村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area10 - Stage13 〜 時間、夜明け前。 〜

2008年3月8日 港湾シーバス

 

 

 

 

時間、夜明け前。

天気晴朗、潮高し。

 

昨日は22時に布団に入って、3時前に起きた。

はなこさんで、花粉飛散量が少ないことを確認して、夜明け前に出撃。

 

 

 

手にしたロッドはクロスインパクト。

ナトリウム灯が灯る常夜灯の下、魚は壁際か、船の際。

まずは壁から離したところからのセオリー通り、AXAを通していく。

 

 

1投目、これ以上ないというタイミングでシーバスが影からAXAに襲いかかる。

クロスインパクトを半月程度に絞り込んでぶち抜く。


50に足りない。川の魚のように見えたが?

 

クロスインパクトの次期モデルを待ち続けた皆さん、お待たせ。

今回の釣行で最終プロトにOKを出した。最後、ガイドセッティングに手間取った。

先代のモデルから良い部分を少しでも残し、新しい性能を追加していく作業。

前作が名作であればあるほど、その後の苦労が大きいのはルアーでもロッドでも一緒だ。

 

 

 

 

クロスインパクトとは何か?

 

そこから考え続けるロッド開発であった。

それはただ一つのコンセプトにおける最高の攻撃性能のみを追求した、イブランやネオンナイト、ナイトホークといった他のロッドには決してないコンセプトがあったからだ。

 

 

 

クロスインパクト=多様性と流転性の究極

 

このロッドの広告を出すとき、コピーを考えたのは自分だった。

 

例え、先駆けたという事実しか残らなかったとしても

その覚悟はきっと確信へ変わるだろう。

 

 

足場の高い磯以外の、あらゆるシーバスシーンに、ボートシーバスに、シイラやカツオ釣りに、地方遠征の小物釣りに、時には餌釣りに。

その多様性と流転性は、非常に高い評価を得た。

このロッドが好きな人は、間違いなく釣りが大好きだった。

シーバスフィッシングが好き、とかそういうのではなく、釣りが大好きな人がこのロッドを高く評価した。

その釣り好き=「引っ張って欲しい症候群」の病人達にこよなく愛されたロッドを再開発する作業は大変だったが、ここでOKが出て6月発売である。

本当にお待たせしました。

 

 

次の一投で出なかったので、すかさずヤルキに変える。

常夜灯の灯りの中に投げ込んで、一度ボトムを取る。

水深5mほど。そこからスゥーッとしゃくり上げてくる。

 

4シャクリでヒット。

3投で2本。型はともかく、近頃いい釣り方が多い。

 

 

そこも沈黙したので次の常夜灯へ。

また、AXAに戻す。

別に意地悪したつもりではないが、AXAの第1弾ミノーが持つコンセプトは最初から暗証に乗り上げる事から始まった開発といって過言ではない。

本来であれば、リップ付きミノーでなければできないレンジをリップレス特有のアクションはそのままにリップレスでやって欲しいというこちらの希望。

それに対し、アムズの開発は厳しいという回答。

が、アムズができないなら他にできるところはないのではないか。

という押し問答。

 

 

半年を経て、ずっと抵抗線になっていた問題をこのモデルが一気に突破した。

泳ぎを見た瞬間、「来た!」と、思わず声を出す。

完璧なまでのハイピッチローリングアクション。

最後に水を掴みきれなると、アクションが全て破綻し、AXAの場合、棒引き状態になる

その停止の仕方まで抜群にいい。

安定と不安定が混迷している。

 

 

 

ただ巻き&ストップで誘っていると、またもや光の中から凄まじいスピードで

スズキが飛び出す。

ハチマルの最終テストを思い出す。

そういやレンジもハチマルの少し上である。

 

 

ここの常夜灯は先に攻めた常夜灯と少し違う。

魚は常夜灯の足下の壁にピッタリと張り付いている。

だからといって、いきなり壁際に通すわけではない。

常夜灯の光が届かなくなる沖側の際を何度でも通す。

 

魚がじれるか、人間がじれるかの勝負。

確信があれば必ず勝てる。

 

バイトゾーンを何度も通せば、魚はスレる。

が、ギリギリかすめることを続けると、魚がバイトゾーンを広げてくる。

 

 

その後、20センチ単位で通すゾーンを壁に近づけていく。

もう一つのコツはレンジを少しずつ深く、+少しずつ遅く。

 

こういうサイズがいれば、必ず来る。

 

70に届いたかどうか。このサイズ久々。

 

 

 

このサイズとのファイトはどうして時間がかかり、場を壊してしまう。

次のポイントへ移動。

最初のAXAで2本掛けるがこれをバラしてしまう。

バラし方が嫌な感じだったので、ヤルキに変えて一気に光の中心に攻め込んでいく。

ボトム付近で1本。

 

 

 

リリースして、その後は、根掛かり。

ボトムに沈める以上、根掛かりはやむを得ない。

じわじわっとテンションを掛けると、ヤルキの10番フックくらいならフックが伸びて帰ってくるが今回はラインが切れた。

 

 

 

結び直して、その後色々とやる。

スーサンの5g重いチューニングバージョンで1本。

まだ紹介する段階にないが、スーサンは超ハイスピードから超デッドスローまで人ができるほとんどのスピード範囲で安定してアクションする。

だからこそ、もっと重いウェイトを噛ますこともできる。

 

夜明けが近づいてきたので終了。

帰って寝ることにした。

 

 

 

最近は開発テストの釣りばっかりでつらい。

が、みんなに渡せる状態になると楽しくなってくる。

今回、ずっと大きな壁にぶつかっていたAXAがその壁を一気に越えたことで心に引っかかっていたものが全部無くなった。

スーサンが4月20日頃出荷。

BR@STが4月27頃出荷。

AXAは6月ぐらいかな。

 

 

 

いずれも自信作。

 

使用タックル
ロッド アピア 風神Z 72M クロスインパクト
リール ダイワ イグジスト2508
ライン 東レ シーバスナイロン 10ポンド
プラグ 邪道 スーさん
AXA ???
メガバス FLAPSLAP-SW柊

 

 



 

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