村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area24 - Stage2 〜 数を釣ることで知り得たもの 〜

2001年7月10日 港湾部シーバス

 

 

 

 

まず始めにもし暇だったら前回のAREA24を改めて読んでみてくれ。

その方がこのページは俄然おもしろい。

 

 

まず始めに本業の方の仕事が忙しい事もあって更新がままならないことをお詫びしたい。

釣りの情熱は全く冷めてはいない。

仕事の忙しさの中でやりくりする時間のほとんどが雑誌やテレビの取材で終わってしまうので、AREAをやる時間がないのだ。このテーマを持ったAREA、いわゆるプライベートの釣りが僕自身が最も大好きなのだが。

 

とはいえ、写真のようにシーバス以外のプライベートの釣りは充実している。週末だけだがサバやキス・カワハギ・アカイカ・イシモチなどを存分に楽しんでいる。右のキス釣りの時はこのサイズのキスが一荷連発で90尾ぐらい。今木更津が熱い。

 

で、ようやく平日に暇ができたのが今日。

早速夕方に準備して釣り場へと向かった。

今日は南西の風が強い。おまけに上げ潮、昼間の潮がかなり引いたことを考えると明るい時間の上げ潮か、暗くなってからの川の橋周りがチャンス大と見た。時間はまだ17時半。2時間半は明るいので迷わず青海へ向かった。

以前のサマースタイル(申し訳ないことに最新版は未だに執筆中)にも書いてるんだけど、こういった真夏へ向かう時期は沖の深場を控えたシャロー周りが面白い。特に隅田川筋は7月に入ると調子が上向き出す。沖から晴海埠頭まで伸びる1本の航路。この水深15mが運ぶ海洋深層水がこの時期のキーワードだ。

一見、表面が死んだ赤潮であってもこの時期に上から下まで全部赤潮という場所は絶対にない。その下の潮がわき上がる場所。

それを探せばいいだけなのだ。

そして青海。南西の強風が当たって風表と風裏がはっきりしている。

この堤防が普通の堤防であれば左に深層水が浮くはずだ。ところが、今日は左の風表に死んだ赤潮がたまり、右の潮通しの悪いワンドに抜群の潮がたまっていた。

今日はというか、まあ、その理由をここに書くことはしない方がいいだろう。知りたい人はここに行って勉強するといいだろう。普通の自然では考えられない現象が起きるのが湾奥のマンメイドストラクチャー群だ。想像力をフルに働かせて潮と風を読み切る。

もちろんいつ行ってもこういう状態な訳ではない。こうなる時があるということだ。僕が何度も言うポイントに通えというのはこういう事を知るためである。

そのいい潮が入っているわずかな一帯に狙いを絞った。5センチのサッパの大群が何かに追われている。

係留船と桟橋のシェード。ここが狙い目だ。前回のAREA24と同じマーゲイをセットした。

 

夕日の角度がちと悪い。普段より深く。「チョン・ガー」で送り込む。

チョンでヒラウチさせて横に傾いている間にガーッとジャークである。これでマーゲイは横に潜る。

そのまま桟橋の下に送り込む。

 

いっとくけど、マーゲイをシャッドだと思ってはいけない。マーゲイはミノーなのだ。それも相当イレギュラーなミノーだ。

アングラーの視野をそのまま反映させるのがマーゲイだ。

シャッドプラグだと思ってるやつはそれ以上の事はできないし、ダーターだと思ってるやつはそれ以上のことはできない。

 

桟橋の下に入ったマーゲイにトゥイッチ一発入れてミディアムスピードでテンションをかける、桟橋の上側にリップが当たる感触。

そこからはじかれた瞬間にルアーが引ったくられた。

ロクテンのパワーで一気に桟橋から引きずり出す。

50センチぐらい。コンディション上々の魚がいた。やはりエリア選択は正しかったか。

 

ふと見ると、先端に先行者がいた。僕の魚に気づいて戻ってくる。

よく見たら、takuさんだった。

そう、前のTIP-OFFでちょっと話題になった人だ。あの時は言葉の足りない書き込みで多くの人に誤解を与えてしまったと未だに気にしていた。いい人ぢゃないか。

 

ふと見ると、ロッドの先にはマーゲイが付いていた。

マーゲイについて色々と話をしてみる。

聞くところによると、僕のAREA24を読んで買ったけど使っていなかったマーゲイをまた使い出したとのこと。

同時に以前とは比べものにならない世界を見つけたということだった。なんとこの3日間ずっとここに通い込んで80本近いシーバスをキャッチしているとのこと。

試しにマーゲイで桟橋を攻めてもらう。

1投ですぐにわかった。それは完全にAREA24の世界をものにした攻め方であった。

マーゲイがアングラーの意図に応じて自在に桟橋の下に入ったり出たりする。相当な時間使い込んだアングラーにしかできない芸当であっという間にセイゴを1本。

僕のAREA24はどれだけの影響を与えたか判らないが、ただ読んで終わりというのでなく、きちんと自分のスキルに身につけている人がいると言うことが僕はすごくうれしかった。

いよいよ夕マヅメ。魚が浮き出した。僕とtakuさんは笑いながらバトルするように魚をかけまくる。

湾奥の大半の潮が死んでいるけど、その中のわずかな一角、深層水(正確な意味は違うが、これがとりあえず妥当だ)が沸き上がる場所に魚がたまる。

そこをきっちりと読み切った2人のアングラー。大半はフッコサイズだが、そのうちにデカイのが出るだろう。

夕マヅメに勝負が決まった。

マーゲイで出た60UP。takuさん曰く10秒間のステイということだった。

改めて人が使うマーゲイを見て、このルアーはすごいんだと感嘆した。

 

 

 

暗くなってからはフッコサイズの反転の嵐。1投で5反転は食らう状態で、どうにもならない。

ただひたすらにマーゲイでスローに探っていく。こうなるとサスペンドモデルより、シンキングであるSWモデルの方が強い。

使い比べてみると判るが、SWモデルは少ない距離でどれだけのアピールを長い時間できるかを徹底的に追及したモデルだ。

若干シンキングよりにセッティングされていて、アクションは全く別物に仕上がっている。

あえて言うならば、リアクションで食わせるサスペンドと、餌と思わせて食わせるSWモデルという表現が正しい。

というはずだったが、takuさんがサスペンドモデルで65センチほどをヒット。

 

あれれ、まくられてるぞ、と思ったけど、気にせずにSWモデルを水深1mでじっくりとアクションさせる。30センチを10秒かけて10回トゥイッチさせる、そんな釣りだ。普通に攻めても絶対に出てこない魚がこれで食ってくる。9回小さく、1回大きく。この大きくの後に大きな銀色の影がもんどり打った。

即アワセでロクテンのパワーを叩き込む。ここで走られたらあっと言うまにラインブレイクだ。相手に一切主導権を渡さずに強引に寄せてぶち抜き。

61センチ。

これで満足したので終わりにした。

結局、80反転、10バイト、8HIT 5GET

という結果だった。

ちなみにTakuさんは7GETとのこと。

魚はまだ湾奥にたくさんいる。潮を読んで風を読んで読み切れれば群れ直撃スタイルは可能なのだ。春と違って群れに当たったからと言って爆釣となるわけではないけど、色々な人の釣行記やメソッドを読んで一つ一つスキルにしていけばきちんと魚は出せるのである。

 

 

 

 

 

 

使用タックル
ロッド メガバス Destroyer F3-610XS
リール シマノ ステラ4000 DH
ライン 東レ シーバスPE 1号
プラグ ティムコ ベイスラッグ
ソルティバディ
メガバス X-80SW
   

 

 

 




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