村岡昌憲の遠征釣行記。日本中、いや世界中、釣りたい魚を求めて。

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Area14 - Stage8 〜熊本遠征、忘れ物を探しに〜

2009年10月2〜4日 熊本県 スズキ

 

 

 

2002年7月、出張で訪れた熊本で1時間ばかしの釣りをした。

訪れたのは市内にほど近い坪井川。

そこで僕は相当大きい魚を掛け、そしてバラした。

その時のAreaに書いた締めの言葉は「またいつか、この忘れ物を取りに来よう。」

 

釣りにおける「忘れ物」は経験を積んだアングラーほどたくさんあるはずだ。

釣りに行けば行くほど、増えていく一方の無念。

 

その無念の中には本当に忘れてしまうものもあれば、ずっと覚えているものもある。

ずっと忘れない恋があるように、ずっと忘れない魚がいる。

あの微笑みが心にずっと残るように、その時のロッドを持つ感触が今も手に残る。

 

 

その一つが熊本だった。

今でもはっきりと語ることができるほど、それは鮮明な記憶であった。

しかし、忙しい日々に忙殺され、熊本には行けずじまい。

そしてようやく今年、7年ぶりの熊本訪問。今回は釣りオンリー。

 

 

今回、単独であちこち回ってみようかとも考えていたが、浜名湖や天竜川でさんざんお世話になったの鳥居靖生氏がこちらに単身赴任中と聞いていたので、連絡を取る。

アムズのテスターのお知り合いもいるということで、一通りのプランをお任せすることにした。

 

 

 

 

 

10月2日、熊本空港に着陸できない場合、福岡空港へ向かうというアナウンスの中、羽田を発つ。

 

荒れ模様の空の中、1時間ほど遅れて無事に熊本空港。

 

 

熊本はどしゃ降り。

 

 

これだけ降るとさすがにきついか。

そんなことを考えながらレンタカーで市内へと入っていく。

 

 

途中、釣具屋があったので寄る。

釣り具より、一番右の紅い看板にロックオン。

 

 

すぐさま2階に上がって歓声をあげた。

 

全部揃えるには100万円くらい必要。でも、本気で欲しい。

 

 

 

街に入って最初に飯。

 

7年前に毎日のように行ったラーメン屋に寄るとまだ営業していた。

 

親父さんも変わらずで、ラーメンを注文。

 

 

 

当時、あちこちでラーメンを食べていたが、ダントツで一番美味いと思っていた。

今は順位なんてどうでもいいけど、変わらずダントツで美味い。

 

 

 

その後、アムズテスターの寺本雄二さんと合流。

相談したが、いくら何でもこの雨では大変だし、キツイ雨の中釣りをするのは取材だけで十分という僕の意向もあり、今夜は飲み会にしてもらう。

夕方に坪井川から緑川まで車でポイント案内。

熊本は本当に川が肥沃だ。

 

 

 

予定通り夜は宴会。

肥後もっこすは、よく飲む。

 

 

 

そして、翌朝。

釣りが一日しかなくなったけど、それでいい。

忘れなければまた来ればいいだけのこと。

 

快晴。快晴。

 

 

長崎でメーターオーバーを釣ったところに似ている坪井川。

 

こりゃウェーディングしたいところだけど、入った途端に腰までガタ漬けになるとのこと。

 

 

 

途中、釣具屋に寄ってお薦めのバイブレーションを買う。

使ってみたらすごくいい。関東で売ってるのかな?

 

 

時合は下げ残り。

入って早々に鳥居さんの同僚、平野さんが中型をキャッチ。

 

 

その後、堰へ移動。

潮位差が4m近くある熊本は、満潮時に手前にあるテトラが水没する。

潮位が大きく動くとポイントが生まれたり、消えたりする。

それは湾奥でも変わらないのだけど、メリハリがあって体験しやすい。

アングラーの実力を磨くにはピッタリ。

 

 

堰の落ち込みのテトラの間という間にルアーを撃ち込んでいく。

 

テトラから30センチ離れたらバイトが出ない。

 

かなりシビアな釣り。

 

ナイトホークV3が活躍。

 

 

魚道ヘビーサーファー90

 

 

ソバット80。

 

 

 

カラーはクロームメッキのブルーブルー。

販売しているカラーではないが、REDに頼んで特別に塗ってもらった。

でも、ブルーブルーはアルミ貼りなんだよね・・・。

 

 

 

ボウずは逃れたのでお湯を沸かしてコーヒータイム。

 

ガツガツいかない。

のんびりマイペースに空と水の青さを感じながら楽しむ。

それが僕の遠征釣り。

 

 

 

コーヒー飲んでる間に寺本氏が1本キャッチ。

 

「時合が来たと。」

 

慌てて釣り始める(笑)

 

 

が、その後の反応はなく、夕暮れ。

 

美しい。

 

 

そして本番の緑川へ。

坪井川という線もあったのだけど、総勢10人くらい集まっていたのと、やはりまず熊本の大スズキを手にしてもらおうという地元メンバーの意向もあり、わがままは言わずに緑川へ。

 

鳥居さんに寺本さんに林田さんに立石さんに、と熊本有名人が大集合。

 

釣りを見させてもらい、学びながらの釣り。

 

 

 

 

 

緑川は本当に豊かな川だった。

 

シャローではないけど、中洲からの合流点のところで回遊待ち。

 

下げ始めて良い感じというところで、右で釣っていたアングラーにヒット。

 

92センチ,6kg。

 

見た目はすごい迫力だが、細い方だという。

 

そして、その後4時間。必死にキャストを続けたが、誰のロッドも絞られることはなかった。

 

途中、明暗の小場所をやりましょうということで、少し離脱して叩く。

 

80センチ近い魚が一瞬掛かったがばれてしまう。

 

再度、緑川に戻って回遊待ち。

 

月がとても明るい。水面を流れるゴミが多く釣りづらい。

 

 

途中、二つ上の橋で93センチ、8kgが上がったという連絡が来る。

 

魚はいる。

 

 

が、無情にも夜明け。

 

僕らは緑川を見切って前日夕方に訪れた堰に来た。

 

空の青、水面の青。これぞブルーブルーコンセプトだよねぇ。

 

 

まさに明るくなる、という瞬間に落ち込みで1本キャッチ。

 

 

その後はバイトもなくなり、終了。

 

 

クロームメッキは背景の色をかなり映し込む。

輪郭だけはっきりと出て、空の色を映し込むならクリアーと変わらないのかもしれない。

 

 

 

ゴミはかなり落ちていた。釣り人の出すゴミをどんどんと拾った。

タバコのフィルターがたくさん捨てられていたのは残念。

本州はもうそういう状況が少ないけど、もう少し時間が必要かな。

 

 

やがて夜明け。

 

 

釣りを終了。

 

 

朝飯を食べに、ヒライへ。

 

前日もお世話になったいい食堂。

 

 

 

そして解散。

 

今回、坪井川の忘れ物を取り戻すことはできなかった。

そして緑川にさらに忘れ物をした。

熊本で残したいくつかの無念。

それを忘れない限り、また熊本に来るだろう。

 

 

 

 

 

 

空港に到着してビール。

 

うまかねー!

 

 

 

 

熊本の皆さん、本当にお世話になりました。

また来年挑戦しますのでよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 



 

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