Area7 - Stage8 〜 南西強風の落とし物 〜
2008年12月21日 千葉県遠征 シーバス
前日は僕の釣り仲間の忘年会。
月島のもんじゃ五平で盛大な集まりになった。
古くから続く人、新しく出会った人、入り交じっても、釣りというテーマがあれば、あっという間に仲良くなる。
本当にステキなことである。
今年は自分の中で意を決して、人間関係を整理した。
かつてさんざん一緒に釣りに行った古くからの釣り仲間も、仕事やら結婚やら子育てなどで、釣りに行くことが年々少なくなる一方。
自分の立場や製品開発、ポイントなどの関係もあって、新しい釣り人との出会いに慎重になっていたんだけど、今年はどんどんと出会いを作っていった。
この歳になって出会う同年代の釣り人は、みんなフットワークが良い。どんどんと新しい企画が生まれ、ホントにあちこち釣りに行った。
10月などは、GETBOOKで200、300回と達成した人で、興味深い事をいつも書いてくれている人と達成記念もかねて釣りに行ってみたりもした。
時期もあるので全員ではなかったんだけど、また来年もそういう機会をどんどんと作っていきたい。
昨日は会社の後輩を連れて、房総半島に。
僕の家に着くなり、後輩が心配そうに言う。
「すごい風ですよ、厳しいかも。」
「逆だ。大チャンスだよ。」 、と。
昔から、雑誌やこのサイトに書いている、
「風表の風裏の風表」
房総半島でも三浦半島でも南の強風が吹けば、この条件が成立する。
最初に向かったのはメシ。
さすけ食堂のなめろう定食を食わずして、房総遠征にならない。
この夏にここを知って、すっかり、ばんやに行かなくなってしまった。
食事の味も良いが、ママも何とも言えない味を出す。
仲間内で流行っているカジメラもここである。
ちなみに、ママの感じが、実家の上の階に住んでいた小池しんじ君のお母さんに似た感じなのだが、ほとんどの人はわからない。ごめん。僕の中ではヒット。
メシを食って、近くの港で正確な風の向きを感じながら、地図を取り出し、風表となる条件を満たす港を探す。
湾岸高速では風速13mだった風も、飯を食い終わるころには15mを越え、暴力的な感じに。
南西〜南南西ということで、まともに風を受けるエリアを選び、そこを目指す。
「風表の風裏の風表」
大きな地図で風表のエリアは、沖が大荒れとなるため、ベイトが風裏の港や回り込んだワンドに非難する。
そしてスズキも大荒れの中より、捕食しやすい適度な荒れを好むのだろう、そういった場所に集まるのである。
しかし、風表は釣り人にとって釣りがしづらい。沖が大荒れとなる場合に風に向かってキャストし続けるのは不可能である。
従って、風を背負う。
後ろから風を背負ってキャストができる地形(すなわちベイトがたまる風裏)を見つけるのである。
そして、そのワンドでベイトがたまるのは、風表。
ベイトフィッシュは風表で吹き溜まったプランクトンを盛んに補食する。
風で水面が荒れているため、アプローチも簡単で、スレにくい、鉄板パターンの一つ。
地形としての風表、立ち位置としての風裏、そして喰わす位置としての風表。
これが「風表の風裏の風表パターン」の意味である。
ところが、近年、シーバスブームなんだろう。
どこのポイントも人がしっかりと入っているようになった。
ほんの数年前までは、この時期の港なんてよほどの物好きしか来なかったのだが、最近はいつも釣り人がいて、ひっきりなしに訪れてくる。
だけど、魚がいる条件は変わらない。
そこに辿り着ける人はごくわずか。
地形としての風裏を選んではダメなのである。(アオリは基本だけど)
そして最初に訪れたポイント。これ以上ない基本構成。
後輩が着くなり、79センチを上げる。
後が続くかと思ったが、それで終わり。
すぐに移動し、どんどんと南下する。
沖に面した磯には3〜4m近い波が押し寄せている。
その波のタイミングを計らって入る風裏の磯周り。
風表側のエリアはテトラ帯。
常夜灯の光はわずかに届かない場所。
そのさざ波で揺れる真っ暗な水面に、まずグースから入れていく。
バイトはない。
下のレンジにして、キープ125S。
これもバイト無し。
続いてBR@ST。これで底を擦るくらい。
2投目、底に付くかどうかというところで、バイト。
60センチ前後の綺麗な魚。もう産卵が終わってた。
バイトが続かないので、移動する。
続いて普通の港。トウゴロウイワシがしっかりと港内にいるのが見える。
先行者が常夜灯の下で、なにやら真剣に攻めている。
周囲でライズが出ているので、魚が見えている感じ。
反対側に陣取っ、て最初はスーサンを撃ちまくるが、風が強くてまともに泳がせられない。
ハチマルを撃って港内の流れを読む。
比較的大きな港の流れは、反時計回りに回っている。
となると、常夜灯の下流側の暗がりの風表。
そこにコモモを撃ってみるが反応がないので、ソバットを撃つ。
角度にして3℃ずつくらいズラしながら扇状に探っていく。
経験上、大きな魚は暗いところ。
常夜灯の光を見越すように、ステイする流れと光の方向を合わせている。(大ヒントです)
本当は逆光で喰わせたいのだけど、少しレンジを下に、緩めのアクションで誘う。
半分ほど探ったとき、ドンとバイト。
ナイトホークがバッドまで曲がりきる。
が、魚の位置が全く動かない。
重い!
