村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area5 - Stage17 〜 異色という価値 〜

2005年9月16日 港湾部シーバス

 

 

 

実の話をすると、一年二ヶ月間、心を閉ざしていた。

自分への戒めとして、購いとして、

つとめて無関心・無感動・そして無気力にふるまってきた。

ダメな自分を許す、受け入れるための時間は多くの犠牲を強いるものだった。

 

だけど、それは、まるで迷い子が体育座りで、膝を抱えながら顔を埋めているようなものだったのかもしれない。

そんなことを感じながらも、解っていても、そうしたいからずっと心を閉ざしていた。

自分が選んだ道の代償を顧み尋ね続ける日々。

 

 

 

が、It's time.

そんな声が聞こえてくる。

自分の周囲の環境が騒がしい。

断り続けた人前での仕事に、すっかり電話も鳴らなくなっていたけど、ここに来て、トークショーに、港祭りに釣りビジョンの取材に、と電話が次々と入ってくる。

そろそろ立ち上がらなくちゃ、と、そんな気持ちでいたら、ドアを蹴破って入ってきた人間がいた。

京浜忍者のkarmanである。

 

サイトをご覧の方はおわかりになるか思うが、異色の感性と、輝く人間性と、壮絶なマシンガントークと。

こんなところで何やってんだと、ほとんど蹴っ飛ばされるように、外に転がり出た。

その世界は一年ちょっと前に比べたら、変わっていないようだったけど、

時間が経つにつれて、ずいぶんと違うところにきてしまったのだな、という実感。

新しい出会いに満ちた世界がそこに広がっていた。

同時に余りあるエネルギーを体一杯に浴びて、また立ち上がって歩いていく気になれた

karmanに感謝。

 

 

 

北海道の大自然の中、川の音しか聞こえない闇の世界。

目を開いているのに何にも見えない恐怖とその心の奥に、

どこかでここで熊に襲われて死んだとしても、それはそれでいいと思っていた自分の中に生きたいという気持ちがまだあることに気がついた瞬間、そこからようやく完全復調と宣言できる状態になった気がする。

 

 

 

人も物も何でもそうだけど、価値というものは自己との関わりにおいてつけられてしまう

無感動、無関心に生きるということは、「当たり前」として物事を受け取ることであり、その物事に一切の感情を移入しない「愛さない」という事であろう。(英語のLoveでない、といった方がわかりやすいか)

しかし、大切なことはもっと一人一人の人間、一つ一つの事象そのものが持っている価値に、新鮮に目を開くことが大切なのである。

それが「愛する」ことであろう。

 

自分の枠にはない異色の価値を素直に認め、尊敬し、その関係を紡ぎ合おうとするkarmanに、頭を殴られるような思いである。

 

 

 

 

 

karmanと日付が変わる頃にお台場で落ち合う。

お台場なんてすごく久々だったが、1本いい魚が出て満足。

 

karmanが横でしゃべるので集中できない(笑)

ヤルキスティックのボトムレンジの釣りで2回掛けるが、全部バラシ。

今日はそれでいいんだけどね。

 

 

なんか、気分のいい釣りがしたくて、葛西臨海公園に行く。

朝方は爆釣気配の中、1バラシずつで二人でホゲる。

 

 

爽快な朝に気分良く、山ほどペットボトルを拾って帰った。

ゴミ拾いもずっとやっていると、どんなものを拾えばいいのかって色々考えられるようになる。

鳥を殺してしまう釣り糸なんかは最優先だけど、最近はリサイクル素材の不燃ゴミを拾ってる。

缶とかペットボトルとか。アルミやスチール缶も海の底に沈めば、ただのゴミだけど、自分が拾ってゴミ箱に放り込むことで、釣り場が綺麗になるだけでなく、地球資源の節約にもつながるのである。

 

 

 

 

 

 

翌日も夜遅くから出撃。

 

今日はベイトタックルでやることにした。

最近、日中のボートシーバスに乗ってないので、ベイトの腕がまるで落ちてしまってるので、そのリハビリもかねて。

というのと、これからの陸っぱりシーバスフィッシングにベイトキャスティングスタイルというものの模索をしたいという想いもある。

前に大分に出張に行った際に出会った地元のアングラー達は、ベイトタックルでウェーディングをしていると聞いて、なるほどと思った事がいくつかあったからだ。

そんなんで、ウェーディングではないけど陸っぱりから。

 

