村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

トップへ戻る area
 
Area
2006年
2005年
2004年
2003年
2002年
2001年
2000年
 
Area番号

トップへ戻る >>> Area -村岡昌憲の釣行記->>>釣行記

Area24 - Stage7 〜 数を釣って知り得たもの 〜

2002年5月24日 港湾部シーバス

 

 

25日の夜は、TSSTとOSDのダブル参戦。

どっちも頑張ってみたいところなので、前日の夜にプラクティスへと出撃。

というのは話半分で、たった1人のプライベートな陸っぱりが実に2ヶ月ぶりなのだ。

そんな訳で自分自身が思いっきり釣りたいとの想いがあった。

 

 

GETBOOKで状況判断する限り、まだ湾奥にはわんさと魚がいて、パターンを上手に合わせた人だけが魚の顔を見ている感じ。

しかし、数日前から湾奥の潮が濁りだしたおかげで、イージーに魚を掛けられる状態になりつつある。

 

 

基本的に春はスモールルアーが強い季節と言われる。

僕自身はそうは思わないが、バチ抜けボイルやエビボイルに遭遇した時はさすがに11センチでは辛い。

確かに7センチ前後のルアーが圧倒的に追わせることができる。

ところが今年はこの妙な澄み潮のせいで、追ってきてもなかなかバイトまで至らない。

明暗部や流れのエッジを使ってバイトタイミングを与えないと、反転ばかりなのだ。

 

ボートのポイントは明暗部&流れのポイントが多いので比較的イージーに魚を食わせることが出来るのけど、陸からは実際どんぐらい難しいのかってGETBOOKを見ていて思ってた。

それにこの20日間、湾奥でボートながら700本近いシーバスを掛けている僕としては、その釣果の原動力となっている必殺パターンを何とか陸っぱりに持ち込めないかと考えていた。

 

横浜中華街での仕事をとっとと終わらせて、湾奥へと向かう。

場所は最近話題の防波堤。

トンネル開通1ヶ月で終わったとの話もあるが、魚はたくさんいる。

イージーなパターンで出る魚がいなくなっただけだ。

 

 

車から出た途端に猛烈な雨に見舞われる。

しばし、休憩。

おかげで錆び錆びのフックを交換する時間を得ることが出来た。

雨が抜けた後は風が全然無い、蒸し暑い感じになった。

 

 

ポイントについて海面を見るとやっぱり潮が白濁り。

これはダメ、今の荒川の潮。

一方で今の隅田川筋の潮は深い緑だ。これは最高。

更に数日前から、赤茶色の潮が出てきて、一見これはダメそうなんだけど実はこれもなかなか良かったりする。

このまだらな潮を読んでいかないとこの時期コンスタントに魚を出すことは辛い。

 

簡単に釣るのなら

濃い緑>赤茶色>白緑

の順番にいい。

 

僕が好きなのは

赤茶色>白緑>濃い緑

の順。

 

これらの潮は単に横方向に入れ替わるのではなく、上下で入れ替える事がしばしばある。

 

この時も満潮から1時間経っている。下げ潮が始まって下にいい潮が差しているはず。

そう読んでキャストを開始する。

最初はストラクチャー際をX-80SWで探ってみるがチェイスもない。

5分ほどめぼしいところを攻めたけどダメ。

 

そこでレンジバイブにチェンジ。

フルキャストして、ボトムを取ってからジャーキングで攻める。

3投目にヒット。やっぱりいた。

ボトムからカケアガリにさしかかった辺だった。


サイズはえっと・・・(笑)

 

 

リリースして、同じパターンで攻めてみる。

数投して反応がなければ、少し移動してまたキャスト。

30m位動いたところでまたヒット。

今度はボトムを取ってからのジャーク一発だった。


45センチぐらいでした

OSDではノンキーなのよね・・・。

今年の湾奥はほんとにフッコばかりでうんざりしつつも数年後がめちゃくちゃ楽しみ。

 

しばらく反応がないので、話題沸騰の湾ベイトにチェンジ。

ボトム取って巻き始めるとそのまま根掛かり。

すごく、いいらしいが検証できず。

 

