Area4 - Stage7
〜 セイゴを大事に 〜
2006年10月1日 多摩川水系のシーバス
今年は運河や突き当たりに行くと、セイゴがとにかく多い。
今年の1月に孵化した卵がすごく多かったからである。
卵の孵化は、黒潮の距離と関係があるとされている。
沖で産卵されて、水面を漂流する卵がどれだけ湾奥にたどり着けるかで孵化数が決まる、と水産大の先生が以前話していた。
大事なのは、これは9年ぶりということである。
最後に大孵化が起きたのが97年である。
これは僕が東京湾を見てきた18年間で一番多い。
97年の秋は今年の5倍くらい、セイゴが運河内にいたのだ。
そして、彼らが今、60〜70センチに成長して東京湾奥の好釣果を支えてくれている。
ここ数年の好調さは全て彼らによる。
一般的にスズキは5年で60センチになるとされているが、97年組の彼らは数が多すぎてエサの分配が乏しいせいか、60センチになるのに7年ぐらいかかった。そして9年掛けてようやく60〜70、大きいサイズで80に近いところになっている。
そして大事なことは、彼らは数が多い分、たくさん卵を産むということである。
そして大孵化を発生させる。
長く釣りをしていると、そんな命の循環を見ることができる。
残念なことに、シーバスガイドボートまでもが魚を市場に卸す時代になってしまった。
が、千葉の漁師が東京に魚を取りに来るのと同じで、僕たちにそれを止めることはできないし、批判したって価値観の違いが浮き彫りになるだけで、お互い傷つくだけである。
残念だけど、どうすることもできない。(知り合いだけになおさら、ね。)
大事なことは自分たちのできることをしっかりとやっていく、というだけであろう。
リリースする人は確実なリリースを心がけて、少しでも守っていけばいいのである。
下手なリリースは、単に捨てているだけである。
それなら市場に卸して、誰かに食べて貰った方が絶対にいいのだ。
中央防波堤と城南島の間にトンネルができてから、ついつい、ふらっと多摩川に行くことが増えてしまった。
ほんの3年前までは、青海は行き止まりであり、江東区に住んでいる僕の釣行エリアは新木場から青海という、言うなれば半島として飛び出たエリアで完結していたというのに。
ポイント自体は開拓しまくっていた頃によく知っているので、便利な道ができればついつい行ってしまうという状態。
今日も、小雨がちらつく中、どこに行こうかと悩みつつ、大音量でカーステを流して湾奥を流しているうちに結局多摩川水系のとあるポイントに着いた。
ここは雨が降ると雨水の流入があり、周りに真水が入るところがないために魚の寄りが非常にいい場所。
シャローに点在するストラクチャーがキモである。
レインウェアの上だけ羽織って、ポイントに出る。
さっそく、開発中のシンキングペンシルをキャストして泳ぎを見るが、最悪の動き。
実は昨日のボートで爆釣になった時にキャストミスでぶつけて割れてしまったのだ。
家で補修したのだが、昨日の動きは無く、仕方なくあきらめる。
昨日の写真。どこが開発しているかわかるかな〜。すごいおったまげアクションです。
水際に立って、水面を観察する。
ベイトはイナっ子がちらほらと。イワシの気配が少しある感じもしたけど、確証持てる水の動きは見つけられない。
いずれにせよ、やや風表で波立っているので、表層から攻めていくことに。
TKLMをキャストして、扇状に撃っていく。
デッドスローで場所を変えながら20分ほどやったが出ないので、ジャーキングに変えて攻めていく。ロッドを下向きに、ほうきで払うようアクションの付け方、これがTKはいい。
数分でガッツンとヒット。
小さいのでそのままぶち抜く。
リリースして、また数投でヒット。
リールがぼけているのは、雨粒の影響で、別に何かを隠してるわけではありません。
一通り攻めたので、次はヨレヨレに変えて、再度同じところを撃っていく。
スライドダートさせながら、中層を引いているとガシッとヒット。
どうもサイズが出ない展開
最後はエスフォー7cmで1本追加。
テストもできないことだし、終了とした。
この雨で完全開幕するだろう。不調だった隅田川・旧江戸も時間の問題。
使用タックル |
ロッド |
アピア 風神ゼータ610M イブラン |
リール |
ダイワ イグジスト2500 |
ライン |
東レ シーバスPE1.0号+フロロ40lb+フロロ60lb |
プラグ |
エフテック エスフォー7cm
TKLM
邪道 ヨレヨレ |
|