村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area24 - Stage11 〜 スーサンは語る 〜

2008年10月25〜30日 港湾部&河川 シーバス

 

 

 

前にも書いたが、

 

釣果とは結果である。

 

 

 

その結果をもたらす条件は

 

・スズキのいるところにプラグを持って行く。

・そこで正解の波動を出す

 

この2つだけであると、究極的には言えると思っている。

 

 

 

 

スーサンがおかげさまで大好評だ。

GETBOOKを見ても、スーサン非常にいい感じで活躍している。

スーサンを手にして釣果が増えた人は多いだろう。

 

そういう人に、一つ気付いて欲しいのが、

スズキは以前からそこにいたということである。

 

そのスズキに対して、スーサンがバイトを引き出しただけということである。

スーサンの守備範囲は広い。

だからパイロットルアーとしてふさわしい。

そのスーサンで出ない時、そこから釣り人の腕の見せ所である。

 

 

 

ところが、最近はスーサンに頼りっきりである。

スーサンの出す迅速で確実な結果に小気味良さを感じてしまっていて、気付けばスーサンばかり投げている。

スーサンで出なくても投げ続けているとそのうちにヒットする。

それは魚が入れ替わったのか、魚がやってきたのか。

スーサンだけではそれはわからない。

普通の釣り人は結果が出ればいいだろうけど、僕の場合そういうわけにはいかない。

 

 

 

それでも僕はスーサンを投げ続けるのだ。

そして、スーサンは大きな目で僕に語り続ける。

 

釣りたいなら、もっと必死にやれよ。

 

 

 

なんだ、さっきの若潮だからどうのとか言い訳はよ。

 

 

渋いって、魚はさっきから目の前にいるぞ。

 

 

 

スーサンが売れてるからっていばるんじゃねぇぜ。釣ってるのはお前じゃねぇだろ。

 

 

月明かりが明るすぎてなんだって??まだみっともない言い訳するのか?

 

 

 

おっと、豪快に喰われちまったぜ。ちょっと早く出してくれよ。

 

 

 

ホントにフラッシングがキモだと思ってるのか?

 

 

 

俺にばっかり頼ってるけど、お前それでもプロかよ。

 

 

水中じゃねぇだろ、空を見ろ。この朝マヅメ、答えは空にあるんだ。

 

 

ベイトはイワシって決めつけて、それでどう展開が広がるんだ?狭めているだけじゃねぇのか?

 

 

 

この1ヶ月。陸っぱりだけでも200尾以上の魚をスーサンで釣った。

スーサンは自分に大きなアングルをいつも見せてくれた。

 

釣れたらそれで良しではない。

自己否定を決して忘れるな、と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして秋の大型一発狙い。

今年はどうしても一発が掛けられない。

最大88センチ。

他に5本ほど80オーバーも手にはしているが、その中で喰ってくる90越えを逃している。

 

 

この一週間も何度か浸かりに。

 

エリアは荒川だったり、旧江戸だったり、三番瀬だったり、近くの干潟だったり。

何年も通い込めばわかってくる、東京湾奥のシャローの宿命。

そして時合がまるで違うということ。

 

 

 

まずは荒川。

干潮寸前の浅い荒川で出した70絡み。

荒川は流れが速い時より、遅い時の方が出しやすい。

僕が行くのはそういう場所。従って人はいない。

 

これも同じ日に出した1本。

荒川のシャローは常にブレイクを意識して撃ち込むことが大事である。

 

 

 

 

 

 

続いて二日後は旧江戸に。

時合は干潮からの上げ。

下げの間は6人いたけど、上げになって最高に良いタイミングというのに、誰もいない。

 

東の風が上げ潮を少し抑え込むように流れが来ていたが、やがて堰を切ったように上げ潮が流れ出す。

そのタイミングのブレイクライン。

魚はいたというより、そこに突入してくるという感じ。

 

 

ダイワのR55で1本。60ちょい。

 

 

この一帯はこの時期、耳を澄まして釣りをすることが大事。

騒音を出す道路や線路に背を向けておくことも大事。

半径300m以内のどこかでライズが出る。その真空音を感じ取る。

その方向に投げ続ける。

シャローを自在に泳ぎ回り、手当たり次第にベイトを追っかけ回している超弩級に対し、こちらは動くこともできない。

攻めて近くに投げ落とす。

それしかできない、というタイミングは多い。

 

 

 

 

コモモSFで60後半をキャッチ。ライズというより、ベイトのざわめきから取った魚。

 

が、写真を撮っているあいだにもとてつもない真空音。

間違いなく90を超えているサイズだ。

が、その後はむなしく、アタリは無し。

 

 

 

 

次の日も旧江戸に入る。いよいよ大潮。

下げ潮から入ってみるが、人が多い。横に逸れてやるが、60〜70サイズばかり。

岸に戻って写真を撮るのも面倒くさい。

 

 

 

上げを待ちたかったが、芯まで冷えてしまったのと、疲れから眠気がすごくて一度撤収。

車で寝て、上げの勢いが増すタイミングで再度立ち込むつもりだったが、予想通り寝過ごす。

うなだれて明暗部で何本か釣って終了。

 

 

その次の日から一泊で広島出張、帰ってきてすぐに中国の上海へと出張。

その上海出発の前の日に行く。家に着いたのが23時。

明日の成田への出発が6時。

 

 

 

時合から見て三番瀬に入る。

馬の背ではなくて、蛎殻エリア。上げ潮の流れの終着駅のような場所。

ベイトがごっそりと入っている。

 

上げ潮は佳境。

入るなり60くらいがシャローの何もないところで出る。

バレてしまったが、チャンスであるとにらむ。

 

 

スズキは大きな魚から良い場所に着く。

その良い場所を取られた少し小さいサイズは、その次に良い場所に着く。

そうして最後、ポイントにあぶれたフッコはシャローを徘徊するしかなくなる。

そのシャローでふらつきのスズキ級を確認できたということで、とても気合いが入る。

アプローチ、ライト、キャスト、サミング、全ての動作に神経を通して、余計なプレッシャーを与えないように釣りをしていく。

 

20分ほどして最初の瀬肩でヒット。

 

ちょうど80。文句なしのキレイな魚。

 

 

 

20分ほど攻め続けて少し横に移動。

潮位も高くなってきて、下がりながらの釣り。

シャローのスズキは下げ潮は早い段階でシャローから落ちて、上げ潮も早い段階でシャローに入る。

膝より低い水深のファーストブレイクをブーツで真横に引くと、文句なしの水面爆発。

これは越えたかと慎重にファイトする。最後はハンドランディング。

 

 

 

 

 

90いったでしょと思ったが、これもまた88センチ。残念。

 

 

 

 

その後は反応取れず。

 

 

 

 

 

 

 

 

上海はすごい勢いのある街だった。

上海環球金融中心という100階建てのビル。

日本の森ビルが建てたのだが、うちの会社の製品も数千万円分ほど納めさせていただいた。

その関連での訪問。

ただ圧倒的。

 

その後は色々と散策。

 

 

中国の役人はわいろだなんだと良く話を聞くが、仕事はきっちりとやっている。

そのスピード感、ダイナミック感、すごい勢いだった。

残念ながら、今の日本では10年以内に中国に抜かれるのだろう。

そう確信を持つのだった。

 

 

 

 

使用タックル
ロッド アピア 風神91L ナイトホーク
リール ダイワ イグジストハイパーカスタム3012
ライン 東レ シーバスPE エフゼロ0.8号
プラグ

ima コモモカウンター
ブーツ
グース
邪道 スーサン

 

 

 



 

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