クルクルにしようかとも考えたが、ここはボトムが荒い。

ロストしづらいレンジバイブで押し通すことにする。

ボトムがおおよそ水深9mぐらい。そこから7mラインをリトリーブする。

竿を立てる感じのスロージャーキングがいい感じ。

3投に一度ほどバイトが出るけど、乗らない。

 

10m位動いたところでまたもやヒット。


先が楽しみな2歳魚でした

 

どうにもサイズが上がらない。

ま、これはボートでも共通の悩みなのでなかなかどうしようもないところだけど・・。

おまけに足場が高いのにF3-610XSしかないので、しゃがんでリトリーブしてたら腰が痛くなってきた。

(そういや、ここで話しかけてくれた人、その後釣れました?)

 

 

そう、今回も東レレイジングウォーターナイロンを使っている。

PEとの使い分けをしたい人向けのナイロンライン。

そんな意識を持って作ったナイロンラインだ。

柔らかいながらも徹底的に感度を高めた。そして耐摩耗性をかなり高めてある。

PEに比べて感度の落ちに違和感を感じない。

PEに戻しても操作性にタイムラグを作らせない。

あくまでPEのように使えたらと思いながら作った。

 

だから、通常のナイロンラインのようにラインがアワセからいなしまでやってはくれない。

PEと同じように、手首や腕の筋肉を柔軟に使って、魚のパワーを吸収しないといけない。

だけに面白い。

驚くべきは感度と強さ。

ぜひ試してみて欲しい。

 

僕の中での使い分けは、ボートのショートロッドで近距離戦になる穴撃ちなど。

それからこの時期のバチボイルのデッドスローなんかではこっちの方が幾分ノリがいいかも、と考えてる。

 

 

で、いよいよマヅメを迎えて魚ががぜん調子をあげてきた。

角に差し掛かったところでまたヒット。


これまた40センチ止まりですが。

 

下げ潮がかすめるブレイクラインの角、魚がなんとなく見えた。かなりの数がいるイメージ。

そこに集中してレンジバイブを撃ち込む。

ボトムを取って、スロージャーキング。水深7mのスローロール&スロージャーク。

毎投、ゴゴンとバイトが出るが、3回に1度は乗らない。

ほとんどは30センチ前後の2歳魚のバイト。掛からない方が都合がいい。

大きなガツンを待ってその時だけアワセを入れる。

で、ようやくヒット。


惜しい!48センチ。

 

TSSTでもこのサイズじゃお話にならないだろう。

問題なのはこの魚が夜でも出るかどうかだ。

TSSTは20時〜6時と明るい時間がほとんど無いので、夜のパターンを探さないといけない。

 

そんなことを考えながら、暗くなる寸前に再度ヒット。

角のブレイクラインから引きずり出した1本。


54センチ。とりあえずOSDのキーパーだけど、はぁ小さい・・・。

 

上の写真では夜みたいだけど、実際は結構まだ明るいのだ。

で、本当に夜になったら全く反応がなくなってしまった。

逆に蚊がすごい活性でどうも僕が入れ食いみたいなので溜まらず撤収。

 

 

次のポイントはストラクチャーポイント。

相変わらずすごい数のエビがいた。1億匹はいたかな?

で、やってみるけど反応なし。

少し歩いたところにある常夜灯へ。

3発の水銀灯の明かりが水面を照らしている。

その岸壁の暗がりで数発のライズを発見。

ベイトはエビっぽい。

リップインベイト?とも思ったが、潮が澄んでいる。

激デッドが出来るプラグで、比較的泳層が深いリップインだけど、それでもこの澄み潮では厳しいだろう。

そこでマーゲイSWをセットする。

 

マーゲイSWについてすごい数のメールをもらったんだけど、どうも勘違いされている節があるので、ここで一つ書かせてくれ。

マーゲイSWはトゥイッチやジャークだけではない。ましてやチョンガーだけでもない。

基本としてのただ巻きでも、すごいルアーを作ったつもりだ。

まずはしっかりとアイチューンをして、まっすぐ泳ぐように調整したら、

激デッドスローでリトリーブすれば簡単に2mラインをトレースすることが出来る。

これがどういうことか。

 

