Area2 - Stage28 〜 30分一本勝負 〜
2009年10月14日 荒川
ここに来て忙しい。
秋に多くを合わせてやってきたのに、本業でゴルフ接待とか海外出張とかそういった予定がビッシリと入ってきた。
10月の大潮と中潮。一年間でほんの10日しかない日のために僕は生きている。
ところが、その10日のうち8日が仕事で釣り場に行けなくなってしまった。
しかし、何かを恨んでも仕方がない。誰のせいでもない。
まだ自分にそのような余裕は与えられないのだ、と自らに言い聞かせ、明日へと働くのみ。
今日は夜は社員と中華ダイニングへ。
昨日から4日連続で夜の食事が続く。
昨日は接待、今日は部下の達成会、そして明日と明後日は接待。
どれも今の自分には外せない。
しかし、22時には家に帰ることができた。
子供を風呂に入れ、時計を見ると22時30分。
潮時表を見る。潮位130センチ。
イケルかも!
家を飛び出す。
移動時間は与えられない。
迷うことなく、家の近くの荒川へウェーダーを履いて飛び込んだ。
ポイントに着くと20時頃に降った凄まじい雷雨の影響はほとんど無い。
静かに上げ潮が川面を流れ、風と擦れ合った水面はざわめいて僕を歓迎した。
ポイントは真っ暗な地形変化。
200m程上流に橋があって釣り人が2人。
最初はいつものスーサン。
スーサンでやる気のある魚を獲りに行く。
風と潮がまったく正反対からなので、風に対して乗せる形でキャストする。
コースはアップクロス。
数投するが魚は出ない。
いないのか?
立ち位置を変えて今度は向かい風に対してキャスト。
スーサンはこのサイズとしては良く飛ぶ方だけど、横風や向かい風ではさすがに飛ばない。
が、スーサンの強さはダウンクロスの時に発揮される。
ダウンストリームが絶対的に強いのだ。
流れに任せてロッドを小気味良く泳がせながらU字を書いていく感じ。
風が同じ向きで下流に吹くならメンディングをしてしっかりと流れに向かせてあげる。
今回は風が逆向きなので、風がスーサンをしっかりと流れに向けてくれる。
ダウンクロスの1投目にコンと当たって1本。
このサイズが出た時点でおそらく今日はこのサイズの固め獲りパターン。
上げ止まりまで降り続ければ8ヒットくらい行くような状況。
スズキ釣りを勉強したい人はこのパターンで固めて獲る練習をしないといけない。
同じ釣り方なら数本キャッチが、ルアーローテーションを覚えれば2倍に増える。
ロッドワークを覚えれば更に1.5倍に増える。
今年のフィッシングショーで話をした。
波動とレンジとスピードを自在に操れ、と。
それがそのまま生きる状況。
10月はこれがまともに顕在化する。
70までのスズキは1匹では決して動かない。何匹かの1匹が反応してバイトになった。
その残りの魚をどう獲っていくか。練習あるのみ。
一方、本気で80upを狙って釣りたいなら、ここは移動だ。
残念ながら1投目からこのサイズという場合、80upが釣れる可能性は相当低い。
もちろんゼロじゃない。70が10本出るうちに1本は混じるだろう。
この時期の明暗部がそうだ。数は出るが型が出ない。だけど明暗部を除けば80はいる。
下げの時なら、群れが入れ替わるまで投げずに待つ。
が、上げは待っても無駄。
ということでここは移動したいところだが、今日は時間がない。
数投してコモモカウンターで勝負を掛ける。
風に向かう形でキャストし、ダウンクロスでブレイクの深い側を広範囲にJ字を描いていく。
超弩級がいればバイトは出るだろうコースを通していくが、ゴンと来て60センチ。
魚のコンディションは上々。
この後の夜明けに掛ける下げは相当良いはず。確かめたいけど断念。
後はスーサンに戻して瀬の上を流していく。
拾っていくように2本。
ここでタイムリミットの30分経過。
超弩級は甘くはない。
が、僕は狙って獲りたい。
彼らは警戒心が強い。が、それで食べない魚は大きくならない。
超弩級はたくさん食べるから大きくなったのだ。
若潮、小潮周りの夜半に掛けての上げ。
一つの希望は潮位130センチのブレイクライン。
今年中に確信へと変えていきたい。
お知らせ
今週末、フィッシャーマンのトークライブを開催します。
自分自身を取り巻く諸事情もあり、今年でセミナー活動は終わりにする予定です。
最後に多くの人にお会いできれば嬉しい限りです。
使用タックル |
ロッド |
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アピア 風神号91MLナイトホーク |
リール |
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ダイワ イグジスト3012 |
ライン |
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東レ シーバスPEパワーゲーム 1号 |
プラグ |
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邪道 スーサン
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ゴミ |
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ペットボトル |
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