Area5 - Stage27 〜静かなブレイクで
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2007年10月30日 港湾部シーバス
前回のAreaで紹介したナイトホーク、10人くらいの方から発売時期について気の早いメールを頂いた。
フィッシングショーで発表&発売と読んでいるが、詳細はメーカーでないとね。
今月は、釣りビジョンやDVDの撮影があり、そこで主戦として使い倒したのだが、東京湾奥もこれから9ftの時代になるんだろうなぁと確信した。
飛距離という点だけで言えば、長いロッドが断然有利である。
最新技術を結集したブランクの8fとそこらへんのカーボンブランクの9ftだったら、後者の方が飛距離は出る。
が、ネオンナイトを出した5年前に9ftで僕が求める軽さと感度、操作性を出すことはできなかった。
が、ここ数年で急激に進化したブランク製造技術は、また新たな世界を構築することを可能にしたのだ。
だけど、ちょっとむなしさを感じる。
5年前に全力を投じて作ったロッドが、5年後には一般のロッドに対してアドバンテージがなくなってしまうのである。(大げさに言えば、だが)
いつだって、技術の進化がある。それがこの資本主義の宿命であるにはしても、なんだかむなしいと思う瞬間である。
が、車も電化製品もみんな同じ歴史をたどってきたのである。
ナイトホークはホントにすごい。
抜群の反発力を持つ素材を使って、曲げて飛ばすのではなく、反発力で飛ばすロッドを作っている。
そうすることで、軽さと感度を極限まで良くすることができる。
ネオンナイトを使った人なら、ナイトホークを釣り場で使った瞬間になるほどって思うはずなのである。
今までのネオンナイトやイブランは、ロッドの性能がアングルを作った。
が、ナイトホークはコンセプトがアングルを作るのである。
港湾部の何てことない、運河筋。
狙い目は、目に見えるブレイクではなく、運河の護岸と平行に位置する流心へのブレイク。
下げ潮が効いている時間にまずは入った。
まずは岸壁の足下を探るが、すでに下げ五分を過ぎた潮位のため、浅すぎて魚は残っていない。
水面から足場まで3m近くある。
その中でまずはリップレス修行中をキャスト。
流心に一度落として、軽くトゥイッチを入れる。
波動を出して周辺の魚に存在を知らせてから、ミディアムリトリーブで足下まで引いてくる。
潮位が合っていれば、ブレイクの手前で魚はバイトしてくる。
5投目ほどでヒット。
そうそう、名前が決まったのだ。(申請中)
ヤルキ・スパークリング・スーさん
である。
なんか書くと変だな。
でも、スーさんなんである。
50ちょい
スーさんは驚きの超タイトローリングアクションである。
リップレスでこのアクションを出すのに1年かかった。ようやくセッティング終了したので、これから型を作ってなどなどで5月発売予定。お楽しみに。
攻められる岸壁が60mほどしかないため、魚にスレさせないようじっくりとルアーをローテーションしていく。
一通り、一つのルアーを扇状にキャストしたら、すぐさまチェンジ。
次はエドニス。
これまた波動系、スーさんよりややスローで渋めに引く。
すると裏切らずにヒット。
ロッドの感度がホントに生きている。
取材中ではあったものの、自分ではしきりに感心しながら釣りをしてしまう。
ほんとに、なるほどね〜。なのだ。
続いて、またスーさん。
ブレイクの上にいるのは小さなイワシではないかと思ったのだが、確認はできず。
サイズは9センチ前後とみたが。
一通り攻めたので、折り返し。
次はシンキングミノーに変えて、一つ下のレンジからブレイクをこするように
上昇させてのバイトを誘う。
思うとこあって、ビーフリーズを昼間に買った。
じっくりとブレイクを引くと、またヒット。
立て続けにヒット。
ビーフリのフォローベイトを考えると、レンジが一緒でもう少しスローに引けるもの。
となると、FLAPSLAP柊かなということで、柊を通す。
こいつは飛ばないので、いつもは苦労するのだが、ナイトホークのおかげで楽々流心にキャスト。
そこからしっかりと潜らせて、ブレイクの上はデッドスロー気味に通してくる。
レンジはビーフリと一緒のはず。
ゴッ!
というバイトに大きめにアワセを入れる。
ギュンと走る感触に大型を確信。
しっかりとファイトして、ラインを持って抜き上げる。
久々なのでおっかなびっくりの抜き上げになってしまったが、なんとか岸壁の上に。
でっぷりのスズキクラス。
その後、ビーフリで1本。
他にバイトが数回。
潮も止まったので終わりにした。
使用タックル |
ロッド |
アピア 風神号 ナイトホーク91ML |
リール |
ダイワ イグジスト3102 |
ライン |
東レ シーバスPE F-ZERO 1号 |
プラグ |
邪道 スーさん
メガバス 柊&エドニス
ラッキー ビーフリーズ78 |
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