エラ洗いも出ないまま、ドラグがじりじりと出る。
産卵直前のランカーの特徴だ。
慎重に寄せてランディング。
88センチ。今年88センチは3本目。90オーバーが出ません。泣
常夜灯のアングラーが移動したので、すぐにそこに入る。
2匹ほどのフッコがベイトを追い回してライズをしている。
何を投げていたかは判らないが、スレているのは間違いないので最初からヤルキ注入。
わーい 1投目(笑)
港湾だと沈めることを推奨しますが、ライズ撃ちの場合はただ巻きでOK。
常夜灯も出なくなったので、また港内の流れを釣っていく。
この頃が風がピーク。実感では25m以上の風が港内に流れを作り出す。
但し、サーフのそれに比べたら払い出しの力などごくわずか。
これを感じるための高感度ロッドとPEラインであることをお忘れ無く。
ソバットが絶好調で1本バラした後に、もう1本。
強風で魚がナナメになります。
続いて、また常夜灯の下でライズが出始めたが、今度は6人組が入ってしまう。
かなりじっくりと粘る感じだったので、少し移動。
反時計回りの流れの巻き返し?みたいな流れを撃つ。
しょぼい常夜灯の下にスズキの影が見えたので、ヤルキ投入。
ブルーブルーのヤルキスティックはトウゴロウを追っているスズキに結構反応が良い。
10番フックというのだけが難点だが、障害物がなければ獲れないと言うほどではない。
50センチ級が建て続けにヒットしてバラした後に、暗がりの少し下のレンジから、縦ジャークをやっていると、どかんとヒット。
ドゴバッ!
いきなり水面に出たエラ洗いが重苦しい。
さきほどの88センチに近い重さで、慎重にファイトしていたが、タモ入れ直前にフックアウト。
やはり、フックが伸ばされている。
そこから港内を6人組を避けながら、時計回りにひたすらランガン。
人がしばらく入ってなくて、スズキとベイトの位置関係が成立していると、こちらの思うとおりにバイトが出る。
が、この日はヤルキスティックが強烈に強かった。
決して入れ食いではないので、どんどんとルアーチェンジをしていくが、ヤルキにするとバイトが出る。
おそらく相当スレていたのかもしれない。
途中からは、後輩がチューンしたヤルキスティックの6番フック仕様が、レンジもドンぴしゃなことが判明し、1箇所1本ペースで掛けだしたので、僕も車に戻って6番フック仕様に。
ヤルキは8番までなら泳ぐけど、6番になるとスローリトリーブでも泳ぎがほとんど止まってしまう。
ヤルキスティック、ヤルキなしチューン。
なんだけど、炸裂、炸裂、炸裂。
後ろの沖に面した堤防のテトラに押し寄せる波のしぶきが強烈なしぶきで飛んでくる。
風表のエリアの風裏に僕らは立ち、風表になっているスロープや係留船の際から、魚を掛けまくった。
0
帽子?風表の方へに飛んでってしまいました。
結局、二人で35ヒット。
年末の非常に貴重な爆釣体験。
ヤルキスティックも久々の大活躍。
僕も嬉しくて今回はたくさん書いてみた。
このルアーでもいいかも
使用タックル |
ロッド |
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アピア 風神号91MLナイトホーク |
リール |
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ダイワ イグジスト3000 |
ライン |
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東レ シーバスPEエフゼロ 1号 |
プラグ |
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邪道 ヤルキスティック93
アムズ ソバット80
オルタネイティブ BR@ST
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ゴミ |
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辛ラーメンの袋 |
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