Area7 - Stage4 〜 落ちるスズキを追いかけて 〜
2002年1月12日房総半島
つまんないとか価値がないとか言ってるくせに結局はまた来てしまう。
訂正する。前回のはカッコつけすぎた。
この釣りは誰が何と言おうと面白い。
そんな訳で今日もまた房総遠征。まるで中毒のように思えるのがそのパターンフィッシングという概念。
湾奥のテクがそんな凄いとは思わないが、湾奥のアングラーが思う存分挑戦できる難しい魚も房総半島にはいるって事がうれしい。
23時にポイント到着。22時干潮の上げ潮狙い。
さっそく前回のヒットパターンで攻めてみる。
根がかり多発のカケアガリを意識して、バイブレーションをボトムスレスレに引く。カケアガリに上手く絡めばヒットが出たのが前回のパターンだが、今回はどんな感じだろう。
2時間ほど集中してやってみたが全くといってバイトがない。魚がいない?出せないだけ?
あれこれやってみたがどうしてもダメ。
前回の釣果を仲間と話していた時に、やはり産卵直前のシーバスだからスローな動きのものしか食わないんじゃないかと推測が出た。彼らはもう荒食いではなく、じっくりと最小限の捕食をしながら、時を待っているのではないかと。
しかし、シーバスは産卵直前になると群れで固まって何にも追わなくなるという目撃談もあることだし、まだバイトをするということは時までわずかながら時間があるのかもしれないと。
時がいつ来るかを微妙な読みで捉えていかなくては難しいのではないだろうか。
ふ〜じ曰く、「でも絶好の大潮だし、産卵に行ってしまったんじゃない?」
だったとしたら、それはそれでいいのだけど。
ここの魚が卵を持っているかどうかは全てリリースしているので不明だ。
産卵直前のシーバスを狙うことには否定的な意見もあるが、目の前にスズキがいる以上、僕は狙いたい。狙わずにはいられない。だめだろうか。
1時半頃、一度場所移動を決意。
生体反応が薄いことと、潮風にわずかながら硫化水素とメルカプタン系の臭気が混じったことが気になって移動した。これはいわゆるドブ臭。潮が腐ったのか、生活排水が流れ込んでいるのか判らないが、大潮のド干潮で潮の状況が悪い方向に行ってるのは確かではないかと。
次のポイントにつくと先行者2人。状況を聞くとダメらしい。
これからですよと、お互い励まし合って横に入れさせてもらう。
で、同じようにまずはカケアガリを意識して攻めてみる。
するとヒイラギがスレでヒット。至る所でコツコツとヒイラギが当たる。
やはりベイトがいた方がいいに決まってる。
ここで朝までやろうということにして粘りの態勢に入る。
3時頃になって水面がわずかだが騒がしくなった。5分に1回程度だが、なんかの小魚が水面でピシャッと跳ねる。
それだけだが、上げ潮の勢いもグングンと出ていていい感じ。
ところが、何の反応もない。粘るべきか移動するべきか。
粘ることに決めた。
だが、このポイントはまだよく理解できていない。そこでフックを外したクルクルでボトムの地形を確認する。
おおよその想像通りだが、いくつか頭の中にある地形図を修正。
そこから目を付けたのは横の磯から伸びるスリットと、なんかで掘ったようなU字様のチャンネルの合流点。
およそ20m先にあるこのピンポイントにひたすらルアーを通しまくる。
4時半に上げ潮の勢いが止まり掛けた頃に合流点を抜けたリップレスベイトにようやくヒット。
卵を持ってない感じの魚体。
サイズは小さいが、もうかれこれ5時間半はやっている。うれしい限り。
なんでそのままリリース。
時合かと思って色々なミノーを通すが反応無し。やっぱりバイブレーション強しの展開なのか。
僕の頭の中にあるイメージはその合流点に魚が数尾ステイしている感じ。
そこにいい感じでルアーを通すとかなりの確率でバイトが出るんだけど、なかなかいい感じに通らない。
沈めすぎると根がかり。沈めないと不思議とバイトもない。
そのギリギリをコントロールしながら何度も通す。
5時過ぎたぐらいで再度ヒット!
今日が初使用のジャンキースティックのバッドをひん曲げて豪快に走る。
しかし、このロッドのパワーもすごい。あっさりと魚が寄ってきたのでふ〜じにタモ入れしてもらう。
ところが魚がまだ元気すぎた。直前に暴れられてルアーだけランディング。
ノータッチリリースということで。(泣)
しかし、今のヒットでだいぶ頭の中のパターンが練り上がってきた。リトリーブコース、魚の頭の向き、実際はどうかは榎本さんのカメラでもない限り判らないけど、ヒットするイメージは十分にできあがってきた。
ヒットする直前にヒイラギの群れの中をラインが通る。ぞわぞわしたようななんかそんな感じがして、バイトゾーンにルアーが通ると必ずバイトが出るって感じになって。
10分後にまたもやいい感じ。バイトゾーンを通ったが、バイトは出ない。そこでリトリーブだけ止めてカーブフォール。するとコンとティップが入った。アワセを入れると乗った。
魚はあんまり引かない。
70あるかないかってとこですか。
元気なうちに素早くリリースして、すぐさま次を狙う。
3投後にまたもやバイトゾーンにリップレスベイトが流れ込むいいラインができた。
バイトゾーンを抜けた瞬間にヒット。が、バレてしまう。
その10投ほど後に同じコースで通す。前に何度か通してバイトがないので
バイトゾーンの中で10センチほどジャークで跳ね上げさせた瞬間にまたもやヒット。
今度のもまずまずか。魚は引かないが慎重にファイトしてランディング。
70超ってとこでしょうか。
いずれも全てリリース。
魚はもっといた感じがしたが、アングラー側が提案した一つのパターンに答えを返してくれる魚。そんな魚は少ないようだった。釣ったシーバスが消化仕掛けたヒイラギをどっかりと吐いたりした。
パターンフィッシングができるシーバスフィッシングって本当に面白いなと改めて思った次第。
はまってしまいそうだ。
使用タックル |
ロッド |
ミラクルワークス ジャンキースティック78Xpi
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リール |
シマノ ステラ4000 DH |
ライン |
東レ シーバスPE 1号 |
プラグ |
メガバス リップレスベイト |
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