村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area5 - Stage4 〜 港湾部真っ向勝負 〜

2002年2月23日 港湾部シーバス

 

 

昨日の晩は2億匹はくだらないと思われる数のエビに惨敗。このエビ、こうして目に付く時は1センチぐらいになってからだが、相変わらず名前・種類が不明。

昨年は3月初旬、一昨年は4月下旬に湾奥全域で発生している。

エリアによって時期が変わることは少なく、新木場にいれば晴海にも有明にもいるのが毎年のことだ。

発生時期がずいぶんとずれているのはなんでだかわからない。把握できないだけで何度も発生しているのかもしれないし。

なお、このエビ、おそらく夏頃に台船や係留船などのカラス貝や海草などにうじゃうじゃいるエビと一緒と思われる。だとすれば体長は最高で5センチぐらいまでなので手長エビではない。

熱帯魚ショップで見られるエビの中ではヤマトヌマエビにそっくりだけど・・・。

昨日は30発近いボイルの中でどうしようもない惨敗。

 

理由は解っている。もちろん、リベンジ。

 

日中に超ハイペースで仕事して、夕方7時に帰宅、飯食って一寝してから出撃。

ちょうど1時。上げ潮もいい案配で入ってくる頃だろう。

まずは辰巳へ行こうと思ったが、以前から気になってた場所へ。

 

潮見にあるこの公園。立入禁止でもないし釣り禁止でもないようだ。

地域的に見て満潮時に時合が来る事は間違いない。南西が吹くと面白そうだ。

常夜灯が多くて明るいのでカップル・家族釣れにはお勧めだけど、この位置づけではシーバスの付き方が悪い。

ストラクチャーに対して3方から光が当たるので影ができづらくなってしまっている。

親水公園を作るなら解ってる人呼んで、きちんと設計してくれよ(笑)

でも、この界隈は親水護岸が多いものの柵があってほとんど入ることができないだけに、都がこうして水面を解放しれくれた姿勢は感謝したい。もちろんアングラーもこれに応える義務がある。ここが問題なくいけば今作っているあちこちの親水護岸工事も解放してくれるに違いない。

こういった公園は週に1回の清掃しか行わない。だけにアングラーが汚してしまうと追いつくものも追いつかない。

大事に守っていきたいものだなと思う。

 

で、2枚目の写真のライトの下。のぞくととんでもない数のエビがいた。ここだけで2億匹ぐらい?

 

アップするとこんな感じ。網ですくってかき揚げにしたら旨そうだね。

で、少しやってみたが30センチ前後のセイゴが一匹釣れただけ。

 

次に本命場所の新木場へ。

まずは廃工場跡のシャロー帯へ。この一帯は以前に操業していた際に水没した大きな丸太がいくつも沈んでいる。

その多くは大潮のど干潮時に見ることが可能だ。投げてみればもっと大きなデコボコにも気付くはず。それが何かはわからない。直径1.5mほどのものすごく太い丸太が数本並んで沈んでいるような感じだけど・・・。

早速、そのシャロー帯を眺めてみるがボイルらしきものは出ていない。

リベンジにはなりそうもないが、昨日に比べてずいぶんと潮が濁ってきた。

これはこれで釣りやすくなった。

 

今日は追い風なのでラパラCD9をセット。

10投ほどした時だっただろうか。

デッドスローで引いてきて、足下のブレイクラインに差しかかったところでゴツッとバイト。一気に寄せてゴボウ抜きしたのは45センチぐらい。


非常に綺麗なお体をしておりました。

 

ボイル惨敗のリベンジではないけど、まあ釣れないよりはいいっしょ。

というか陸っぱりではすごく久々の1匹。

 

1時間ほどシャロー帯でボイルを待ちながらあちこちと撃ってみたが、その後は反応がない。ここのシャローには相変わらずエビがびっしり。

途中にX-80SWで小さなバイトがあったけど乗せられなかった。

 

