低くして、ベイトの位置を見る。

 

水のヨレを見て、風のヨレを見て、潮目を見て。

 

 

潮目近くにベイトがザザッと動いたのが見えた。

イナっ子数十匹程度。

その行く末に目を懲らす。

 

 

また、潮目沿いに、風の吹き下ろしの様なかすかな波紋。

 

 

 

スズキは!?

 

 

イナっ子の殺気が、スズキが近いことを示していた。

 

が、スズキは気配を見せない。

 

 

とりあえず、何回か通してみたくなったが、そこを我慢する。

 

1分ほど待っただろうか。

 

 

ジャワジャワジャワジャワジャワッ!

 

イナっ子が固まって暴れる。

 

レアフォースをイナっ子の下流側に、キャスト。

 

着水前にサミングしてベイルを戻し、ラインを張った状態で着水させる。

そのままロッドワークで、スロージャーク&スロージャーク。

 

 

 

ガフッ!

 

 

とラインを通して衝撃が来る。

反射的にロッドを立てる。

ネオンナイトから出るパワーが確実にフックの先端に荷重を掛けている感触。

首を大きく振る魚に、ベリー部でフックを食い込ませる感じで、曲げたままを保つ。

やがて、ネオンナイトをバッドまでねじ曲げて、魚が走り出す。

 

 

エラ洗いは出ない。

 

でかそうだ。

 

 

魚が出て行った方向は、特に根ズレもない場所なので、ドラグを少し緩めて、慎重にファイトする。

 

一進一退の攻防も2分ほどで、魚が体力を使い果たして浮いた。

ドラグをすこし締め込んで寄せにかかる。

 

 

ライトの中に入ってきたスズキを見てまたびっくり。

 

 

でかっ!

 

 

 

ライトに気付いて、最後の抵抗を試みだしたスズキをロッドワークでいなす。

真後ろから引っ張って、エラに水を通させないようにして、酸欠を早める。

バテたところを一気にたぐり寄せて、左手でつかむ。

 

 

よっしゃ!!

 

 

 

セルフタイマーなので、右端が切れてしまったが、銀色のナイスな魚。

 

 

サイズを測ると92センチ。

 

 

 

この一本で満足。

撤収。

 

 

 

メーターアップをたった1投で仕留めるとしたら、スズキ釣りの神が宿った時だ。

もう一度、あの感覚を味わいたい。

そんな2投目だった。

 

 

 

 

使用タックル
ロッド アピア 風神ゼータ83L ネオンナイト
リール ダイワ セルテート3000
ライン 東レ シーバスPE 1号
プラグ アロウズレアフォース
ゴミ 空き缶

 



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