村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area5 - Stage14 〜 無責任の果ての報酬 〜

2005年2月9日 港湾部シーバス

 

 

 

一億総無責任時代。

その象徴は官僚と政治家と銀行役員ども。

これだけ日本を腐らせておいて誰も責任を取らない。

 

 

バス問題も同じ事。

いつか問題になることは解っていたはずだ。

日釣振がやるべき事はたくさんあったはずなのだ。

先送りという名の無責任。

その結果、バスも嫌われ、バサーも嫌われた。

バス問題は釣り業界における無責任の象徴となった。

 

 

僕はリスト入りには賛成である。

なぜならば、今回の問題を作った罪は一般消費者、いわゆる釣り人にある。

自分が選ぶ立場にあることも知らずに、ただただメディアに踊らされ、考えることを放棄した釣り人よ。

何もかもが、今さら遅い。

だけど、騒ぐことはない。きっと何も変わらない。

でも、目を覚まさなければ、ずっとこういう事が続くと思っていい。

 

 

そして、業界は懲りずに、今度は釣り人を海の世界へいざなう準備を始めている。

対象は僕が愛するマルスズキが、どうやら指名されそうな雰囲気である。

それはとても残念なことだが、あえて受け入れよう、と思っている。

なぜならば、シーバスの世界も目糞鼻糞の世界だからである。

 

 

 

考えてみろ。

SOLAS条約の施行が始まるというまさに昨年の夏、その夏に岸壁ジギングを流行らす愚かな行為。

あれがどれだけ港湾局を刺激し、過激な規制に走らせたかわからない。

最も罪深いのは、それをまんまと垂れ流す雑誌とテレビ、そして釣具屋である。

岸壁ジギングは釣れますよ、と紹介しておいてSOLAS規制のことについては知らんぷり。

SOLASがあるから国際埠頭は気をつけて、とか、沖堤に渡ってやりましょう、とかも書かない。

釣具屋もジグやロッドさえ売れればいい。あとは知らない。

なんたる無責任。

 

 

 

そしてそんな雑誌とテレビに出ている自分も哀しい存在だ。

力が足りない。

業界をも動かす影響力で、もし、これを止める事ができたのなら、どんなにいいだろうか。

だけど、本業やりながらの活動では中途半端がすぎる。

結局自分も、大した影響力の無いパートタイムプロである。

こんなとこで嘆き叫ぶしかできない。

 

 

 

一般消費者、つまり釣り人達は選ぶ勇気を持つ事である。

あなた達はメーカーを潰す事も伸ばす事もできる。雑誌を増刊させる事も廃刊させる事もできる。

その権利を持っている事を決して忘れてはならない。

その権利を、業界の愚行への抑止力として働かせるべきなのだ。

そしてそれは、サイトを立ち上げて同志を募るとか、いたずらにネットで声高に叫ぶことでもない。

一人一人が確かな目を持って、選ぶ。

静かで、いい。

静かであればあるほど強くなる。

それだけである。

 

そうすりゃ、自分も含めて半端な人間はみんな吹っ飛ぶ。

各地の無名だけど、本気で釣りが好きなアングラー。いわゆる本物の釣り人が雑誌に出てくるよ。

 

 

今回のバス問題で、その先送りという名の無責任がもたらす害を釣り業界は身をもって知ったはずだ。

シーバスフィッシングを愛する人は、この夏の雑誌やテレビから目を離してはならない。

今回は岸壁ジギングとSOLAS問題の矛盾を例にあげたが、これだけでは決してない。

他の諸問題も含めて、釣り人は考えなければならない。

それがシーバスフィッシングという文化を守る唯一の方法である。

 

 

 

 

 

 

 

そういう意味で本物の釣り人、(というか釣りバカ) 大野ゆうきが湾奥に魚が戻ってきたと連絡してきた。

そこでサッカー北朝鮮戦を見た後に出撃。

潮時見るのをすっかり忘れてポイントに到着。

潮はかなり下げ気配。さっきまで海水に浸かっていた段に降りて釣り開始。

 

 

風は真西に近い方角からそよそよと吹いてくる。

水面のさざ波が湾奥の海面を渡っている。そのやや風表。

岸際に当たって払い出すゴロタ場のブレイクライン。

 

 

この時期は川筋でガンガンバチ抜けが起きる。特に大潮後の中潮の下げ時合(いわゆる午前0時前後)はそれはすごい数のバチが流れる。

が、これがヒットパターンになる事はまず無い。

このバチが沖に流されて、沖のシーバスがこれに味をしめて入ってくる3月最初の大潮からバチ抜けシーズンの開幕になる。

湾奥にすでに魚は戻ってきているが、パターンは初夏にある稚鮎の残像を追うシーバスに似ているか。

 

 

 

最初はレアフォースで攻めたが、反応がない。

そこで少しサイズダウンして、TKLM90でゆっくりと誘う。

5投目に、水面に水柱が立つ。

なかなかの引きを楽しませてくれたのは、60センチ前後。

 


今年、初シーバスです。 ま、まじめにやるのも初めてだし、幸先いいね。

 

 

 

 

少し移動して、今度はまともな風表。

TKLMで攻めるが、何の反応も出ない。

ブレイクは20mほど沖、水深3mほどのとこにある。

水面直下では出ないのかもしれない、とアスリートをフォローで入れる。

フルキャストして、少しカウントダウンしてからブレイク直上に当てていく感じでスローに引く。

そのブレイクに入った瞬間にアタリが出た。

 


50センチほど。小さかったけど、産卵したあとがあった。

 

 

 

一匹いれば何匹かいるはずである。

フォローですぐにフラップスラップSWを投入するが、バイトのみ。

バイト後、数投したが出ないので、B−太に変える。

1投目、いきなり抑え込むようなバイト。

ネオンナイトのティップにアワせは任せて、こっちは引きを楽しむ。

ゆっくりと楽しんで、ランディング。

 


水掛けられました。

 

 

ここで寒さというか、手が濡れて感覚喪失下ので、撤収。

 

 

 

使用タックル
ロッド アピア 風神ゼータ83Lネオンナイト
リール ダイワ セルテート3000
ライン 東レ シーバスPE 1号
プラグ ima B-太
ジャクソン アスリート9S
K-TEN TKLM90
ゴミ ゴカイの入れ物  釣り人のゴミはヘコみますな。

 

 



 

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