Area10 - Stage13 〜 直感で生きる 〜
2008年3月8日 港湾シーバス
毎年、この時期、多くの学生さんを採用活動で見ているといつも思う。
出会いはつくづく縁であり、その縁によっていつも何かが始まり、何かが終わっていく。
運命と言ってもいいだろう。
このサイトを見ている学生さんは結構多く、何十人も我が社を受けているが、ほとんどの学生さんは落ちてしまったようだ。
個人的にはいい線行っていると思った人もいたのだが、最後は組織という何かが縁を選んでいく。
全て、縁なのだ。
決して自己の存在を否定されたわけでもなく、自己の能力を否定されたわけでもない。
この世の全ての出来事は、ただひたすら縁なのである。
会社も生命である。
時代の要請とともに生まれ、時代が必要としなくなると消えていく。
そこに集う社員もみんな何かの縁であり、そこに常に人の計り知れない何かが働きかけている。
僕の会社には入れなかったこと、就職活動に苦しむこと、それも全て運命である。
運命という大きな何かが、何かをあなたに教えようとしている。
足りないもの、大切なもの、譲れないもの、そして縁という存在。
若い人よ、葛藤し悩んでくれ。一所懸命に考え続けることだ。
自分は直感で生きてきたタイプだ。
それは間違いなく、そう思うのである。
だけど、その直感に対して惑うことも多かった。
それでかなりの数の失敗を経験してきた。
が、その失敗の数々が教えてくれたこと。
それは最終的にはとにかく直感を信じろ、ということである。
何かをしようという時、誰かの意見やアドバイスも大事なときもあるが、最後は自分が何がしたいのかが大事なのである。
生きていく上で、最も大切なのは 自分のしたいことを 自分が知っていることだ。
それがわからないと惑いやすい。不安や不信に駆られ失敗を招きやすい。
そして、自分はなぜここにあるのか”と考える事。
そのこと自体が自分の存在証明なのであろう。
我思う、ゆえに我あり、である。
週末の夜、採用活動で発生していた通常業務のしわ寄せがようやく消えてきた。
朝から断続的な雨。
予報を見ると、朝方までには止むらしい。
今年は花粉症がひどく、ちょっと手に負えない状態(仕事上、死活問題)
週明けに完全防備でkeihin_netureの方へ遊びに行ったが、その後相当苦しい。
ようやく症状も落ち着いてきたというところなので、この雨は絶好である。
朝までやって、花粉が雨上がりの日中はひたすら家で寝るという作戦。
会社を出たのが0時過ぎ。
家に帰って支度をし、1時半頃にポイントへ到着。
潮時は確認しなかったが、動かない日というのは認識している。
家の途中で運河筋を見たが、雨による濁りでクリーム色になっている。
川筋も今日は静かだろう。
沖に近い運河が主戦場と判断する。
ポイントに着くと、水面の高さで潮位140〜150cm前後。
強い雨と南風が結構強い。
急に強くなった南風は逆にすぐに北風に変わる。
南が残っているうちにと勝負を掛ける。
今日は610イブランで出た。
ナイトホーク、ネオンナイト、イブランの使い分けについて、良く聞かれる。
答えは決まっている。
全体的に獲りに行くなら、圧倒的な飛距離を持つナイトホークに決まっている。
逆に使って最高に楽しいロッドはイブランである。
特にただ投げて釣るというだけでない、ルアーを動かして魚を獲りに行くスタイルを楽しむことにおいて、このロッド以上のものはないと思う。
そして、獲りたいし、楽しみたいしというならネオンナイトだろう。あらゆる点で万能型だ。
自動鬼掛けティップ搭載という点でも初心者はここから入るべきかもしれない。
が、今日はイブランである。
今年で20年目になるこのポイント、どこに何があり、魚がどこに定位しているかも理解できている。
ポイントについて一目見れば、カメラが無くても水中の様子を感じる。
水温を測る。
13度。
一気にずいぶんと上がった。が、水温計をペロリとなめると塩分濃度約1%。
今日はスーサンのレンジではない。
と判断したが、まずはスーサンから入る。
それがパイロットルアーである。
1投でそこに可能性がないことを感じる。
3投ほど散らして反応がないので、すぐにレンジを落とす。
まずはビーフリーズ。68S。
沖目の水深は4mある。
魚が出てくるレンジは2mほどと読んで、着水後しっかりと水をつかませて泳がせる。
ややスローリトリーブ。
10投ほど投げるが反応がない。
もっと下か。
ブラストに変える。
同じように投げて、着水後、何発かアクションさせて、しっかりと潜らせる。
スローリトリーブで2.0mぐらい潜るはずである。
5投目、左サイドのブレイクショルダー上でバイト。
イブランのバッドが抜群のトルク感を改めて教えてくれる。
今日はナイロンラインを巻いているので、思いっきりアワセを入れる。
これはこれで気持ちいい。
どしゃ降りの雨の中、この1本。
サイズは50弱。
逃がして、次の1本に行く。
ショルダー上でバイトしてきたのでレンジを上げていく。
今の1本、バイトして一気に寄せたので他の魚はまだそこにいるはずで、しかも上のレンジでバイトを出させた分、活性がグッと上がっているはずである。
スーサンにするか悩んだのだけど、次の1投は大型一発の勝負所である。
FLAPSLAP-SW柊にチェンジする。
コースはほとんど同じ、レンジはやや上、スピードはやや遅め。
これで出ないはずがないと確信を持って引いて、出るべき瞬間にバイトが出る。
そして、判っているからこそできる、瞬間的なアワセ。
釣りという遊びでこれほど気持ちがいいことがあるだろうか。
抜群のバッドパワーをもつイブランの力を半分も出せずに、ランディング。
雨の日はこのカラーいいですね。
その後、全く反応が無くなってきて、最後はヨレヨレ、ローリングベイトでボトムレンジまで攻める。
ローリングベイトのボトムデッドスローで2発バイトが出たが、乗せられず。
少し移動。
今度は橋の下。
久々に来たら、足場ができているのでお邪魔する。
完全に対岸のブレイクにルアーが撃ち込める状態。
明暗部の流れはほとんど無し。
だけど、水面を走る強い南風で表層が一番流れが速く、下の層が全く動いていない状態だろうと読む。
スーサンを投入し、明暗の下50cmぐらいをスローリトリーブで通す。
1投目からバイト。
今日は誰も来ていないというバイトの出方でした。
2投目
3投目。
3投連続でヒットして、気分最高。
その後、目先をかわす狙いでカラーチェンジ。
2本獲ったあと、急に沈黙。
この後、1時間ほど冒頭に書いたことを考えながら、釣りをしていた。
徐々に風は止み、やがて風向きが変わったことを知らせる冷たい冷気が頬に触れる。
水面を見る。
何のために自分は今ここにいるのか。ここで釣りをしているのか。
今は何も惑いはないけれど、またいつか迷い嘆く日が来るかもしれない。
けど、スズキはいつも惑うことなく、ただただ生存本能のままに生きている。
そう直感しかない。
直感で生きているのだ。
それでは明日フィッシャーマンでお会いしましょう。
使用タックル |
ロッド |
アピア 風神Z 610M イブラン |
リール |
ダイワ イグジスト2500 |
ライン |
東レ シーバスナイロン 10ポンド |
プラグ |
邪道 スーさん
オルタネイティブ BR@AST
メガバス FLAPSLAP-SW柊 |
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