サイズを狙っていくことが出来る。

昨年の5月25日は青海で82センチをキャッチしている。

ま、月日は別として時期として見過ごせない。

今年の東京湾奥は季節としては早いようだけど、実は2週間ほど潮の動きが遅い気がしている。

 

 

そんなんで、エビパターン開始。

 

明暗部にキャストして激デッドでリトリーブ。

リール1回転3秒の世界で誘ってみると1投目からヒット。


綺麗な魚体の45センチぐらい。カラーはなんだっけ?忘れちゃった。

でも釣れればいい感じだ。

 

 

リリースして数投後、またバイト。

またもやデッドスロー。アイ調整をしっかりしたマーゲイSWなら激デッドの中でコクコクとボディを揺らしながら泳ぎ出す。ロッドで動きを感じようとしたらダメ。動いていると信じる。そのマーゲイが潜る限界点に達し、上方向に向かい出す直前、一際大きな動きを始める。

その瞬間にバイトが出る。


狙い通りの56センチ。潮止まり寸前の中で出たことが明日につながる。

 

以前にエビボイルでリップインベイトでのパターンを書いたことがある。

しかし、エビボイルだからリップインというのではない。

あの状況の中で激デッドで泳ぐことが出来るプラグでなくてはならない。そして最適なレンジを維持できるものでなくてはならない。

そう考えた時にリップインなのだ。

では潮の澄んでいる今、どうするか、もっと下。

そこにマーゲイSWのもう一つの世界観が広がる。

 

5分後にまたもやヒット。

明暗部の暗い側、ヒットレンジは水深2mぐらい。

 


40センチ程度でしたが・・

 

すぐにもう一発バイト。


ここにも2歳魚

 

時々、水面にバシャッと魚が出る。

慣れるとマルタとシーバスの聞き分けが出来るようになるのだが、慣れないうちはシーバスに思えてしょうがないだろう。

時々、場所を休ませてキャストを続ける。

 

やがて東風が吹き出したので少し場所を変えて風表に移動することにした。

こっちも少し暗いけど常夜灯有り。

光を背負ってじっとする。

水面ではライズが時々出ている。明暗部と直角に投げて明るい側から暗い側に引いてくる。

1投目にバイト。

しかし、乗らない。

2投目、明暗部の手前で浮き上がりが出るようにキャスト&リトリーブ。

暗い側に入る直前、マーゲイに気持ち抵抗が変わる。

その途端にバイト。アワせないで乗るのを待つ。

ぐんぐんと乗ってから何度か追いアワせ。

ドラグを出して走り出す。いいサイズだ。

慎重にファイトしてタモ入れする。


63センチ。この辺で何とか上位入賞?

 

パターンが解ったので後はローテーションするだけ、オレンジベリーとイエローベリーを10投位ずつ、交互に変えていく。

オレンジベリーがフォローベイトになっているのか、オレンジベリーにすると1投目にバイトが出る。

 


58センチありました。

 

いいペースな感じなんだけど、なんだかんだ言って10分に1バイトペース。

しかもナイロンでもなかなか乗らない。PEでかちっと掛けた方がいいのだろうか。

少し悩むところ。

 

最後に40センチぐらいが出たところで満足して撤収。

 

結局、小さいのを入れると30HITぐらいはいった。

難しくやれば魚は出せる。

しかし、今年。普通にやっても出ない魚のなんて多いこと。

段々とバスみたいにワームでないとって、なっていったらイヤだなぁなんて思うのだった。

 

 

 

さ、本番はどうなるでしょ。

3人女の子の5人チーム。

結果を求めるのなら、いかに自分が集中できる状態を作れるか。

でも、きっとダレダレ怠慢になるパターンかもしれない。

 

 

 

 

使用タックル
ロッド メガバス Destroyer F3-610XS
リール シマノ ステラ2500 AR
ライン 東レ シーバスPE 1号
プラグ メガバス MARGAY・X-80SW
   

 

 

 

 




トップへ戻る >>> Area -村岡昌憲の釣行記->>>釣行記

 

©Copyright 1997-2006 Tokyo-Seabass-Net.All Rights Reserved.