村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area9 - Stage3 〜 自分たちで探すシイラ 〜

2001年7月23日 館山沖

 

 

 

 

さて、今年もシイラの季節がやってきた。

昨年のArea9でも書いたけど、正直言って今までのスタイルでやるシイラフィッシングはすでに飽きている僕がいる。

夢中になれたのはたったの3年。結局、サイズを求めるのも数を求めるのももう飽きた。

というか、乗合船は場所取りとか煩わしいし、仕立ては人数集めてやるのも大変。

そういった中で、次第に一尾の価値を高めていくスタイルを取るようになるのは必然だった。

 

というわけで、今年の普通のシイラフィッシングは8月11日に友人が仕立てたシイラ船に乗るだけ。(今のところは)

そして「マイボートDE館山」である。

わずか20fでのボートでのシイラ。そこにどんなドラマが待っているのか。もちろん安全面でクリアしなければならない、大変な事がたくさんあった。

6月の計画開始以来かなりの金額と時間を掛けて各装備品の準備をし、今回の遠征計画を練った。

 

7月20日、午前2時に東京湾奥のマリーナを出て3時間半。

予想していた風はほとんど無く、ひたすらベタナギの東京湾を20ノットの燃費優先運転で滑走した僕らは何の苦労らしい苦労もなく館山に着いた。

このスタイルのシイラってのははある意味でフローターによるシーバスフィッシングと似ているかもしれない。

だって僕らは潮目や漂流物を求めてはるか沖をあちこち縦横無尽に走り回ることはできない。

荒れ出したらいつでも港に戻れる距離しか岸から離れられないからだ。

そんな狭い沿岸のエリアの中で必死に魚を探し、そいつらにルアーを食わせて取っていく。

そんなスタイルに僕は夢中になっている。

 

そして今年で4年目。

沿岸のどんな場所にシイラがいて、どんなメソッドで食わせていくのか。その辺の開拓はほぼ終わったといっていい。

そこで、この楽しさをより多くの人に味わって欲しいと思い、どうせなら多くの友人と共有したいと考えた。

 

そして始まった冷やし中華系企画。もちろんシャレ。

 

シイラアドバンス。シイラに興味がありそうな友人たちにこの画像付きで案内メールを送ったところ、申し込みが殺到。

うーん、市場性高かったのね。

土日はほとんど埋まって残るは平日のみとなってしまった。オレも興味あるからメールちょーだいって人はメールください。

 

ということで、このArea9は昨年とはうってかわって、その不自由なようで最も自由なスタイルである小型ボートのシイラフィッシングに挑んでいく友人たちとともに目指していこうと思う。

 

7月20日 ヒロキ・ふ〜じ組の挑戦。

早速、富浦沖からシイラを探し始める。探すこと10分、すっごい遠くでシイラがジャンプしたのをふ〜じが発見した。

「確かこの辺だったよ。なんかいない?」

そんな言葉から始まる僕らのスタイル。

全ては自分たちの手に掛けないと満足しないアングラーたち。なんて傲慢なんだと思うけど、全てのプロセスを自分たちでやるから、面白いのだ。

 

着いた場所には漂流物も何もない1本の潮目があった。

ふ〜じはチャムペン、ヒロキはオリザラをキャスト。

しかし、反応は無し。

「待つよ。」

シイラの回遊待ち。途方に暮れそうな話だが、待つのも手。

エンジンを切って、僕らも潮目を流れる一つの漂流物になりきる。うだるような暑さと、それを助長する息苦しいほどの静寂。

プラグのスプラッシュする音だけが、耳に届いてくる。

360℃、ありとあらゆる方向にルアーをキャストし、魚を誘う。

いないのか?それともそろそろ僕らという漂流物に気づいたのか?

