村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area5 - Stage1 〜 港湾部真っ向勝負 〜

2001年12月13日 港湾部シーバス

 

 

 

 

この2週間で何q走っただろうか。11月30日に買ったハイカ50000円券をすでに使い切った。

遠征につぐ遠征で体も財布もボロボロ。

成果といえば派手に魚の群れをつかんだ時の3日、4日だけ。

後は行けども行けどもひたすらノーバイト、どこを探しても魚を見つけられない。

思いっきりのホゲだるま。

いい加減空しくなってきたので、湾奥に戻ることにした。

 

昨年は僕なりにすごく驚いたことがあった。

そう、超天才アングラーHATTORI氏のランカー連発である。

基本的にオフシーズンと言われる12・1月の湾奥であれだけのランカーが連発するのだから、そこに必然を見いだせる。

魚はいるのだ。身も心も凍る真冬のシャローで魚を狙い続けるHATTORIさんの神経は常識の域をすでに超えていると思われるが、僕も自分なりにチャレンジしてみることにした。

 

で、僕までもが葛西に行ってるんじゃ意味がない。

幸い、湾奥の港湾部はアングラーの姿がほとんど消えつつある。

その港湾部で80UPを狙っていってみたい。

それを2002年冬のテーマにすることにした。

 

最近の湾奥港湾部はすっかりとご無沙汰だった。秋も荒川に通ってしまったのでまともに夏以来の釣りとなる。

ポイントの状態はGETBOOKの情報などで大まかに把握していたが、自分で行かないことには何も判らないのもまた真実。

13日の夜にザザッと軽く湾奥を釣り歩いてみた。すでに21時で潮もずいぶんと引いている。魚を出すのは難しそうだ。

最初にまずはお得意の青海。9月に取材で行った以来だ。

2ヶ所をテンポ良く回ってみたが潮が澄んでいるせいか、魚の反応全体が沈んでいる感じ。

数年前の僕なら魚の気配がないと言ってあきらめて帰ったことだろう。

でも今は反応が沈んでいると言い切れる判断力を僕は身につけている。

あくまで水面に気配がないだけの話なのだ。

この時期の魚は夜でもボトム付近に定位する。だからといって活性が低い訳ではない。

澄んだ潮の上を見透かして捕食ゾーンに入るベイトフィッシュを待っているのだ。

 

まずはパイロットのX-80SWで一通り探ってみたが反応がない。

そこでクルクルをセット。

何が狙い目かというと、バイブレーションの釣りに革命を起こ・・・  これは冗談(笑)

ボトムまでの水深はフルキャストしたぐらいの沖が11m〜13m。足下では7mぐらい。

その11mから7mまでのカケアガリ、更にそれにストラクチャーを絡んでいる場所が理想だ。

そんな場所が青海には3ヶ所ほど。

その1ヶ所を撃つ。足場の低い段に降りてフルキャスト。

30カウントほど沈めてからデッドスローでリトリーブ開始。

この時最初はフリーフォールでいいのだけど最後に必ずカーブフォールを入れることが重要だ。

でないと、水中でラインが大きくたわんでしまう。

ラインテンションを掛けたカーブフォール、そして着底直後からのデッドスロー。この2つを行わないとティップとルアーが斜めにまっすぐ入るイメージにはならない。

そしてそうでなければカケアガリなど攻めることは不可能なのだ。

 

そのイメージでカケアガリの上がりきったところに点在する水深7mぐらいの構造物を舐めるように攻めていく。

まずは5分ほどして最初にバイト。これはセイゴちゃん。乗らなくて良かった。

また次の1投でセイゴのバイト。これまた乗らなくて良かった。

 

ヘビカバタックルは港湾部でランカーキャッチする為のタックルセットである。

同時にセイゴサイズを針に掛けない意識もある。

 

途中に羊ポイント前で会ったアングラーはトラウトタックルのようなものを使っていた。

この時期、どうしたってタックルをヤワにしてセイゴと遊びたいって気持ちは判る。

その気持ちを否定することはできない。

でもでも、もしデカイのが食ってきたらどうするの?それが自己記録サイズだったらどうするの?

スズキ釣りは最終的には1mの魚が掛かる可能性があるのだ。

東京湾の1m級はもはやどこにでもいるものではなく、一生に1度ヒットするかどうかの魚になってしまった。

その1回のチャンスをものにする。常にそこを見据えてタックルを組んでいて欲しい。

 

しかし、最近のGETBOOKではセイゴの報告しか無いのも事実。

だからタックルがヤワになるのも解らなくもない。

 

しかし、今でも湾奥港湾部に60〜70サイズなんていくらでもいるのだ。

日中にボートから撃てば60センチ級なら1時間で10本は出せる。(事実先週の日曜日がそうだった。)

実際は日中にボートから獲れる魚を夜に獲るってすごく難しいことなのだが、ここは湾奥は終わってない宣言を出す為にも何が何でも70センチアップを出してやると使命感が沸々と沸いてきた。

 

で、いつもよりもしつこく攻める。

10分ほどした時、柱の横を通過してクルクルが上昇し始めた瞬間にゴン!と明確なバイト。

ロッドを立ててアワせる。

乗った。

サーフスター86Lがバッドからひん曲がる。ステラが悲鳴をあげるようにラインを吐き出していく。

ここでフッと外れてしまった。

回収してみるとクルクルのフックがけちょんけちょんに伸びている。

魚は感触的には70センチ級といった感じだったろうか。

このサイズの走りを止めるにはやっぱりヘビカバタックルは必須だ。普通のヤワなタックルではあっという間に構造物に巻かれてラインブレイクだろう。

でも、クルクルと使うと1本しかないトレブルフックが、そのタックルで一番弱い部分となってしまう。

クルクルはすごくいいのだけどストラクチャー周りで使うにはきつい。

同じバラシでもフック伸びとラインブレイクとは魚のダメージが大違いだからまあ反応を見たということで。

 

しばし思案する。

TDバイブのサイレントをセット。

ゆっくりと沈めて(これがクルクルは楽だったんだよね)

ボトムを取ってからデッドスローにリフト&フォールをして誘う。

風が横からやや強く吹いていてやりづらい。

ここまで感度を必要とした釣りは久々。

10分ほどしてようやく神経がロッドの中を通ってルアーに入っていった感じ。水中の情報がビシバシと伝わってくる。

だいぶカケアガリの感触が解るようになってきた。

カケアガリを抜けてかなり手前までリトリーブして来た時、ふと持ち上げるような感触が。

え?ルアーはもう水面近くにあるはずなのに、って真下を見下ろした時だった。

バイブレーションをゴッと弾くように大きな魚がUターン。

あれ?食ってたの?!

やっちまった。見た目70オーバーを掛け損ない。

ぐはっ! (商標権は坂上氏)

 

 

そしてその後は1時間ほどやってみたが沈黙。

帰りに有明方面も見たがこれまたセイゴが1尾掛かってきたのみ。

寒さも厳しくなってきたのでリベンジを胸に誓って終わりとすることにした。

 

 

 

使用タックル
ロッド Palms SGP-86L
リール シマノ ステラ4000 DH
ライン 東レ シーバスPE 1号
プラグ ティムコ ベイスラッグ
メガバス X-80SW
   

 




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