ルアー釣り最強メソッド、ヘビカバスタイル

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Style
第一章
スズキについて知る
リリースについて考える
 
第二章
ヘビカバスタイル
港湾部のタックル
河川・干潟のタックル
ライン
ポイント開拓
ルアーの食わせ方
アワセについて
ランディング
小物について
 
第三章
潮の攻略
春の攻略
初夏の攻略
・夏の攻略
・秋の攻略
・冬の攻略
 
第四章
ゴミを拾おう
いい男になろう
オリジナルカラー
 
 
 

 

 

 


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ヘビカバスタイルとは何か?

 

 

 

ルアーのスズキ釣りを最も楽しむためのスタイル。

それがヘビカバスタイルでしょう。

 

はじめに(2008追記)

前のこのスタイルページには、ナイロンラインで胴調子のロッドに比べて、いかにPEラインで先調子のロッドがいいかを書いていました。

が、このスタイルができて10年間でこのスズキ釣りの世界も様変わりしました。

今の主流はむしろ先調子のロッドにPEラインを使う方になり、ほとんどのメーカーのロッドもそういう傾向をはっきりと打ち出しております。

最初は批判されまくったPEラインの使用も、今はほとんどのプロがPEラインを使用しています。

もう今さら、先調子がいいとか、PEだからこそ、と書くのは辞めようと思います。

が、追記に追記をしてこのヘビカバスタイルというページができているので、PEやロッドについての記述も多いかもしれませんが、それはそういう歴史があったのだなと思いながら読み進んでくださいませ。

 

 

 

ヘビカバスタイルはパワーと感度を最優先した、より攻撃型のスタイルと言えるかもしれません。

そして、多くのアングラーにとって今まで以上にシーバスフィッシングの楽しさが倍増し、アングラーとして加速的に成長することができるスタイルであると思います。

もちろんヘビカバスタイルがベストと言うつもりではありません。

でも、僕は18年間スズキ釣りをやってここに行き着きました。

最もこの釣りを楽しめるスタイルと思います。

スタイルとは好き好みであって、良い悪いとか、偉い偉くないではありません。

カッコイイと思えるかカッコワルイと思うか、そんな程度のもんです。

楽しく遊べる釣り方がカッコイイ釣り方なのです。

そしてそれも人それぞれでいいのです。

 

 

 

ヘビカバスタイルの特徴として、攻撃的なタックルセッティングがあります。

ロッドは先調子ファーストアクションのロッドを使用します。

これらの竿は従来のシーバスフィッシングにおける基本的なロッドの考え方から言うと、バイトをはじきまくってしまうような固い竿です。ベテランのほとんどが勧めないはずです。

 しかし、ヘビカバにはこの竿が必要です。何が違うか。それは感度、そしてパワー、アキュラシー(正確さ)です。

硬い竿は感度が高いので、竿から伝わるより多くの情報が次元の違うゲームマネジメントを展開させ、パワーのあるロッドが大型GET率を飛躍的に高めるのです。

 

ラインも同じ思考で考えます。

その考え方に基づいて、ラインは伸びがほとんど無いPEラインを使います。あくまで感度重視&パワー重視。

そのようなタックルを使うから、他人が釣ることができない魚を釣る事ができるのです。

 

 

 

ここで改めてこの釣りを始めたばかりの人に書いておくことがあります。

このヘビカバスタイルは、上級者になりたい中級者向けに書いております。

基本的な用語や基本的な考え方について一切解説していません。

 

 

魚を釣るということはジャンルを問わず、

いつ・どこで・なにを・どうやって。

これを知識として知らないことには何も始まりません。

知識を得るには雑誌やハウツー本、それから友人や釣り場の人達からの話、そしてインターネットがあります。

まずは一冊でいいから教科書を買うことをお勧めします。

僕のお薦めは下記の本です。amazonや釣具屋で買えますので一読するといいでしょう。

 

 

 

 

とりあえずこれを何度も読んで何度か釣りに行くことです。

で、帰ってきたらまた読んでみる。

ポイントもたくさん回ってみましょう。

釣れなくても良いからあちこち回ってルアーを投げてみましょう。

 

 

 

きっと釣れないはずです(笑)

 

 

でも、地球丸が間違えて書いているわけでも嘘を書いているわけでもありません。

本に書いてあることは全て正しいのです。

そう、あなたがまだ海を全く解っていないから内容を理解することができないのです。

 

しかし、本に書いてある内容はそのうちに理解するでしょう。

が、そこからこのヘビカバスタイルへの理解が始まります。

 

 

 

何度でもここに訪れて読んでみてほしいと思います。

 

