Area5 - Stage4 〜 港湾部真っ向勝負 〜
2002年2月9日 港湾部シーバス
Area5 - Stage5-
〜 港湾部真っ向勝負 〜
日時 |
7月23日 |
ターゲット |
シーバスと番外編 |
ポイント |
東京湾奥 |
満足度 |
★★★★ |
東京湾奥のとある場所にこんな場所がある。
常夜灯が煌々と灯り、海面を照らす。
この海面に数億はいるだろうイナっ子の群れがいる。
イナっ子とはボラの子供のこと。
7月20日の夜。僕はTSSTに参戦してこの場所を訪れた。
久々のこの場所だけに手持ちのルアーだけでは対応しきれなくてフラメケ95での1本だけ。
常夜灯の下には当然、影がある。
その影をイナっ子が避けているのが解るだろうか。
これがシーバスがいる明暗部の状況だ。
シーバスがいないとイナっ子はもっとも明るい明暗の境目の側にいることが多い。
この絶妙な距離感。
そして息を潜めるシーバスの気配。
お得意であるはずのこんな場所で、僕は原工房のフラメケで真っ向から挑んでみた。
なんてことはない。大会の時はあんなに釣れないのに、始めて見るとあっさりとヒット。
30センチちょいのセイゴだけど、結局はTSSTで勝とうとする無意識のプレッシャーに狂わされていたのか?
通常のメケメケは湾奥で使うと少しテンポの速い釣りにならざるを得ない。
この写真のような流れがほとんど無い明暗部などでは明らかに速い釣りになるのだ。
そこで今回は原工房から出してるスリムメケメケの超スリムバージョンを使う。
細かいロッドアクションでかなり微妙なジャーキングができるし、スローな釣りもできる。繊細な釣りが得意な湾奥のアングラーだったら最高に楽しいと思うルアーだ。
ちなみに、本来、こういった場所でダントツに強いのはマーゲイSW、魚がスレてからベイスラッグとかだと思う。
しかし、マーゲイもこれだけベイトがいると魚を出すことが難しくなってくる。
こういう状況で魚を出すコツは水面直下。
CD7やワンダーをロッドをたててスローリトリーブするのがなんだかんだ言って強い。
しかし、面白くない。
喰わせさせろ。
という、身勝手極まりない理屈でフラメケをジャーキングしまくる。
基本的なリトリーブラインは明るい側ギリギリ。
ダートした時にフララッと暗い側に入っていく。少しポーズを入れてまたジャークしてフララッと出す。
暗い側に入った時にガッツンとバイト。鬼掛けティップ搭載の風神号83Lはアワせもいらない。
そのまま竿が自然に曲がっていってファイト開始。
自分の中で完全に納得のいく50後半であった。
もう少しスローフロートなタイプがあったらすごいと思うのは僕だけでしょうか
おまけ
この夜は2時頃までこんな感じで湾奥を回った。
手応えのある釣りをして帰宅する。
そして6時発のJALで広島へ飛んだ。
空港からレンタカーを借りて2時間ぐらい走ったところにある庄原で設置工事の打ち合わせ。
そこから三原までまた2時間かけて戻り、新幹線で福山へ。
福山では再開発物件のキックオフミーティングに参加し、うちの会社の工事スケジュールなどを確認。
その後、新幹線で新神戸へと移動。
機内でも新幹線でもほとんど寝ないでヘミングウェイばかり読んでいたので、20時頃に神戸市内のホテルに入った時にはへとへとになっていた。
(ちなみに名作の再読は面白い。日々渇いた感のある人は、かつて自分が感動した本を読み直すべし)
そんな感じだったので翌日は朝の4時に目が覚めた。
一風呂浴びてまだ5時。
暇なので神戸の町並みを見て回ろうと思ったのだ。
かつて震災直後に取引先の応援に駆けつけた僕が目の当たりにした惨状から、どこまで神戸が立ち直っていくのか。それは僕自身は神戸と何のゆかりがなくても追い続けたいテーマの一つなのだ。
で、そんなテーマで町並みを見ながら岸壁へと来た。
岸壁ではすごい強風にもかかわらず、数人のおっさんたちが釣りをしている。
見てみるとタコを狙っているようだ。
一人のおじさんに話しかける。
僕 「釣れてますか?」
おじさん 「おう、今日は3バイ釣れたぞ。」
僕 「いいですね。」
おじさんがビニールの中のタコを見せてくれた
僕 「おいしそうですね。僕タコ大好きですよ。」
おじさん 「よし、教えてやるからお前もやれ。」
ということで
大荒れの中のタコ釣り。
タコテンヤを底まで沈めて、ゆっくりと誘いあげるようにしゃくる。
で、また落とす。何となくそんな感じでやっているうちに、
ぐにょ
っとした感触。
来た!
と糸をたぐると少し重い。
このタコに僕の釣りはすごく救われた気がしたのだった。
使用タックル |
ロッド |
アピア 風神ゼータ プロト |
リール |
シマノ ステラ4000 DH |
ライン |
東レ シーバスPE 1号 |
プラグ |
原工房 フラメケ95 |
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