村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area24 - Stage9 〜 数釣る中で見える世界 〜

2006年9月12日 港湾部シーバス

 

秋の深まりが少しずつ進んでいる。

三進二退、暑い残暑と肌寒い雨が繰り返しながら、徐々に水の熱を奪っていく。

 

一度冷え込んで、秋の気配が出たが、その後、3日ほど強烈に照り込んだ。

その後の久々のまとまった冷たい雨。

川の中には先発隊が続々と入っていて、ボツボツは釣れているけど、本陣はまだ沖から伺っている状態。

それが差してくる頃ではないかと、思って荒川の河口へ行く。

 

小雨の降る中、荒川筋のゴロタ場から始めるが、あまり反応がない。

水も気温に比べ、ずいぶんと暖かかい。まだ気が先行してるか(苦笑)

 

1時間ほどやって、フッコが1バラシという結果。

移動を決断する。大きくエリアを変えて旧江戸か隅田川水系に行こうかと思ったが、北風が結構強く、対岸のワンドが波立っているのを見て、そこに寄ってから行くことにした。

 

 

ワンドに出て、潮の払い出しを探す。

風をまともに受けるワンドは、当然湾の奥に波が押し寄せてくる。

押し寄せてくると海面の水位がどんどんと上がるはずだけど、決してそうはならない。

それは湾のどこからかで水が出ていくからである。

たいていはボトムに近いラインであり、天然のワンドであれば、砂浜を見るだけでおおよその見当は付けられるようになる。

しかし、港湾部のワンドは、コの字の形をしたワンドであり、地形が変わらないので、

水の変化が後に残らない。

となると、自分でルアーを引いて探すだけである。

感度の高いロッドと、PEラインであれば、きっと探せる。

 

思えば、9年ほど前に、そう主張し始めた頃は、アホかと言われたけど、最近発売されるロッドを見る限り、主流になったんだなぁと感じることしきり。

 

 

その元祖はメガバスF3-610XSであり、サーフスターSGP-86Lであったが、

今の自分にはネオンナイトがある。

自分の欲しいロッドを作ってもらえる。

それも大きなことだなぁ。

(と、そんなことを考えながら歩くと、長距離の徒歩は実に楽である。)

 

 

で、ヨルクルを付けてとりあえず探っていく。

が、あまりはっきりとした流れはない。

反対側かなと考えて、また歩く。

コの字ワンドの場合、真ん中ということはあんまりない。

たいていはどちらかの端っこである。

 

 

で、ゴロタ場が隣接する側に立つ。

ヨルクルをワンドの中央にめがけてフルキャストしてカウントダウン。

ボトムを取ってからミディアムリトリーブ。

 

足下、5m先、払い出し発見!

 

 

そこに集中して撃っていこうとしたそばからヒット。


真っ暗な場所でヨルクルで釣ったのは久々。なかなか釣れないのに。

 

サイズはともかく、探っていって獲るのは実に楽しい。

水深4〜5mほどの3mラインである。

すぐにヨレヨレにチェンジ。

 

目の前なので、アンダーで軽く放ってから、一度沈めてふわーっと引いてくると

ガッツリ喰った。


体型見る限り、荒川の魚ですね。60センチくらい。

 

 

 

同じところを攻め続ける。

あちゃ、サイズダウン

 

 

結局2本釣った後は反応が消えてしまう。

X-80SWなどにも変えてみたが、反応無し。

 

まだまだ9月中旬だし、こんなもんかと、あきらめる答えを探していたが、

浮き桟橋が目に入った。

すぐにピンと来る。

 

桟橋の風当たり側にグースをキャストする。

1投目から引ったくるようなバイト。

 

 

その後はルアーローテして、FLAPSLAP柊がはまった。

水深50cm程度のデッドスローリトリーブ。

FLAPSLAPの波動がかすかに出始めるスピードで引くと、

引ったくるようなバイトがワンキャストに数回出る感じ。

 

ほとんどがセイゴであるが、ここは楽しむことに。

 

上と下は同じ魚

 

 

しかし、今回のネオンナイトはほんとにすごい。

前のに満足していた人はもちろんだけど、もう少しパワーがあればとか、アキュラシーがあればと思っていた人にもぴったりと合うと思う。

 

 

金額も高いので、誰にでもという勧め方はしない。

今年始めたようなやつが、いきなりこれを買うのもあまりお薦めはしない。

 

ネオンナイトは間違いなくF1マシンである。

軽さも感度もパワーも、使い手が上手くなければ、その真価を発揮しないし、使い手がそれを見ることもできないだろう。

マーチした乗ったことのないおばちゃんがF1マシン乗っても、F3レーサーがF1マシン乗っても、降りてきたときには同じ言葉を言うだろう。すごい!、と。

だけど、何がすごいのかは、全然違う。

おばちゃんに、F3レーサーが驚愕したすごさを理解することはできないだろう。

それと同じ気がするのである。

 

 

ネオンナイトは上市すれば、すぐに三代目の開発が始まる予定である。

発売するのに3年ほどかかるからだ。

 

 

初心者は、それからでも遅くはない。

釣り人は順当にステップアップしなければならない。

自分の釣り人としての成長と、自然に対する畏敬の念も含めた心の成長も合わせて、

上級者になっていくべきである。

 

タックルばかりいっちょまえで、釣り人としての成長が追いついていないのが一番みっともない。そういうやついるだろ?どこの堤防にも。

 

 

と書くと、アピアの社長に怒られるんだろうなぁ、ごめんね。


俺は結構うまいよと思う人は店頭へGO! 10月以降?

セイゴやフッコも、みんな荒川の魚。出張ご苦労様です。

ここまで釣ったところで、0時の時報。

久々に雨を忘れた。いい魚だった。

 

 

使用タックル
ロッド アピア 風神Z83L ネオンナイト
リール ダイワ セルテート3000
ライン 東レ シーバスPE
プラグ

ヨルクル
ヨレヨレ〜
FLAPSLAP-SW柊
グース90

 

 

 



 

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