村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area9 - Stage13 〜 大海の滴 〜

2004年7月27日 東京湾ボートシイラ

 

 

午前2時半、ボートを南へと走らながら、僕は色々なことを考えていた。

この3年間ほど、多くのものを捨て、その代わりに多くのものを手にした年はない。

それが間違っていたとは思わないけど、いつも孤独感がつきまとう。

もちろんそんなものは覚悟の上だったとしても、ふとした瞬間に孤独感が僕の胸を襲う

解ってる。孤独なんかではない。

親友もいるし、大好きな仲間も一杯いる。これから仲良くなっていきたい人も一杯いる。

だけど、だ。

自分のことを全部わかってくれる人間なんていっこない。

解り合ってる振りした薄っぺらい友情ばかり見せつけられて、はっきり言って辟易してる

でも色々な時に自分のために涙を流してくれた友人が何人かいる。

彼らなんだろうな。ふと、そう気付いたんだ。

 

 

 

自然界のオレンジ色は青色の次に美しい。

そのオレンジが闇を支配していた黒色を少しずつ追いやっていく。

 

海はべっとりと凪いでいる。

ここんところ、二日前に仲間が乗合船でノーフィッシュを喰らっているらしい。

水温が高いこともあるだろうし、何よりしばらく雨が降ってないこともあるだろう。

調子の良くない千葉側。

 

雨が降らなければ浮遊物は出てこない。

そうなると厳しい。シイラを探すの極めて困難になると思いがちだ。

だけど、シイラはこういう場合、浮遊物を求めて潮目を回遊している。

やたらめったら沖を走りまくっても、ただのクルージングになる時が多い。

去年気付いた。

こういう時は岸際である。

 


信じてくれないかもしれないけど東京湾の中です、紛れもなく。

 

その大きな地形に潮目が絡むエリアに絞り込んで撃つ。

別にサラシを狙う訳ではない。そのエリア。メンバーで共同して四方八方にキャストしまくる。

それが今年のテーマだ。

岸にぶつかった潮目が崩れる場所にシイラは溜まる。

 

なるべくロングキャスト。

プラグなんて見たこと無いだろう、シイラが水面を「わーいわーい」と飛び跳ねながらやってくる。

この「わーい」が5回もあった。

 

 

みんなが引っ張ってきたシイラの中で大きなシイラを狙って取る。

鼻先に落とすのは一気にスレる。群れに出会って1分以内なら有効なテクだが、船の周りを回りだしたら

やればやるほど活性を下げる。

こういう場合はシイラがいる側のはるか遠くにロングキャストする。

音は派手な方がいい。だからでかいプラグがいい。

これが比較的簡単にシイラを獲れるよくあるパターン。

その一本で獲った嬉しいサイズ。

 


131cm。この日の最大。

 

 

でも、実はもう一つある。

その日の、ではなく普遍的に最強なんである。

このパターンを見つけて、僕のシイラ釣りは一気に頂点近くに達し、そして夜の酒に興奮し、果てた時のように、ふっと冷めたのである。

 

 

釣りのパターンなんてそんなもんである。

シーバスでもそんなパターンをいくつか持っている。

それで3時間で30本とか釣って楽しい日々はとっくに終わった。

だけど、そこに至ったから今の自分のAreaが始まったのである。

 

 

こういうアングルは内緒だ。

そんなアングルがあるということだけを伝えておこう。

釣りの楽しさとは、そこに至るまでの道のりが楽しいからである。

その方がいい。飽きて欲しくない。

 

つくづく釣りとは、罪深い。

まるでいつまで経っても読み終わらない漫画雑誌のようである。

だけど、それが俺たちの血をこうも熱くさせるんである。

 

今の自分の制覇が、いつ音を立てて崩壊するか、楽しみでしょうがないんである。

 

 

 

使用タックル
ロッド スミス オフショアスティック610
リール シマノ ステラ4000SW
ライン 東レ シーバスナイロン16lb
プラグ マリア ミスカルナ12cm
ミラクルワークス ケメケメ13cm
K-TEN リップルポッパー
ゴミ   

 



 

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