村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area12 - Stage2 〜 忘れられた干潟 〜

2001年3月16日 シーバス

 

 

 

 

大潮周りにバチ抜けが連日のように起きた干潟へ今日も釣行。

テーマはバチ無きバチパターンである。

今日はおそらくバチ抜けしないはずだが、魚はバチの残像をまだ追っているはず。

その残像を利用したパターンこそがバチ抜けパターンだと僕はよく思う。

バチ抜け中の盛大なライズの中で食わすのはこの前のエリアにも書いたが、条件が揃わないと難しい。その条件が揃って初めてバチとして認識されてバイトが出る。そのバイトも必然ではなく、偶然の領域を超えられないところが僕にとってつまらないところ。シーバスが食ってくれるってのがつまらないのだ。やはり食わせてなんぼである。

かといって、水面直下を引けば出るブレイクやストラクチャー絡みの魚をリアクションで食わせていくのも、いい加減釣り飽きた感じが近年強くある。

そこで、なかなかバイトを出せない、難攻不落のフラットシャローの攻略に必死に取り組んでいるのだ。

で、今回はバチが出るわけではないので攻略ではないけど、こういったポイントはバチがいなくなると一転しておいしいスポットに早変わりする。それに気付いたのは一昨年のことだ。去年もそんなパターンの確認作業をしてきた。

 

 

 ポイントに着くと、風は予報と違い、南東風だった。そこで干潟を抜けた風が当たるシャロー側に入る。ここは大きなストラクチャーが3つばかしあるので、まずはそこにルアーを通す。

ルアーはクエイク。流れがないところという条件が必要だが、水面直下でこれほど艶めかしい動きをするルアーは他にない。まさしく魚を誘えるルアー。わずかな水流をボディ全体で受けて揺らめくが、流れが早いところや、早いリトリーブでは暴れすぎて使い物にならない極端なルアーだ。釣れる動きを出すリトリーブスピードの幅がかなり狭い。使いこなすのに少し練習が必要だ。

しかし、このルアーはほとんど売り切れ状態で、しかも塗装にうるさい為、冬しか製作しないという残念な話。ところが、今日一緒に同行したテスターの海江田氏によると、問い合わせも多いし、ユーザーの評価も高いということなので、梅雨と夏場以外は作るかもしれないということ。ちょっと楽しみ。

 

2投目、ストラクチャーの間際でグンとバイト。魚が乗るのを待ってアワセを入れる。

コンディション抜群の50センチ前後。口の中には何も入っていなかった。

続いて隣のストラクチャーを攻める。ストラクチャーを抜けてしばらく立ったときにまたもやバイト。

こういう結構な距離を追っかけてバイトってケースは、だいたい小さい魚が多いのでアワセをためらいつつバイトだけに終わるのを期待したが、フックアップしてしまった。

40センチ前後。

さらに隣。前の2つで流れが当たっている側はわかった。それは沖側。

魚はこっちにケツを見せてステイしている。そのままだと真後ろからの攻略になり、攻めにくいので、横に移動して斜めからキャスト。ロッドを立ててラインスラッグを利用しながらクエイクをストラクチャーの裏側に寄せていく。ここかっていう瞬間にゴンとヒット。

こういうストラクチャーの際ってケースのアワセ、実は難しい。

本当は魚がストラクチャーに向かって反転した時にアワせると最高の形になりやすい。しかし、ストラクチャーを向いた状態ってのはラインブレイクとかを招きやすいのと結構な時間のためが必要。時間にして1秒ほどか。この時間を待ってアワセを入れてグングンと向こうに泳いでいく感触が伝わるようだったらまずバレないフックセットが出来ている。魚はストラクチャーに向かって突進して行くが、そこはヘビカバタックルで強引に引きずり出す。

そんなイメージを具現化できた魚だった。

まずまずだったので計測してみると、71センチだった。黒くてクサイ魚だった。

 

 

