Area9 シイラ奥深し 〜
2000年8月16日 館山シイラ
最近よく思うこと。僕は本当に友人に恵まれている。みんな、釣りが大好きで友達思い。
一昨日の夜、多摩川でのウェーディング中に携帯が鳴った。
昌 :「もしもし、あー樋口さん。何?」
樋 :「16日に館山に行く予定無い?」
昌 :「16は休みだけど15日の夜はアドバンスだから・・・申し訳ないけど」
樋 :「よし、ヒロキも呼んでおくよ。行く途中はmasa-chi、後ろで寝てていいから」
というわけで、アドバンスが終わったあと、約束通り、後ろで熟睡させてもらいながら館山へと向かった。
実に友達思いの彼らは僕の車を荒っぽく全開で走らせ、出発して1時間半後にはもう叩き起こされる事になった。
まずはバイパスにあるマリンショップ釣吉に入る。ここの店長、かなりルアーにも精通している達人だが、何よりも館山の情報が早い。
「昨日はソーダがすごかったよ。自衛隊堤防だけでなく湾内どこでも回ってるし。透明の青が喰ったね。」
てな具合でなかなか頻度良く通うことができない僕らにとって実に頼りになる情報を流してくれる。
誰が行っても色々な話をしてくれると思うよ。
青の弓角を買ってまずは館山桟橋へ。
すでに夜が明けているのでさっそく堤防でキャスト。
速攻で樋口さんがソーダを1尾あげる。
ここも毎朝必ずいる常連のじいさん達がいる。いちいちうんちくを垂れてくるので実にうるさいが、こういう場所で人は馬耳東風を覚えるのである。
これは会社の中で非常に役立つメソッドなので練習のために館山桟橋に行くのもいいだろう。
ま、でもイイじいさん達なんだよ。老後はかくありたいと思わせてくれる。(僕のうんちくはきっとくどいぞ)
そんで僕は1回バイトしたんだけど乗せられずに7時を迎える。
そう、今回も40馬力の船外機でシイラ&青物ゲームである。
まずは定置網のブイを流していくが全くシイラの姿が見えないので、おみやげを確保することにした。
そう、通称「すごい根」
前回に比べ、カンパチの魚影は減ったものの、今回も様々な魚種が迎えてくれた。水深30mラインからのハイピッチショートジャークでワカシ、カンパチ、大サバ、ヒラソーダ、マルソーダが次々とヒットする。
F3-610XSにギャロップ21g。今後も青物ジギングにひとつの可能性を見せてくれそうな気がする。
何がすごいってフォーリングスピードが半端じゃなく速いのである。
バラシスト健在。友達思いの樋口さんは、今回はこの1尾に終わった。原因は奥さんとの不仲説?を始め色々想像したが、そういえばそもそも彼がたくさん釣っているのを見たことがあまり無いような・・・(笑)
しかし、誰にヒットしても自分のことのように喜ぶ彼の満足そうなにやけ顔を見ているとこっちまで幸せになってくるのである。
ある程度、おみやげは確保したのでシイラへと向かう。
沖に走ると最初の潮目。そうそう、沖とは言っても上の写真の距離くらいである。やはり慣れていないものが岸から遠く離れるのは極めて危険だ。
で、最初の潮目。潮目に沿って目を凝らすと見つけた。ナブラちゃん。
近づいていって全員でキャスト。が、これもワカシ。イナダと呼びたいくらい太っているが、すでにクーラーいっぱいだ。ナブラを見切って潮目沿いに走っていく。
上の写真を見て欲しい。岸との距離感が判るだろうか。そして潮目に沿って浮遊する巨大なプラスチックの円筒型の漂流物。
ここにたくさんのシイラが付いていた。ヒット!ヒット!メータークラスが次々と掛かるが、写真も撮らずに速攻リリースする。理由はただ一つ、もっともっと大きなシイラがいるからだ。
トップでスレてきたので、ギャロップ21gにチェンジ。偏光グラスで見えるデカイシイラの鼻先に投げ込む。着水直前にベイルを戻しラインを張ったまま着水。着水と完全に同時に大きめのジャークを一発。アワを大きく巻き込みながらのフォーリング。これがスレたシイラからリアクションバイトを誘うのに極めて有効である。完全にリアクションでバイトしたシイラにアワセを叩き込む。
水面で大ジャンプをかましたのは推定130センチ。強烈にドラグを出していく。今回のタックルは前回よりも強めのセッティングをしてある。12ポンドロッドにPE2号である。それでも60m近くドラグを出して止まる。寄せてきてから今度は下に走ろうとする。まだ完治していない右手首が激痛を発信する。青物ジギングで酷使しすぎたようだ。この写真の10秒後、僕は竿を持てなくなった。そして船にラインを擦り付けられてのラインブレイク。
あちゃー。
これ以上やっても仕方がないので、僕は船頭に徹することにした。
とそのうちに、とうとうヒロキにヒット。ヒロキはJBプロでもあるバサー、シイラは今回が初体験なのだヒットルアーは。オリザラである。カッコイイね。
小さな船だと小回りが利くので、「後ろに行け、今度は前に行け」とヒロキにアドバイスを送りながら観戦を決め込む。しかし、水面でジャンプしたシイラは150センチ近い。どっひゃ〜。あんなサイズ掛けたこと無いよ〜。もう走る走るでドラグから一気に80m近くラインを出していく。慎重にファイトするヒロキとの一進一退の攻防。
そして10分後、一瞬のラインの弛みでシイラはばれてしまった。バーブレスで挑むシイラ、ファイト中に多少穴が大きくなるのでラインテンションは本当に大事。
なぜか、みんな満足してしまったので港に帰ることにする。途中、なんのチェイスもなかったブイ周りでイワシの生き餌でシイラを釣っている人発見。しばらく見ていると入れ食いだった。なんでどうして。短時間で群れが入ることは考えられないので、僕らが未熟だったということだろう。
陸に上がって帰りにサウスエンドへ。この店も館山でルアーをやる人なら欠かすことのできない店だ。そこで常連さんに会う。
「ブイのシイラは、トップでは姿を見せません。まずミノーで浮かせてからトップで喰わせていかないと。」
むむー。チェイスがないので数投でいないと判断していたが、そんな状態だったとは・・・。
もしかしたら日本一スレているシイラは館山のブイにいるかもしれない。
次回リベンジ!!
使用タックル |
ロッド |
メガバス Destroyer F3-610XS |
リール |
シマノ ステラ4000 DH |
ライン |
東レ シーバスPE 1号 |
プラグ |
ティムコ ベイスラッグ
ソルティバディ
メガバス X-80SW |
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