村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area9 - Stage5 〜 探し物の行方 〜

2001年7月30日 館山沖

 

 

 

 

今週はGoroさんとTakuさんの挑戦。

シイラに初挑戦のTakuさんと、昨年の館山で苦汁をなめたGoroさんのリベンジ釣行。

そして僕はまた何かを模索し始めた釣りとなった。

 

そもそもシイラという魚は黒潮のエッジに沿って南の方から回遊してくる。

日本で1m前後、ハワイで2mぐらいというのだから、稚魚はフィリピンとかで育つのか?

まあ、そんなことはいいとして、大事なことはエッジに沿って回遊してくるということ。

黒潮の本流近くにはもっと大きなシイラがいる。日立のシイラ船はとても長い距離を走って、黒潮の本流近くまで行き、アベレージで1.5mものサイズを釣ってくる。

だから、相模湾や館山周辺にもそのサイズがいるのかもしれないし、いないのかもしれない。

 

シイラの習性として潮目に浮かんだ浮遊物についていることから、浮遊物を見つけることがシイラゲームの何より重要な項目であることは周知の通りだ。

しかし、今年のように黒潮が少し離れたところを回遊し、その浮遊物が少ない場合はどうするのだろうか。

日本近海にとどまらずにそのまま上の方にいってしまうのだろうか。

否、それは違うだろう。小さいシイラにとって沖の本流近くに行くという事は死を意味するはずだ。

クロマグロやキハダ、その他多くの超大型フィッシュイーターたちがシイラを狙っている。

であれば、シイラたちはどこに行くのだろうか。

それが今年の夏のテーマとなりそうだ。

浮遊物が無い場合のシイラは何に付いているのか、ということである。

 

 

まずは網周りのブイでtakuさんにとりあえずスタンダードなシイラゲームを楽しんでもらう。

スタンダートと言ってもこの日は月曜日。土日に徹底的に叩かれたシイラはすでにかなりスレている。

takuさんは慣れないボートでのゲームとなかなか口を使わないシイラに大苦戦。

何度か掛けるがバラしてしまったりして、なかなかペースをつかめない。

 

Goroさんは昨年のペンペンの大群に鍛えられたせいか、ジャークベイトの有効性をじっくりと体感しながら釣っている。

僕は惰性。あまりブイのシイラに興味はない。ペンペンを釣ってそれについてくるメーターを探す。

が、今日はそのサイズの魚が追ってくることはなかった。

 

 

 

船で20本程度を釣ったとこで移動。

 

沖に出ると鳥山発見。

この鳥山で追われているのがシラスであれ、イワシであれ、サバかカツオなどのフィッシュイーターがいれさえすれば、120センチのシイラがかなりの確率でついていることがある。今年に限って言えば間違いなく5ペアのメーターオーバーのつがいがいると思う。

そいつを狙っていく。

Goroさんとtakuちゃんは、もちろんメタルジグ。やっぱりギャロップはすごい。

シラスを追っていてなかなか口を使わないヒラソウダだが、テローンテローンとリフト&フォールするだけで入れ食いに。

僕はそのヒラソウダが掛かってファイトしているとこに向かってプラグを投げる。

ヒラソウダが異常な動きを示すことで間違いなくナブラの外側にいるシイラがそのヒラソウダを追うのである。

そこにフォローベイトの形でプラグを投げ込む。

この場合、トップじゃなくてトップ下。

 

ところが、ここにもペンペン。

前回までは必ず120センチ級が出ていただけに、これにはがっかり。

そういや、サイズは選びようがないことに今更ながら気づいた。

ううむ。

 

 

次のシイラも80センチぐらいか。

ナブラにまでシイラの群がつくようじゃ、沖の潮目はほとんどできそうもない。

カツオをお土産分釣ったGoroさんたちもシイラ狙いを始めた。

Goroさん90センチ弱をゲット。自己最高だっていうのに、なんか不満そう。(笑)

 

 

その後はカマス根でカマスをお土産に大量に釣って、次に青物ジギング。

通称、「やっぱり根」

昨年も書いたが根の名前なんて知らない。こっちじゃそれなりに有名な根みたいだけど。

いつ行っても魚がいるから「やっぱり根」なのだ。去年はカンパが入れぐった場所だ。

水深30m前後から沸き上がるようにチェイスしてくるカンパの姿が未だに目について離れない。

で、ギャロップ28gを落としてジャーク&フォールで探ってくる。

透明度20mぐらいの潮の中、ボトムから灰色の魚がメタルジグを追ってあがってきた。

「うわっ!なんかいる!!」

「カンパ?!」

てな感じで白熱したバトルが続く。

正体不明だけど明らかにルアーに反応を示す魚とのサイトフィッシング。むちゃくちゃ楽しい。

しかも、サイズは50センチから80センチぐらいとなかなか。

やがて彼らは水深5mぐらいにステイするようになった。ステイする時点で青物ではないようだがクロダイにも見えるし、なんか銀色のきらめきが見える。

3人でジグやバイブを色々やるが全然食わない。

そこで僕がX-80SWを延々と魚のいるレンジまで沈めてからジャーク。

3分はカウントダウンしたのでこれで無視されたら悲しかったが、一発でバイトしてきた。

ファイト開始。銀色の鱗をなびかせてドラグを引きずり出す。

それをいなして一気に寄せる。

魚が危険を察知して身を翻してまた潜った。

 

「スズキだ!!」

 

3人同時に気づいた。

トルクのある引きを楽しんで再度ランディングを試みる。

が、直前の突っ込みで身切れしてしまった。青物用のタックルが硬すぎたか。

3人で顔を見合わせる。

 

「今のはヒラっぽかったぞ。」

「うん、確かに太かった。」

「なんで、こんなとこにたむろってんの?」

 

水深5mのサイトで狙うシーバス。

その後、3人が夢中になったのはいうまでもない。

結局、僕がもう2回バイトさせたのみで風が強くなって船を止めていられなくなってしまったとこで終了。

 

改めて館山ってすごいとつくづく思ったのだ。

というか、全国どこでも魚はいるんだろうけど、そこを信じてきっちりと開拓してくって面白いなぁと。

 

 

 

 

 

使用タックル
ロッド メガバス Destroyer F3-610XS
リール シマノ ステラ4000 DH
ライン 東レ シーバスPE 1号
プラグ リップルポッパー
ギャロップ20g
   

 

 




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