Area5 - Stage13 〜 いつかの想い 〜
2004年10月19日 港湾部シーバス
前日に少なからず衝撃を受けた出来事があった。
僕がたまに書く、この釣りにおいての衝撃の発見というものが、
実はすでに業界では当たり前の当たり前だったりすることが、ままあるそうだ。
確かに、僕はこの業界の情報に疎い。
自分が出ている雑誌すら目を通さないので、流行っているもんを知るのもいまいち遅い。
自分が最先端であるとは思ってはいないが、
当たり前のことを発見して得意げに書くのは少し恥ずかしいかも・・・と思った。
そして夕方に一つ、また自分にとって新たなページとなる出来事が。
まるで面接のような感じだったけど、この釣りを始めた頃からの直感は当たっていた。
きっとうまくいく。きっといい関係になるだろう。
いつか、ずっと昔にそんなことを考えていたことがあった。
それが今まさに実現した。そんな興奮すら覚える出来事だった。
帰って22時頃まで会社で仕事をしていたが、何かウズウズしていたので帰り際にシーバス。
幸い寒くないので軽くレインウェアをはおって、ポイントへと入る。
朝からの雨が続いて、いよいよ雨パターンへと港湾部の様相が変わり出すタイミング。
週末はおそらく今年最高の状態であったと思うけど、この雨で一つの動きが生まれる。
それは沖への離脱。
シーバスはおそらく沖へ出始める。港湾部で群れをまとめて釣ることができるのはあと一潮。
今は固まりでいるシーバスが雨水を避けつつ、それを利用してベイトを捕食する場所へ入る。
買ったばかりのB−太を使ってみる。
釣具屋で見た時、疑問に思ったことがあったからだ。
興味が沸いたルアーは必ず買って使ってみる。
一軍入りするかしないかは、当然釣果が左右する。
ポイントの状態を見て、魚は浮いていると判断。
難しい釣りをしないで、イージーな魚だけを獲っていこう。
そんな感じでキャスト。
引き抵抗の強さの中で、PEを伝わってくるルアーの挙動をチェックする。
わかってる人が作ったルアーは楽しい。そう思った。
いきなり出血。速攻リリース。
ハチマルと比べてどうなの?ってことで、RDにチェンジ。色を合わせてみた。
さすがにこいつも一投で魚を引っ張ってくる。
魚は超高活性。
なんでも食う状態に近い。
やる気スティックに変える。
表層をデッドスローで誘うとバイトの嵐。
このルアー、ちょーやばい。
やる気スティックでひたすら食わせたが、結局魚は1本しか獲れず、反応もなくなった。
なんでもう一度ハチマル。
中層の王者です。
魚の状態がいい。
いつのまにか、昔のことを思い出しながらやっていた。
20代前半はひたすらに数を狙った。一晩に30本、一月で500本とかが当たり前の年もあった。
でも、数を釣ることが目的だったのではない。
その数を釣ることで見えてくるシーバスの世界が見たかったのだ。
そしてこの世界は今でもはっきりと見えるのである。
シーバスがハチマルを追ってきた気配をピックアップから数秒後の水面の動きで感じる。
フォローでローリングベイトを真下の足下に沈めると、そのままフォールで食った。
ファイト中に、ライトを照らして仲間を捜す。
他に数匹のシーバスが暴れるシーバスにつられて浮いている。
前の魚をリリースした後に、彼らが隠れたであろう場所にまたローリングベイトを沈める。
ボトムに落ちたのを巻き上げて水面直前で食わす。
イージーな魚だけを獲って今日は終わりにした。
この後に食わせていく釣りをすれば30本は行くだろう予感。
だけど、そんなものはもういいのである。
すでにクリアにはっきり見えている視野に興味はない。
まだ見たいのに、残像とか砂嵐しか見えない視野がいくつかある。
それを見たいのだ。
当たり前のことを、得意げに書くこともあるのかもしれない。
だけど、僕しか知らないこともあるのかもしれない。
我が道は我が決める。
これからもそうして生きていく。
そこで見た視野が、アングラーとしてのあなたの視野に生きるのなら、先駆けることができるのなら、そうやって生きていく。
それが東京シーバスネットの使命。
使用タックル |
ロッド |
アピア 風神ゼータ83Lネオンナイト |
リール |
ダイワ セルテート2500 |
ライン |
東レ シーバスPE 1.5号 |
プラグ |
邪道 やる気スティック
ima B-太
メガバス X-80SW
K-TEN ローリングベイト |
ゴミ |
サラナのパッケージ 釣り人のゴミは悲しいですね |
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