村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area5 - Stage17 〜 夏の夜の海の底の 〜

2005年8月25日 港湾部シーバス

 

ルアーやロッドの開発が全く絡んでいない、プライベートな釣りは久々である。

道具の開発はメーカーにフィードバックをした後に、それを反映したものが来るまで少しブランクがある。

その間は直前のプロトをさらに使い込んでいったりするのだが、今回はそういう感じでもなくて、やっと自分の好きなように釣りができる環境になりつつある。

 

最近のテーマを伴う釣りが実はすごく楽で、それに依存している自分が嫌だった。

取材で、港湾部でミノーで、とか言われれば、ほいっと釣ることはできる。

来年用のヤルキスティックバチ抜けSPのウェイト調整を決めてくれと言われて、

ほいほいと魚を釣って、というか泳ぎを見て、これが一番と決めていく。

それは与えられた釣りである。

 

与えられた釣りをこなすだけの状態に、ふと戦慄を覚えた。

俺はこんな釣りをしたいんじゃない。

打開。

 

答えのないこの世界で、答えを求め、打開と革新を繰り返していく。

その過程で人間としての成長がある。それが自分にとっての釣りだったはずだ。

生きるという意味の答え、スズキを釣る為の真実。

決して出ない答えに、絶望ではなく希望を持って挑んでいく。

それこそが自分のライフスタイルだったはず。

ってElegyに書いた気もするが、Areaにも改めて書いておこう。

 

 

 

と、ここまで意気込んでみると、どこに行こうか迷ってしまう。

なんかすごい釣りしたいなぁとR357を走らせていたら、何となく左折して何となく右折して城南島側まで来てしまった。

昔さんざん通ったワンドがあったので、そこでやってみることに。

 

ワンドのブレイクに捨て石と杭が絡む、どちらかというとブラックバスを釣るようなポイント。

ワンドの横の護岸際から始める。

 

 

まずはしゃがんで水面を凝視する。

イナっ子の気配。水面と限りなく平行に見るとわかりやすい。

地方の明るさでは無理だが、東京は対岸に明かりがあれば水面の動きはすぐに感じ取れる。3分ほど眺めていて、イナっ子の群れが2つ右と左にいることを知る。

正面のブレイクがらみのストラクチャーは今あるのかどうかわからないが、まずはアピール系のミノーで広く探ってみることに、ラパラを手に取ったが、戻してメテオストライクに。

 

1投目、いきなりヒット。水面近くを泳がせていたが、活性が高いのがいたらしい。

おそらく杭の横にいた魚にエンカウンターで食わせた一本。


 

リリースして、何投かキャストするが反応がないので、少し移動。

ブレイク際でショートバイトが何発か出る。

魚は小さそうだ。

イナっ子に比べて大きいとは思えないが、波動が大きすぎるのかもしれない。

メガバスFRAPSLAPに代えて、じっくりとブレイクに当てていくように攻める。

フリーティングミノーでブレイクを攻めるときは、ブレイク上でリトリーブを緩めたり止めたりすると反応が出やすい。喰うタイミングを与えやすいのはスローシンキングとスローフロート、思い通りにヒットしたが、小さい。

 

 

 

 

ブレイクを撃ちながら2発ほどヒットする。

 

 

ブレイクを一通り撃ったので、戻りながら今度はブレイク下のストラクチャーに仕掛けていく。

 

いきなりハチマルをロストする。こういう釣りをしていると、自分の神経がいかに退化しているのかがよく判る。

年間釣行200日近かった頃は、フックの先端まで自分の神経が行き届いているような感覚で釣りをしていた。

その頃に比べると盲目のような釣りだ。

けど、何年も乗らなくてもチャリンコにはいつでも乗れるし、単車でヒザも擦れるように、1時間もやってると80%程度はすぐに感覚が戻る。

残り20%が同じくらいの時間が必要なんだろうと思う。

 

そんなことを考えながら、全神経でボトムを探っていく。

途中から、魚のバイトを待つとか喰わせるとかでなく、ただボトムの状態を調べてる感覚。

そんな釣りでは数は釣れないが、それでもバイトは数回出た。

最後の方にいいバイトが出て、今日一番のサイズ。

 


60くらい? ダイワのクローザーでした。

 

その後、荒川に戻って気になる潮時をやってみたがノーバイト。

終了。

 

 

 

使用タックル
ロッド アピア 風神ゼータ ネオンナイト2
リール ダイワ セルテート2500Rカスタム
ライン 東レ シーバスPE 1号
プラグ ダイワ クローザー
邪道 メテオストライク
メガバス X-80SW

 



 

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