1尾釣ったら、10尾釣ったら、100尾釣ったら。1000尾釣ったら

すると前は理解できなかったことが理解できるようになります。

 

この事なのか!、と。

 

そしてその度に色々な発見やヒントを得ることができたら、何度でもフィールドに通って理解して欲しいということです。

釣りにおける最も重要な要素である、智恵はフィールドに落ちています。

フィールドに通わなければいくらこのページを読んでも理解できないでしょう。

それは雑誌もここも一緒。

 

僕はあなたの釣りの楽しみを奪いたくないので、最後の答えの記入欄は書かないでこのヘビカバスタイルを記します。

答えはフィールドに隠しておきます。

 

 

ここで得るのは知識だけ、知識を智恵に変えるのはあなたがフィールドですることです

フィールドで「あ、この事を書いていたんだな。」、こう思ったときに始めて理解したと言えるのです。

そしてそれが釣りの一番楽しい部分なんです。


常夜灯とスズキの位置関係の絶対法則って書くのは簡単だけど、読んでもわからない。体験が一番。

 

 

 

 

 

基本スタイルを知ろう

 

 

いまだに雑誌等で東京湾奥はお手軽なシーバススポットだ、と書かれてしまいがちです

 

雑誌社よ、それは違うぞ。

 

確かに足場がいい釣り場が多いから、ラフな服装とスニーカーで楽しめるポイントが無数にあります。こういう意味でお手軽と使うなら解ります。

しかし、中にはバスタックルそのままでお手軽に狙えると書いてあるのを見るとがっかりします。東京湾奥にいるシーバスの最大は1mを越えます。さすがにこのサイズは稀ですが、数年も続けていれば80センチ級と出会うケースが確実にあります。

よほど上手な人でない限り、ストラクチャー際で80センチを越える魚をブラックバス用の竿で取れる訳がありません。バス用の竿でランカー級と渡り合えるのはごく一部の固い竿だけです。

ひどい時はバスロッドに8ポンドナイロンライン直結でOKですよ、なんて事を言う店員さんもいます。

 

きちんとした店だと、8〜9フィートのシーバスロッド、1.2〜1.5号のPEラインにショックリーダーを勧められると思います。

それが基本スタイルですが、ヘビカバスタイル的見地からもう一つ意見を言わせてもらうと、少しでも感度とパワーを重視して欲しいです。

 

 

 

パワーを重視したロッドだと、50センチ以下のシーバスのバラシが増えます。

が、千載一遇のランカーを捕るためには、どうしてもそれぐらいのパワーを持っておきたいところです。

フッコサイズはいくらバラしてもいいという覚悟が必要です。

 

 

但し、釣果を最優先するガイド船にその理屈は通じません。(笑)

ヘビカバスタイルの影響を受けて行くと、きっとこのスタイルを否定すると思います。

しかも、バラシばっかりですから終いに怒ります。

なんでかって言うと、数を釣ってくれないと彼らは商売上困るからです。

釣果報告は数字が全て、彼らは数字で日々、生きているのです。

ボートからの釣りはロッドを長くできないので、魚の引きを吸収できないこと、不安定な揺れの中で、腕や体が硬直してしまっていて引きを吸収できないこと、などから、バラシが増える傾向にあります。

その場合、ナイロンラインでラインにそのあたりをやってもらった方が最終的に釣果が伸びます。船頭も喜びます。

 

 

 

 

千載一遇をものにしろ

 かの良き時代、ストラクチャーに埋もれながら一晩に何十本と掛けていた時代が僕にはありました。

 その大部分は東京湾奥のアベレージでもある40〜50センチ級。その数十回のバイトを全部取ろうと思ったら、ティップの柔らかいスローテーパーな竿が向いてます。ナイロンラインの方がショートバイトの乗りもいい。数十回のヒットをバラさずに獲ろうと思ったらやっぱり基本タックルの方が向いてます。

そんなタックルで一晩に20〜40GET、それを週4日近いペースでシーズンを釣りまくる。

1ヶ月に500尾近い魚を捕っていました。

そこで得られた経験はまあ非常に多く、こうして僕が今ここに能書きを長々と書き続ける礎となったわけですが。

 

でも、基本タックルではどうやっても獲れなかった魚がいました。

数十回のヒットを毎晩毎晩繰り返すうちに、1シーズン1回か2回、あざ笑うかのようにあっさりとラインを切っていく超大型。その超大型を獲るためだけに僕のタックルはヘビカバタックルに進化していったのです。

ヘビカバタックルはバラしやすいので、フッコサイズ10本掛けても7本獲るのがやっとです。

が、それでもでかい魚に切られたくない、あなたにも切られて欲しくないです。

 