そう思った頃、待ち始めてからは3分後、ふ〜じがリップルポッパーにチェンジした3投目。

いきなり水面が爆発した。

うひょひょひょひょ。

この下品極まりないふ〜じの笑い声こそが、このスタイルの突き抜けるような快感を意味する。

 

 

5分ほどのファイトで、105センチ(全長)をキャッチ。とりあえず自身初のメーターオーバーにいつまでも、うひょひょひょと笑うふ〜じ。

潮目沿いからメスのシイラが出た場合、その付近にもっと大きいオスがいる可能性が極めて高い。

そんな僕の一言で一心にキャストするヒロキ。

 

そして3分もしないうちに、僕の右耳に猛烈なスピードで水面を滑走する何かの音が飛び込んできた。

振り向いた視線のピントが合うか否かのタイミングで、神々しいほどの蒼い閃光が水面を走っているのを発見。

「ヒロキ行ったぞ!」

叫んだ瞬間にヒロキのオリザラの3m手前で滑走するおでこが出現、そのままオリザラに襲いかかった。

ボワッシャーン!

その激しい水しぶきと水圧はオリザラごとはじき飛ばした。

ヒロキが思わず天を仰ぐ。

推定130センチのシイラはその後、姿を現すことはなかった。

 

その後は淡々とまたシイラを探して釣っていく。まだ7月だというのにペンペンサイズがうざったいほどいる。

これはふ〜じが掛けた85センチ。目線が低いボートって人が掛けた魚も十分に楽しめる。

 

潮目沿いを流していくが、ペンペンばかりなので一旦撤収することにした。

 

 

 

 

4時間ほど爆睡こいて、午後はナブラゲーム。

湾奥のみんなのHPを見ていると相模湾は本がつおがすごいってあったから、期待していたんだけど富浦沖はヒラソーダばっかり。

それでも2時間程度、ナブラを追っかけ回す。

 

その後にシイラ開始。

相変わらずペンペンばかりの中、ようやくヒロキに80センチのメスが出た。

しかし、ぶつ持ちの写真は頑なに拒否するヒロキ。メーターを超えないといやなんだそうで。

気持ちは判るが、それよりオスはどうした。

ここから僕もキャスト。例え会費を貰ってガイドという形でやっていても、僕が本気で釣るのもアドバンスの特徴だ。

(実際はとてもガイドって感じでは無いが、まあそういうワイワイやるガイドって楽しいでしょ。特に僕がさ。)

 

ということで、ヒロキとふ〜じがタモ網の中で暴れるシイラを必死になだめすかしている間に、リップルポッパーをキャスト。

 

待つこと1分。

水面が突然爆発した。

いっただきますっ!て感じか。(笑)

あーこれよこれ。やっぱり気持ちいい。

今回のタックルはシンプルに8ポンドのシイラロッドにPE1.5号なので、強引にガンガン寄せる。

今年もPE1号での130センチに挑むつもりだけど、今回はウォーミングアップ。

シイラの回し方の感覚を取り戻すようにファイトする。こういった小さいボートではできることならボートの中1ヶ所に立って、そこで魚をあしらえると非常に都合がいい。

このサイズであればなんとかテンションの抜きと掛けでシイラとの主導権争いにおいてほぼ手中に収めることができた。

 

ちなみにふ〜じタモ入れ失敗の図。ヒヤヒヤさせんなよ(笑)

シイラもタモ入れは頭から。ルアーと網が絡まないことに常に配慮してさっとすくうのが基本。

 

で、120センチちょいでしょ。満足のいく1本でした。

 

翌日朝からはライトジギングでカマスとショゴ、ワカシを狙ったり、キスとカワハギを狙ったりして終わり。

しかし、ジャクソンのギャロップはむちゃくちゃに釣れる。絶対に持っておきたい1本だね。

個人的にイエローバックホログラムが大好き。

 

 

 

 

 

使用タックル
ロッド Palms CGP-608i
リール シマノ ステラ4000 DH
ライン 東レ シーバスPE 1号
プラグ リップルポッパー
ギャロップ
   

 

 




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