Area5 - Stage12 〜 チャンス到来 〜
2004年10月10日 港湾部シーバス
昼間はキャスティングキッカー日本橋店で初のセミナーをやった。
なんだかすごい数の人がいて、思わず圧倒された。
色々と話したけど、何を話したのかはあんまり覚えていない。
話が飛びすぎてあんまりいい話できなかった気もする。
だけど、台風直撃の豪雨のあとの考え方。
雨水が作り出すポストシャローという概念。
これはきっと役に立つ考え方だと思う。
雑誌にもこのサイトにも未だに書いたことがないし。
わざわざ足を運んできてくれた人に敬意を表して、その証明をしてみようと思った。
某誌取材を兼ねての釣行。
豪雨の後の豪快な濁り。
それが全て湾奥を覆うと思ってはいけない。
釣れないなら、釣りたいと思うならあきらめずに走り回るといだろう。
この濁りがどこから来るのか。頭を使ってフルに考えれば、わかるはずだ。
こんな時でも信じられないほどクリアな潮が存在するエリアがあることにびっくりするはずだ。
ベイトもシーバスもそこにごっそりと避難している。
だけどそこでは大きいサイズはあまりヒットしない。でもそこからこの釣りの全ては始まる。
そのエリアから、セミナーで話したポストシャローの概念へとつながるエリア。
そこにでかいのが集まる。
ポイントとしては特に水面上に目に付くものはないゴロタ場みたいなところ。
沖目にはっきりと灰色に濁った潮が見える。
彼らがそこを避けて、ガシッと集まっている。
一投目からネオンナイトのバッドが水面目指して突き刺さる。
今日は鬼掛けしていこうと思ったのでヨレヨレにXSフックを2本付けた。65cmほど。
斜め沖方向にキャストしてリトリーブしてくる。
狙うは雨水の下の水深。
何mかはわからない。一度ボトムを取って、そっからスローリトリーブする。
そこにブレイクラインの要素を交差させる。
そこでバイト。
港湾部の魚、60後半。
これにて取材終了。2投でスズキ級2本。
魚は低活性どころではない超高活性。
ヨレヨレのXSフックが完全に伸ばされてしまった。
彼らはたくましい。
圧倒的な泥濁りに戦意を喪失しているのは人間だけ。
物事は全て裏があり、深いところに答えがある。
表面だけをみて判断してもろくな事はない。
その後は何発かバイトが出たのみで掛けられずにそのうちに反応も消えた。
さっきまで吹いていた北風が止まった。
一度取材を解散して、再度仕切直し。
さっきの対岸に入る。
風が止まり、雨が降り出した。
低い足場から、根がかりさせないことだけを意識しながら、ボトム付近を通し続ける。
ルアーはヨルクル。
2回バイトが出て、10投目ぐらいにようやくヒット。
60センチにちょい届かないくらい。
出血していた場合は、なるべく速やかに水に戻す。
人間とは逆で彼らの血は水の中では意外と早く止まる。
そういや、今日のセミナーで話していて、ヨルクルはきっと定番にはなれない気がした。
使い方がわからない人の方がきっと多い。
まあ、この釣りは遊び。楽しく遊んでみてください。そうすりゃ何かわかるかもね。
魚は港湾部のスズキ級と、沖から来ている銀ピカのフッコサイズが混在している。
面白いもので、港湾部の大きな魚はスローなパターンでバイトが出る。
クイックなパターンだと、今度は銀ピカフッコはそれはすごい勢いでバイトしてくる。
ザーザー降りの雨になっちまったので、小さいサイズは写真なし。
今の段階で6本ほどか。
TDバイブ、サイレントシンキングを可能な限り、ボトムコンタクトさせ続けて、大きなサイズだけを狙っていく。
泥っぽい底質をTDバイブでスロージャーク気味にリトリーブする。
小気味いいバイブがネオンナイトのティップに伝わってくる感覚を感じているうちに
コン!
ってバイトが出る。
フッキングはネオンナイトに素直に任せて、そのままリトリーブしようとするとやがてずっしりと重量感ある重みがバッドに乗る。
そこからファイトが始まる。
計測しなかったけど、目ジャーでは70超えた唯一の一本。
すでに体は雨でグシャグシャ。
70獲ったので何となく満足する。
あと1本おおきいの獲るまでと考えながら、続ける。
今日はローリングベイトの8gよりもTDバイブのパターンがはまった。
ヨレヨレも良さそうだったが、フックがない。
持ってきているルアーは少ないので、しつこくTDバイブで通す。
ところが、ますます活性を上げたのか、フッコサイズのバイトが執拗になってくる。
2キャストで1バイトくらい。それもほとんどがフッコサイズの展開。
一応、一枚だけ写真獲ってみた。
雨の中でカメラを守りながらの撮影なんで、ピンぼけごめん。
その後も徹底的にフッコサイズばかりになったのであきらめる。
最後にレアフォースを付けて扇状に探る。
真正面にキャストした時になんとヒット。
真っ白ヘドリーな水の中でも出るのか、それとも上げ潮に押されて実は表層だけが白く見えるのか、よくわからないが、
こういう場合は素直に満足しておくもんだ。
60ちょい越え。
この台風で大量の不燃ゴミが上流から掃き出された。
コツコツと拾ってきた皆さん、そこに途方もなさを感じてはいけない。
また選び放題、拾い放題だ。こういう事も楽しんでやっていく。それが大事でしょ。
使用タックル |
ロッド |
アピア 風神ゼータ83Lネオンナイト |
リール |
ダイワ セルテート3000 |
ライン |
東レ シーバスPE 1.5号 |
プラグ |
アトール:ヨレヨレ
DAIWA:TDバイブ
ima:B-太
メガバス:X-80SW
アトール:ヨルクル |
ゴミ |
なにやらいっぱい |
|