次に石スダレの方へ行ってみる。

スダレをリップインベイトで探ると1投目からヒット。


これまた45センチ位。軽くジャーキングさせて来たら食った。

 

この1本で潮の効いている側より、風当たりの方に魚が動いている感じがしたので、風の潮を探してまた歩いていく。

今日は北東風。僕はこの風が新木場で一番相性が悪いと思ってる。決して釣れないわけではないけど、魚が集まる場所が決まりづらいのだ。

そういった場所は必ずどこかにできているんだろうけど、きっと陸っぱりでは届かない沖目になってしまう気がしている。

魚が集まる場所を予測して、群れの中から型を狙っていくのが僕のスタイル。

だからどうしても沖から吹く南風に強いという傾向がある。

北が吹いて下げなら川という選択肢もあるが、上げだとなかなか絞りづらい。

 

で、色々と探しながら攻めてみたんだけどどうにも反応がない。

 

まだ新木場にはそんなに魚が入っていないと判断。

と、なれば灯り周り、もしくはベイト反応を追っていく釣りにしてみるか。

 

この小さなエビの大群ボイルパターン、一昨年に徹底的に通い詰めて何となくものにしたパターンがあった。

当時のGETを読んでいた方はご存じだろうが、フローティングミノーの激デッド。これがめっぽう強かったのだ。

昨日はわざわざ自分の過去ページを読み直して2年前に何を考えながら釣っていたかを再確認。

改めて今読むと当時の僕ってなんにも解ってないなって。

シーマガから単行本を出そうという話を何度ももらってるのだけど、どうしても自分自身GOサインが出せないのはここにある。

たった2年で朽ち果てるような理論、ただで見られるHPならいいけど、金取って2年では申し訳ない。

ヘビカバスタイルはまだまだ進化し続けていきたいな、と思ってます。

(そのまるで役に立たない昔のGET、見たい人はメールください。一応某サイトにアップしてあるのだ。)

 

 

ちなみに激デッドとはリールのハンドル1回転、5秒という文字通り激しく死にそうなほど遅いスピード。

水面直下以外のほとんどのプラグが動きを止めてただの物体と化してしまうスピードで、唯一いい動きを見せるルアーがある。

それがリップインのフローティングだ。

いったん、レンジまで潜らせてからそこから激デッド。これが基本。

そして今年はこれにメケメケも加えてやってみようと考えた。

リップインベイトはあくまで足場が低くないとこの効くアクションは出せない。足場が高いところ用にシンキングのメケメケを使ってみることにした。これなら激デッドでも揺れるはずだ。というか、アングラーが揺らせる事でバイトを誘発させていけないかと。

 

で、新木場はどこにもエビがいるんだけど、灯りの下に一番エビが集まっているのでさっきの場所に戻ってみた。

ボイルはないけどメケメケの激デッドで攻めてみる。

そうそう、こういう釣り、立ってやると色々と危ないし集中できないのであぐらをかいて座ってしまうのがお薦め。

こんな遅い釣りをしている時に集中していると本当に気がおかしくなるので、未必の故意もかねて一人でフンフンと鼻歌を歌っていた。

2曲目(笑)

突然、ガツーン!と衝撃。

とっさに竿を立てるが向こうがすでに走り始めた。

まだアワせを入れていないので、ドラグをあわてて緩めて糸を出しつつも、向こうの動きに合わせて追いアワせをぐいぐいぐいぐいと入れる。ビシバシではない、曲がったままバッドテンションと針先だけを意識してぐいぐいと荷重をかける。

向こうの走りが止まったので、今度は一気にテンションを掛けて寄せてくる。

足場の低いところまで誘導してランディング。


70ぐらいあるんじゃない??なんて思ったら63センチでした。 目ジャー狂いすぎ(笑)

 


コンディションはまあまあかな、結構走りました。 口の中にはエビらしきもんはなかった。

 