ラインブレイクしてルアーを口にくわえたままのシーバスはどうなるか。口の中だったり、生存に問題のある場所では死んでしまうことでしょう。

では、最も多いフックアップのケースである口の外側にルアーが引っかかった状態はどうなるのか。以前に実験したことがありました。

 休眠貯木場を使って大きなイケスを作り、口にルアーを付けたままのシーバスを放流したのです。1週間後、全ての魚が死んでいました。シーバスは口に付いたルアーという異物を外そうと柱や壁に体を擦りつけるのです。体はボロボロになり、最後はルアーが網や貝に引っかかって身動きが取れなくなってました。

それは予想もしない残酷な結果でした。残酷だけど読んで知ってしまった以上は覚悟してほしい。

 

ラインブレイクした魚に待つのは死だと。

そして、超大型こそ殺してはならないのです。

大型に育つ素質を持ち、そして多くの障害を乗り越えた優秀な魚の遺伝子、その子孫を一所懸命増やしたいと思います。

次に僕らがまた釣りたいから、少しでも僕らが釣るチャンスを増やすためにも。

 

 

 

ヘビカバスタイルはランガンスタイルである

 

東京湾のほとんどのシーバスがストラクチャーを巡ります。

そのストラクチャーをガンガンランガンしていくスタイルを多用します。

シーバスの群れに遭遇する頻度・時間・全てを高めるべきです。

濃密な経験を積めば積むほど、人より早く多くのことを覚えることができます。

 

シーバスは一つのポイントに、3〜10尾程度の群れを作ってそこにいます。

基本的にルアーを見つけたらすぐにバイトしてきます。

そのうちの1から2尾はたいていすぐにバイトしてくるものです。

だから、反応がない場合、しつこくやってもせいぜい10投です。(川や干潟は除きます)

10投やったらそのポイントは終わりにします。

 

だから1日に何ヶ所も回るのは当たり前。

その為に車かバイクなどの移動手段が必要です。移動の際はロッドなどを片づける時間も出来れば省きたいものです。

車の人はロッドホルダーがあるといいでしょう。フォグランプを付ければ、どんな釣り場でもラインやルアーの準備時間を大幅に短縮することが可能になります。強いては釣果へとつながります。

下は僕のハイエース シーバス用改です。参考までに。

 

 

 

情報をいかせ

 今のシーバスフィッシングは情報が命です。一年を通してシーバスが狙える東京湾。その中で群れになって動くシーバスを相手に1人で孤軍奮闘してもそう簡単には魚は釣れないでしょう。幸いあなたにはインターネットがあります。そして東京シーバスネットに辿り着くことができた。これは実に大きい(笑)

 このサイトにはGETBOOKというページがあります。ここを見れば今どこでどれくらい釣れているのかが一目瞭然です。中には本当に大きな情報を書いてくれる人もいるので必ずチェックしましょう。

インターネットのすごいところは双方向の情報流通にあります。あなたも釣果が上がったらぜひGETBOOKに書き込んで下さい。

100回書き込むと色々なプレゼントがもらえますが、けっしてプレゼントだけでなく、きっといいことありますから。

釣れても釣れなくても構いません。

まず、情報整理ができてしっかりと状況把握ができるようになること。

もう一つは他のアングラーとの交流。

本当の情報は自分も情報を出す側にならないともらえないものです。

ぜひメールアドレスを入れて始めてみてください。

ROMだけで振り回され続けるのも構いませんけど。

 

また、僕が上洲屋ネットで、連載している週間の東京湾奥釣り場状況も参考になるでしょう。月額315円で、他にも色々なプロが書いていたり、コンテンツもたくさんあるので、ぜひ読んでみてください。

 

 

 

 

 

ポイントは詳しくはポイントスタイルで書きます。大事なことを3つ。

 1 マイポイントを3つ持つこと。

 2 一つのマイポイントでヒットパターンを3つ作ること

 3 ヒットパターンを常に破壊する精神を怠らないこと

 上記の3つを達成できれば全国どこに行っても釣果を得ることが出来るようになるでしょう。

 

 

 

 

ープな技術は不要だ

常に技術を革新する気持ちを持っていないとアングラーとして上達できません。獲れる魚までもが獲れなくなる。ヒットパターンは無限にあります。他で知ったパターンも違うポイントで試してみる。そうやって自分自身のものにしていくのです。

バスフィッシングにありがちな、派手なテクニックはいっさい必要ありません。

しかし、ヘビカバスタイルは数センチのルアーのコントロールで釣果が決まってくる、非常に繊細な技術を要求される釣りでもあります。数センチの際にルアーを落とし込むキャスティングコントロールからスレたシーバスを誘い出すロッドアクション、そしてラインブレイクさせないようシーバスを引きずり出しランディングするロッドテクニック。

