AreaXX - Stage5 〜 ウグイとイワナと桜鱒 〜
2002年5月11日 銀山湖
初めての釣り場、行く前の晩はワクワクして寝られない。
そんな精神を常に持ち続けていたいものだ。
この間行った浜名湖もそう、先週、少し覗いた博多湾もそう。
そして、それは決してシーバスだけではない。
ほとんど全く寝付けずに準備して出発した今回の釣り。
長くて暗いトンネルを抜けると
そこはまだ早春であった。
雪の残る銀山湖。日本最大のダム湖とか開高健が愛したとか色々あるけど、まあそんなものは他で調べてくれ、と。
僕はここに癒されに来たんだ。
その広大なフィールドへボートを借りて出撃。
大量の倒木と小枝を押し分けながら奥地を目指す。
ターゲットは桜鱒。
尺を優に超えるイワナもいいが、僕としては桜鱒って魚に興味がある。
それを手っ取り早く知るために、まずは銀山湖で挑戦してみることにした。
解禁以来、GWの中盤まではいい人2ケタの絶好調との話。
しかし、後半に天気が荒れて以降、全くダメになった、とボート屋は言い切った。
水温がまた低くなっていること。
好調の知らせを聞いてか、ボートが全て出払っているほどアングラーが多いこと。
海以上にプレッシャーに気を遣わないと、ダメな気がする淡水の釣り。
まともなポイントでは難しそうだ。
目的地は人のいない一番奥。
エンジンで進めないところはオールを漕いで進む
しかし、広い。迷子になってしまいそうだ。
そもそもどうやって湖で桜鱒が釣れるのか。
何を投げればいいのか、どうやって食わすかが全く判らない。
そもそもどこにいるのかすら解らない。
ボートのポジションは?エンジン音の影響は?
色々な疑問点を一つ一つ潰していかなくてはならない。
そこで、まずはシャローや岩盤を撃ってみるが、案の定反応がない。
岬の先端に船を浮かべて、放射状に攻めていく。
9gのスプーンをフルキャストして一度ボトムを取ってからリトリーブ。
時にトゥイッチやジャークを入れたりして見るも、アタリがないことにはどれが正解だかも解らない。
とにかく淡水はど素人なのだ。
しかし、まどろみながら釣りをするっていいもんだなぁ、と。
そうこうして色々やっていると、時々小魚がスプーンの後ろを追ってくる。
桜鱒か、イワナの子供か?
追ってきた時にストップアクションなどを入れて誘ってみる。
なんだか、反応するパターンはシーバスと一緒みたいだ。
フォールさせてスッと上に抜いた時に、バイト。
アワせて一気にぶっこ抜く。
ウグイ・・・でした。
この後から、ザーザーぶりの雨に。ついてない。
この日はここで終了。
あまりにも知識不足。でもそれは望んだこと。
初めてのフィールドでもがき苦しみながらの1本。
ここに価値を見いだしている。
その1本を取るために、色々と仲間と作戦を練って翌日に掛ける。
次の日も朝から雨。
しかし、5時から果敢に攻める。気温が8℃くらい。
本当に早春の寒さ。雨で濡れてかじかむ手をさすりながら銀山湖を東へ西へと走り回る。
昨日を含めて一通り回ったところ、どこに行っても似たような景色。
後は、エリアの条件によって魚の集まる場所が動くのだろうと考えた。
そして今まで回ったポイントにも魚はいた。けど口を使わない。そう読んだ。
9時頃から薄日が差してきた。
暖かくなる。
これで魚の活性も高まると期待する。
しかし、風も吹き出した。この風がこの上なく乾燥していて寒い。
そんなわけで日向で風裏のシャロー。
そんな場所を念入りに叩いていく。
スプーンを10m位沈めてのリトリーブが基本なのかも。
そして、待望のヒット。
が、ウグイ
この日はウグイが5本も。
桜鱒が2回ほど、イワナも2回ほどスプーンを追ってきた。
しかし、ここで食わせられなかった。
途中で会った人に聞いて見るも、エサ釣りの人がポツポツ釣ってるだけで、キャスティングの人は相当厳しいらしい。
途中は上に上がってじっくりと攻めたりもしたけど。。。
いよいよ夕方。
今回はダメかな。
そう思った時に、仲間のかんちゃんヒット。
62センチのニジマス。
三倍体の放流ものとしても 素晴らしい魚体でした。おめでとう。
2日間で20時間。
ぶっ通しで釣ったのはすごく久々だった。
大自然の中での暗中模索もいいところであったけど、こんなに夢中で釣りをしたのは最近無かった。
釣果は恵まれなかったけど、とても満足のいく釣りができたのだ。
現地に行ってから知ったことに、ここの桜鱒は海には行けないらしい。(無知ですまん・・・)
ということで、次回は川の桜鱒に挑んでみよう。
使用タックル |
ロッド |
メガバス Destroyer F3-610XS |
リール |
シマノ ステラ3000 AR |
ライン |
東レ RWナイロン 6ポンド |
プラグ |
Sato original spoon |
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