ストラクチャーを一通り攻めたので、今度は何らヒットする要素のないフラットシャローを攻め込む。

唯一、要素を上げるとしたら魚が回遊しやすい風表というだけである。しかし、ボトムに変化が無い場合の魚は風表に集まる事が多いのだ。

回遊頻度は高いはず。

まずはBANZAIのシープ90で誘う。

前回は水面直下を狙ったセッティングをしたらちょっとイマイチだったので、今度は推奨のセッティングに戻した。平面の背中から絶妙な波紋を出して泳がせる。

10分ほど投げた時、水面が炸裂。

魚の重みが加わるのを待ってからアワセを強めに入れる。乗った。

ど派手なエラ洗いを繰り出してきたが、構わず寄せる。

結構大きいかと思ったら大したこと無かった。しかも黒いし。

 

やっぱり魚は散ってしまったのか。その後反応が無くなった。

しばらく場が収まるの待ってからシープ90をキャストする。

デッドスローの波紋で誘っていると、ふと右方向のゴロタの岸際でボシュッとライズらしきものが出た。

すぐさま、クエイクに変えてキャスト。

サミングしてテールから落とす。シュポッと着水音を立てずにクエイクが着水。

そのままベイルを戻そうとした瞬間に、コンと違和感。

?!?。

ラインスラッグがゴロタでも拾ったか?疑問を感じながらもとりあえずアワセる。

魚だった。40センチと小さいけど、滅多にない着水ヒットをキャッチにつなげたのに満足。

ルアーをテールから着水させるとルアーは数十センチ下に沈んでから止まる。このルアーはかなりスローフローティングなので、沈んだ状態ですでにいいアクションをしたのだろう。固定重心のウッドプラグだからこその立ち上がりの良さ。ま、たまたまとは言え、気持ちいい釣り方には間違いない。

 

 

その後、風向きが微妙に変わった。南東から南西へ。心なしか目の前の潮も横方向に流れ出した。

そこで隣の岸壁へ移動。

ポイントに着くと正面から風が当たってイイ感じ。

シープ90のデッドスローで誘い続ける。

気を付けるのは風表特有のバックラッシュだけだ。風表、水面系、デッドスローとなると、相当な注意をしない限り、PEラインはバックラッシュを起こす。どうするか。サミングをしっかりとしてラインが張った状態で着水させる。その時竿は前方へ。そのまま体の横に竿を構える時にラインテンションを感じながらリトリーブを開始する。

風表の小さな三角波の中で、アングラーにはシープの引き波がどこにあるのか解らないが、魚にはよく見えるのか。時々、ボシュッとバイトが出るも乗らない。引き波にバイトするのか、それとも全然別の何かを見てるのか。手元には何の感触も伝わってこないバイト。つい笑ってしまう。

 

何度か繰り返したので、バイトが出た直後にクエイクのチャートバックカラーに変えてみた。

5投ほどしたときに、ゴンと引ったくっていくようにバイト。向こうアワセ気味のバイトだったのでロクテンを立てるだけのアワセを入れる。走りからしてテール一本。ちょっと大きそうだ。慎重にファイトをしつつ、足元まで寄ってきた魚が反転した瞬間に鬼アワセを入れる。フロントフックが掛かったのを確認して追撃アワセ。そのまま弱るのを待ってリーダーを掴んで抜き上げる。

結構重いのでいいとこ行くかと思ったが、60センチちょいだった。

 

リリースして10分後、色々とローテーションを繰り返しているとまたクエイクにヒット。

今度は小さい。この釣りは魚のサイズは選べない。

あ、これ、別にデストロイヤーの宣伝やりたい訳じゃないので、はい。

ルアーのフックとガイドの間のラインが絡んでひっちゃかめっちゃかになっただけです。

 

 

そんで、結び直さないといけなくなったんで終わりにした。

バチを意識した魚がいて

無数のバチの中のルアー。

今日のような、

ただ一つ、バチのように泳ぐルアー。

あまりにも難しいパターンと簡単に釣れるパターン。

同じフラットなシャローを持つ砂泥底でこんなに違う釣りができる。

そこで思ったこと。

盛大なバチ抜けの終わる瞬間に今日の釣りを持ち込めば結構いい結果が出るのではないか。

いつもは振り回されてパターンを見失っているけど。

そんな思いで次の大潮を待つことにした。

 

 

 

 

使用タックル
ロッド Palms SGP-86L
メガバス Destroyer F3-610XS
リール シマノ ステラ4000 DH
ライン 東レ シーバスPE 1号
プラグ ティムコ ベイスラッグ
ソルティバディ
メガバス X-80SW
   

 

 

 




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