 

タダでさえバレやすいハードなタックルを使うわけですから、その人の釣果にテクニックが支配する部分は大きく、そこがヘビカバスタイルの面白いところでもあります。 派手でなくても良いから基本に忠実にテクニックを磨きましょう。

 

 その前提でタックルを組むと高感度やパワーの向上、キャストコントロールの向上や操作性の向上などが期待できるようになります。そしてデメリットとしてバラしやすさがもれなくついてきます。
  バラしやすさについてはテクニックで何とかなる時もありますが、最初から50センチ以下は狙わないと腹をくくることが大事です。そうでないとこのタックルではやってられません。

 要するに50センチもランカーも確実に取れるタックルなんてもんは無い訳で、狙うサイズの照準をどの辺に置くか。これが大事です。僕は80センチに置いていますが、シーバスフィッシングを初めて間もない初心者の人は60センチ。そのサイズを達成したら常に自己最高に標準を合わせる事をお薦めします。

僕が開発するアピアの風神シリーズもその中間ぐらいでセッティングをしております。

 

 

 

 

 

 

 

 タックルについて考える

ヘビカバスタイルは魚を掛けてからのパワーはもちろん、魚を掛けるまでに実に様々な仕事をロッドに要求します。

その為に常に頭に入れておきたいこと。

 

感度

ヘビカバスタイルでは感度を最重要視します。シーバスロッドに感度は必要ないと言う人もなかにはいます。しかし、ロッドの感度なしにヘビカバは存在することは出来ません

これは何を感じるかという点について違うからです。魚のアタリを取りいたいのではないのです。

ヘビカバは感度によって魚のアタリだけでなくルアーの状態・底の状態・潮流・水深など多くの水中の情報を把握し、ヒットパターンへと結びつけていこうとする釣りだからです。

魚のヒットに至るまでの全ての情報はルアーが受信し、ラインを通してロッドから人間の手に伝えられます。

そしてこれらのロッドとPEラインを組み合わせることによって驚くべき感度を手に入れることができます。

その高感度というアドバンテージを利用してどうゲームを組み立てるか。

例えば上の写真がわかりやすい。

こういった場所はあまりにも広く単調に見えますので掴み所が無い、と避ける人も多い様です。どこに入ったら釣れるのか。

水面から見ても解りませんね。

しかし、その日その日で魚が集中して釣れる場所があります。

そしてそれにも必ず理由があります。いわゆる要素の集結。ベイトが集まっている。ベイトを捕食しやすい、などの状況があるために一ヶ所で集中して魚が釣れるのです。

地上から見ただけでは判らない水中の状況を確実に知るためのヘビカバタックルなのです。

単純に波が立っているだけのような感じですが、吹き寄せられた波(水の固まり)はどこかに流れていかないといけません。その水が沖に向かって払い出す場所が何ヶ所か存在します。

たいていは水中にそういうゾーンがあるのです。

シーバスという魚はこういった岸から払い出すように流れる流れに集まる性質があります。そこにテトラからカニやエビ、小魚などが流れてくることを知っているからです。

その為に複雑な流れの中から払い出しを見つけだす事が必要です。

その時に感度の良いロッドとPEラインは必ず必要です。

慣れたタックルならリトリーブ抵抗のわずかな変化でそんな流れを知ることができるでしょう。

 感度の良いタックルなら見えないものが見えてきます。

そういった潮の流れを見つけなくても岸壁をくまなく探れば釣れることもあるかもしれない。テクトロをすればいつか釣れるかもしれない。

しかし、釣れてしまった魚と自分で確信をもってヒットさせた魚とは例え同じサイズでも価値が全く違うでしょう。

ヘビカバは楽しい釣りを目指すスタイルです。一尾の価値をとことんあげて満足しようとする。高度な戦略がその価値を上げます。

 

 また、時にはシンキングミノーのリップで底を擦るように攻める必要もあります。特に初夏から秋にかけてハゼがベイトになるパターン。その時にタックル全体の感度がなければ根掛かりは避けられない。これもロッドの感度があるから繊細かつ大胆に攻められるのだと思います。

 感度に関しては最近の竿は素晴らしいものが多いですが、高級ロッドと入門ロッドでは雲泥の違いがあります。感度が良い竿なら誰でも作れます。そこに粘りなどをどう融合させるか。良いロッドはこの辺のバランスが優れているのものです。これはいかんせん釣り場で竿を振ってみて魚を掛けてみないことには判りません。釣具屋で振ってもなかなか判らないでしょう。この釣りを深めていこうとあなたが思うならば予算の限りで最も良い竿を選ぶことをお薦めします。