エビボイルのパターンではなかったけど、本業激務のさなか、いきなりの出撃でこのサイズが出れば文句はない。

帰ろうかと思ったけど、すでに時計は3時、エーデルワイスを聴かずに帰るわけにはいかない気分。

 

そのまま粘る。

しかし、土曜の夜だというのに誰もいない。魚もあんまりいないけど・・。

途中、対岸の船灯り下にアングラーがいて、必死にタモ網を出していたので見てたら30センチぐらいのセイゴをランディングしてた。(笑)

もう一人出てきて大騒ぎして写真を撮ってる。

早く逃がしてやれ〜と思いつつも、おそらく初めてかそれに近い魚なんだろうな、と暖かく見守ってた。

しっかりとタモ網に入れて水に戻してリリースしていたし。

逃がした後もいかにヒットさせたかを連れに延々と解説してた。

なんだか面白い。

彼らはきっといいアングラーに成長していくよ。

 

 

そしてエーデルワイスが鳴った。

これ聴かないと新木場は始まらない。

 

さあっ!

て気合いが入るけど別にこの合図で魚がボイル始めるもんでもないし。

しかし、3分後、突然ボコッて音が右の方で鳴った。

ん?

注意してみてるとまたバシャッと!

ああ!始まった!

あわてて右の方の灯り下へ小走りする。

やってるやってる。

昨日の惨敗劇が脳裏によみがえる。

今日こそ釣ってやる。

 

 

すぐには投げずに少し見守る。

魚は2〜3匹。結構大きそうな感じ。

ボッシュ!と大きな音を立てて捕食している。

3回ほどボイルを見ていて、魚が定位する場所、捕食するゾーンを確認。

工場の灯りと、浮いた大きなビニールゴミとシャローから流れる潮のアタリ。

明暗パターンに近い形。

コース取りするためにそっと近づくがビニールゴミのせいでリトリーブコースが狭い。幅にして10センチ。

引っかけたらおしまいだ。

 

慎重にメケメケをキャスト。良い場所に落ちた。

一度沈めてから、激デッドでリトリーブ。ルアーが動いている様子はF3-610XSとシーバスPEでも伝わってこない。

このあたりで食わないか?って思ったところでそーっとロッドを立ててみる。

水をつかんで動きが変わるかなと思った瞬間にバイト!

思わず竿を持ってかれそうになる(たった1ヶ月のブランクで情けない・・・)

持ち直して、しっかりとしたアワせを入れる。

 

魚はゴミだまりの中へ突っ込む動きを見せたが、沖側にロッドを倒してテンションを掛けると1回止まって沖へ走り出した。

上手い具合に誘導して自分の正面へ回す。そこで気持ちドラグを緩めて魚を回す。

じりじりと寄せて手を伸ばしてハンドランディング。

やった。文句なし。


朝を待った甲斐がありましたの72センチ。

 


そういや、メケメケのただ巻きで 魚を釣ったのは相当久々な気が・・・。

 

なんだか、色々なストレスを吹き飛ばす1本。

今年初めてと言っていい港湾部真っ向勝負でいい結果がいきなり出るとは思っていなかった。昨日様子見したおかげ。

 

忙しいので湾奥全体を見ていないのだけど、魚は第1陣が少し入ったのみでまだまだ少ししかいないみたいだ。

本格な開幕宣言を出すまでには至らない。

花粉が飛んでるんだからそろそろ入ってもいい頃でしょうに。

 

しばらくは忙しいけど、合間見て本気で釣りしていきます。

 

 

 

使用タックル
ロッド ミラクルワークス ジャンキースティック70Xpi
メガバス Destroyer F3-610XS
リール シマノ ステラ2500 AR
ライン 東レ シーバスPE 1号
プラグ ミラクルワークス メケメケ9cm
邪道 ヨレヨレ〜
メガバス X-80SW・X-110SW
   

 




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