村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area51  〜 ひとつの達観 〜

2000年6月16日 港湾部シーバス

 

 

 

6月16日、福岡出張が終わり、羽田空港から夢の島に直行した。

ふ〜じさんと待ち合わせして、早速青海へ向かう。

 湾奥の状況は非常に渋い状態だ。しかし、ディープチャンネルを至近に持つシャローフラットエリアだけは別。この時期はまさにそんなエリアに魚が集まりだしている。僕が向かった青海の場合、水深15mのチャンネルの上に4mのフラットエリアが広がっている一帯である。その中にわずかな面積であるが、高さ2m前後の沈み根が乱立している場所がある。そこをベースにしながらシーバスはフラットなエリアを泳ぎ回っている印象を僕は持っている。

 訪れるのは実に1年ぶりである。その場所は一見すると潮通しが悪いような印象を受けるが、潮通しが悪ければ魚は自ら動いてベイトを求め回る。満月に近い月が真上に輝き、東京湾奥はいつもに増して明るい。潮の澄み具合から判断しておそらくバイトが出る水深は2m前後。そう、起伏のトップぎりぎりの水深だ。そう判断してまずはRaparaCD9をセットした。

 3投目。まずは足下の壁際をリトリーブするとバイト。52センチ。

 このポイントはかつてさんざん訪れた場所だったが、今の状況になって攻めるのは始めてである。かつての面影もないポイントであるが、地形的なものからくる潮のエッジは変わらなかった。前と同じ場所で同じようにバイトしてきたのだった。

 その後5投ぐらいすると壁際に根がかってしまった。回収を試みるがあえなくラインブレイク。

 次にX-80SWをセットしてみた。壁はやめて根を攻めることにする。

 フルキャストして根の向こうに投げ込み、竿を立ててデッドスローリトリーブして根の上を通す。レンジはおそらく水深1.5m。8投目に根際でゴン。竿を立てている体勢からそのまま背筋でスイープにアワせる。水面でエラ洗い3発食らうが、その後は慎重にファイトして、リーダーを持って一気に抜き上げると55センチ。


 これで、なんとなく見えてきた。魚はかなり表層にサスペンドし、上を見ている状況が顕著のようだ。が、フローティングミノーでは根の向こうにルアーを抜くことができないので、シンキングミノーをキャスト後、竿を立ててリトリーブする事で対応した。

 その後、30分ほどあれやこれやと45センチ、50センチとランディングしたところでヒットがなくなってしまった。やはりシーバスは沈み根を中心に回遊しているようで、時々戻ってくるのか、忘れた頃に突然バイトが出る展開。
 そこですでに根についているけど喰わないシーバスがいると考えて、アクションをつけていく作戦を採る。

 まず根の向こうに投げて同じようにただ巻き、根の真上でストップ。フォールさせるとわずかながら反転の感触を得た。いけそうだ。もう一投する。同じように巻いてきてフォール。おそらく1mも沈ませると根がかってしまう可能性があるが、X-80SWはスローシンキングだ。垂直方向に対して20度ほど前方にスライドしながらフォールするため、ラインスラッグを取りながらフォールさせないと糸がたるんでバイトを得ることができない。かといってフォール中にラインを張ってしまうと上に引っ張られてウェイト球が後ろに移動してしまう。そうなったらほとんど喰わない。

 そんで、根のこちら側の斜面を滑らせるイメージでフォールさせると底かどうかというところ、「ここで喰うのでは?」なんとなく感じていると生物反応のコン。またまた背筋でスイープにアワせるとゴンゴンと首を振る感触。リールを速巻きしながら立て続けに背筋で追いアワセをくれる。そのまま竿を横に寝かせて根から引き剥がして一気に寄せてくる。けっこう元気良いけど70はなさそうだ。寄せてきてドラグを緩めてしばらく疲れさせてからリーダー持って抜き上げる。63センチ。

 なかなか良い感じでパターンをつかみつつあるので、一回ラインシステムを組み直して、同じように攻めていく。途中すぐ近くにある小さな根も叩いてみたが反応がないので、もう一度ド本命に戻る。

キャスト後、根の真上、フォール。

「喰う!」

そう思ってスルーされた1秒後ぐらいにバイト。タイミングはズレたが、体は無条件に素早く反応した。

一瞬、竿先を送り込むようにしてタメを作ってから、一転手首だけで鋭いアワセ、そのまま体をねじりながら今度はバッド部分で強いアワセを入れる。ボシュッと根の上で水面を鳴らせたのはまた50前後だ。

 更に同じように攻めていると、5分ほどしてこれ以上ない角度でルアーが抜けた。まだルアーを通していないゾーンにルアーが通る。根の上、フォール、という瞬間にバイト。今度は狙いより早めにバイトが出た。45センチ。しかし、この時足場の柵に魚とラインがむちゃくちゃに絡まってしまい、かなり傷つけてしまった。

 とりあえず一枚撮って、速攻リリースする。

 そして10投目ぐらいで、今度は抜き上げヒット。グンと頭を振る感触があるうちにラインブレイクしてしまった。見てみるとメインラインの途中でぷっつりと切れている。さっき柵に絡まったときにリーダーをチェックしたけどメインラインをチェックしなかった。浅くフッキングしていればいいが・・・。

ごめんなさいシーバス。

 

その後、50センチ級を抜き上げ時にヒットさせたが、これもバラシ。

集中力の欠如が感じられたので終わりとした。

今回、自分の中でこれだという瞬間に近いものが1度だけあった。

 

 

 

ちなみに同行のふ〜じは1ヒットのみのノーフィッシュに終わった。

決して自慢とか別に意味で取らないで欲しい。

それだけ集中力が必要なポイントであったということなのだ。

 

 


翌17日深夜に再度挑んだ。噂を聞きつけマイポのクラブ員、元机上の会メンバーなど6人が挑んでいた。

降りしきる雨の中、集中力を高めるのが難しい。

顔に滴る水滴や首筋や手首から浸入する雨がキャストコントロールの精度も、水中のセンシティビティも落としてしまう。その中で苦戦していたが、雨が上がった1時間ほどは集中力が戻った。立て続けに3尾をランディング。

 

 

 

 

使用タックル
ロッド Palms SGP-86L
リール シマノ ステラ4000 DH
ライン 東レ シーバスPE 1号
プラグ ティムコ ベイスラッグ
ソルティバディ
メガバス X-80SW
   




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