 

タックルは風神ゼータ72Mクロスインパクトのベイトモデル改造。

このロッドを持っている人はすぐに改造できる。

セパレートグリップを引っこ抜いて、ガイドが上に来るように挿し直すだけだ(笑)

スピニングロッドとしてのこういうロッドはなかなか無いけど、ベイトロッドとしてのクロスインパクトみたいなロッドは、もうほとんどこの世に皆無と言っていいほど無い。

ついでにトリガーも無い。どうせ両手でキャストするんだからいらんだろ?

 

ヨルクルやクルクルなどのブレード系はリトリーブが重い。

ベイトだと楽なので、陸っぱりでも楽ちんだ。

 

あと、ラインスラッグが無いのがいいね。

プラグが着水する瞬間の、ラインの水面高さがスピニングより低い。

この差を使えば、ベイトならではで獲れる魚も増えるだろう。

 

 

 

今はお台場と晴海の間に相当ベイトが溜まっている。

それに付いているシーバスは結構いて、水質が良くなってきた運河筋を伺いながら北上を続けている。

沖も突入間近の群れがいるし、いよいよいい感じになってきた。

 

 

 

ということで、ベイトタックルでも苦労しない明るい運河筋。

 

橋の明暗部に入る。

ヨルクルをフルキャスト。

手前の境目から探っていくが、反応はない。

潮が長潮で流れがほとんど無い。

境目で浮いている可能性は少ない。

 

 

でもそういう状況の魚を獲るのが、ヨルクルの独壇場だ。

明暗部境目にキャストして、ボトムを取る。

ボトム付近の明暗部の境目は、水面の明暗部より必ず橋の外側になる。

光の差す角度と潮の流れを計算して、必ず明るい側に着底するようにキャストする。

離れても喰わないし、暗い側でも食いが落ちる傾向がある。

 

 

ボトムを取って、デッドスローでブレードを回す。

ギリギリ回ってるくらいの感覚(実際はすごい回ってるけど)でリトリーブすると、ヨルクルは本当に良く釣れる。

最近はGETBOOKでもヨルクルで釣果出している人多くて、嬉しい限りです。

 

 

まずは40センチほど

リールはダイワのZILLION、パーミングしやすくて、トリガーが無くても全く気にならない。

 

ヨルクルの唯一の欠点は、ブレード系の特徴でもあるバラしやすさだろう。

バーブレスだと、なおさらバレやすい。4本針のXフックにしてなんとかというとこだが・・。

 

バイトを2回続けて乗せられなくて、本気で集中する。

ナイロンラインなので、いまいち底の様子がわからない。

しかし、ボトムに着底するやいなやスルスルッと上昇させていくアクションと、リトリーブをふっと止めた時の失速フォールが今日のキモメソッドだった。

 

 

3回目のバイトを乗せて、1本。

 

 

1本バラして、その後にボトムで着水フォールでヒット。

同じところに撃ち込み続けていると、ブレードのきらめきに活性が上がってくる。

着底とは感触の違う吸引バイトにクロスインパクトが満月を描いた、


本日最大の一本。60超えてるかな?

 

 

 

 

ちなみにグリーンマジョーラのクロスインパクトはアピアとアロウズのコラボモデル。

レアフォースとセットで、150本限定の即日完売モデル、そのシリアルNo.001はこれ。

みんな使ってる?飾ってるなよ。

ちなみにグリーンマジョーラのレアフォースは荒川四つ木橋橋脚にあるはず・・・。

 

 

 

 

 

ヨルクルでは出なくなったので、少し移動。

常夜灯の当たる台船周りでX-80SWで2本。

 

 

しかし、ほんとベイトタックルが下手になっていて、ちょっと危機感。

帰りは魚も釣れそうもないとこで、一所懸命練習。

だいぶ感じも戻ってきた。

 

 

 

使用タックル
ロッド アピア 風神ゼータ 72Mクロスインパクト ベイト改
リール ダイワ ZILLION 103L
ライン 東レ シーバスナイロン 10ポンド
プラグ ヨルクル
メガバス X-80SW

 



 

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