 

 

強度

ロッドの強度は厳しく要求される項目となります。

ストラクチャーの中ほど大型がHITする確率は高いですし、流れがあればあるほど大型のバイトの確立は高まります。
 一度でも大型に走られてラインをブレイクをした人なら理解できるはずです。柔らかい竿を使っていて魚に向こうを向かれてしまったらどうしようもありません。糸を出されながら走られてプッツリ切られてしまいます。そして、その魚は死にます。


 「今のはどうしようもなかった。」


 この言い訳を何度もいう釣り人になって欲しくありません。どうしようもないと言い訳する前に、どうにかできるタックルに強化しましょう。同じ言い訳をし続けることほどレベルの低いことはありません。

でかいサイズをあきらめて、数多いフッコのヒットを確実にフッキングさせてランディングしようとするというスタイルを僕はカッコイイと思いません。男だったらロマンを追いたい。常に自己最高のサイズを意識したタックルで挑む。普段ヒットしてくる小さい魚はテクニックでなんとかする。いいじゃないの、ばらしたって。

 

東京湾奥は数は釣れるけど型は出ないと良く言われます。

確かにその通りかもしれません。と昔は僕も思っていました。

でも、今は日本で一番80UPが多いのも東京湾奥ではないかと思っています。

事実、Areaの釣行記を見ればランカーの多さも理解してもらえると思います。

しかし、その釣り場にいる最もデカイ魚を狙う姿勢を崩さない。全てのアングラーがそうあって欲しいと願います。

 

 もちろん、どんな理由があろうとも魚を殺すことになるラインブレイクは絶対に避けなくてはいけません。特に卵をたくさん産む大型はなるべく殺さないようにしないといけない。だからこそパワーのあるタックルで挑みましょうということです。ストラクチャーの側から大型を引きずり出すにはこのパワーが必要です。最初は固いと思うかもしれない。慣れたらなんとも思わないから使い込んでみて下さい。

 一年もやってるとどんな良い竿でもヘタヘタに腰が抜けます。ここで大事なのは使用にあたって想定する感覚を購入時の硬さに置かないことです。最初にちょうどいい硬さの竿を買うと後で腰が抜けて辛くなります。

 この点について釣り具メーカーはほとんど情報を公開していませんが、ロッドは使うたびに柔らかくなっていく事を理解した上でロッドを選ぶようにしましょう。年間100日近く出る人にとってはロッドは消耗品と考えなくてはいけません。一年で確実に腰が抜けます。たまに新品と振り比べてみてあきらかに柔らかすぎの感じがしてきたら買い換えましょう。


最初は硬いかな〜って思うやつがベストです。しばらくは固いと思うかもしれませんし、フッコのバイトをはじくことも多いと思います。が、腰が抜けてくると粘りが出てきます。一番使いやすい状態が長く続きます。

また、竿は自分の投げるルアーのウェイトに合わせて微妙にアクションが変化していきます。だからこそ新品から使い込むことが必要です。あまりにもスタイルの違う人が使っていた中古品はお薦めできません。

 

 

 

何が一番大事か

 

ロッドで一番大事なことは選んだ竿をずっと使い続けることです

使い続ければ使い続けるほど、使う人間の感度が増します。指先の神経がロッドの中へと入ります。やがてティップまで指先の神経が貫通したときにあなたの釣りは視界までもが変わっているはずでしょう。

 シーバスのバイトはガツンという衝撃から始まるのではありません。シーバスが口を開けてルアーを吸い込む前アタリまでを感知する。それがその直後に伝わる本バイトで迷い無き力強いアワセを呼ぶのです。

信じられないかもしれませんが、高感度のヘビカバタックルでそんな経験をすればすぐに信じることができるでしょう。全てはグンの前のコンの前のヌンを知るためです。

 本当に使い込んでいくと最後はルアーのフックの先端まで指先の神経網は到達します。まるで自分が水の中を泳いでいるかの様な感覚。この状態を維持することが釣果を上昇させ、技術を上達させるのです。特に川の流れの中でランカーを狙っていく時にこの感覚は欠かせません。流れの微細な変化によってルアーのアクションが変わり、それが波動の変化となってラインを伝わってきます。ここがわからないと、ただ釣れただけになってしまいます。

しかし、一度竿を変えると神経はまた指先まで戻ってしまいます。また時間を掛けて竿に慣れていかないといけない。

選んだ竿を使い続けること。

だからこそ最初から少しでも良いものを持ってほしい、と書くのです。

 




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